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課題
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「どう?」
「悪くはない・・・かな」
「そう、それはよかった」
「知ってるだろうけど」
「そうだね」
「今日はゲストの子に話かけてみたの」
「どうだった?」
「緊張したった」
「・・・」
「なんかドキドキして・・・楽しいかも」
「・・・そう・・・よかった」
「明日、来てくれるかな?」
「どうだろう?」
「まぁ・・・期待しないで待ってみる」
「そうだね」
「寝る準備をしないと」
「お疲れ」
さてと、なにから話そうか?
この物語で私は脇役になる
コーヒーショップの店員・・・ホストになっているのは私の妹
彼女がいるのは研究室というか病室に近い
私は彼女の姉でこのシステムの開発チームに所属している
妹は昔から足に障害があって私は脳神経に興味を持った
行きついた先がフルダイブ型の仮想空間
彼女に居場所を作ってあげられる・・・そんな期待をしたしまった
妹を実験対象にして私は自分の好奇心を満足させている
そんな状態だった
妹がシステムにログインしている間は保護者が監視する必要がある
強制的にログアウトさせる必要が出てくる
精神的な問題だろうけれど
彼女は自分で歩くことはできなくて車イスが必要になる
システムにダイブしている時は自由に歩ける
街を一緒に歩きたかったけれど、それができない。
彼女の居場所をつくれたような気がしているが
これでよかったのだろうか?と、そんな風に思うこともある。
障害を持った人が仮想空間で仕事をする
今はデータの採取の仕事がメインになっているけれど
この先、仕事としての収入を作ることができる
そう考えれば、彼女の存在意義になるのではないだろうか?と
彼女がどう思っているのかは・・・怖くて聞けていない
姉「向こう側で歩くのは慣れた」
妹「うん、歩けるって自由なんだって思う・・・戻ってくると、この動かない足に失望するけど」
姉「ごめん、たぶんとても残酷なことをしていると思う」
妹「それはそうかもしれないけれないね・・・」
姉「向こう側で男性とコミュニケーションを取っても口を出す気はないから安心して」
妹「あ・・・あれは・・・どうだろうね」
姉「ん?」
妹「なんとなく話かけてみたけど、話すことなんかなくて困った」
姉「・・・そっか・・・」
妹「何を話せばいいのかな?」
姉「いや・・・どうなんだろう」
私も恋愛経験がない・・・何の助言もしてあげられない
妹「なんか、明日ログインするのは緊張するな・・・」
時計を見ると24:00になっている
姉「そろそろ寝ようか?」
妹「うん、おやすみなさい」
姉「おやすみなさい」
別の部屋に移動する
下着でベッドに転がる
自分専用の機器でログインをする
夜の仮想空間を散歩する
こちらに入るといつものシャツとスカートを着ている
自分の部屋にはいってロボット(システム)の助手と会話をする
ビールを冷蔵庫から出して飲む
味は好きな銘柄に自分の好みで似せてある
アルコールは少し強く感じる
ソファに座ってシステムと修正箇所をそうだんする
今日のモニター参加者のデータとレポートを整理させる
ビールが飲み終わって少し酔った気がする
ベッドに転がって自分を慰める
気持ちいいという感覚をデータで再現することができたけれど
システムがこれを理解することができるかどうか・・・
仮想空間で人とロボットを見分ける手段がいまのことここれしかない
ただし、ロボットが感じているふりをしてしまったら区別はできないかもしれない
不思議な課題だな・・・
「どう?」
「悪くはない・・・かな」
「そう、それはよかった」
「知ってるだろうけど」
「そうだね」
「今日はゲストの子に話かけてみたの」
「どうだった?」
「緊張したった」
「・・・」
「なんかドキドキして・・・楽しいかも」
「・・・そう・・・よかった」
「明日、来てくれるかな?」
「どうだろう?」
「まぁ・・・期待しないで待ってみる」
「そうだね」
「寝る準備をしないと」
「お疲れ」
さてと、なにから話そうか?
この物語で私は脇役になる
コーヒーショップの店員・・・ホストになっているのは私の妹
彼女がいるのは研究室というか病室に近い
私は彼女の姉でこのシステムの開発チームに所属している
妹は昔から足に障害があって私は脳神経に興味を持った
行きついた先がフルダイブ型の仮想空間
彼女に居場所を作ってあげられる・・・そんな期待をしたしまった
妹を実験対象にして私は自分の好奇心を満足させている
そんな状態だった
妹がシステムにログインしている間は保護者が監視する必要がある
強制的にログアウトさせる必要が出てくる
精神的な問題だろうけれど
彼女は自分で歩くことはできなくて車イスが必要になる
システムにダイブしている時は自由に歩ける
街を一緒に歩きたかったけれど、それができない。
彼女の居場所をつくれたような気がしているが
これでよかったのだろうか?と、そんな風に思うこともある。
障害を持った人が仮想空間で仕事をする
今はデータの採取の仕事がメインになっているけれど
この先、仕事としての収入を作ることができる
そう考えれば、彼女の存在意義になるのではないだろうか?と
彼女がどう思っているのかは・・・怖くて聞けていない
姉「向こう側で歩くのは慣れた」
妹「うん、歩けるって自由なんだって思う・・・戻ってくると、この動かない足に失望するけど」
姉「ごめん、たぶんとても残酷なことをしていると思う」
妹「それはそうかもしれないけれないね・・・」
姉「向こう側で男性とコミュニケーションを取っても口を出す気はないから安心して」
妹「あ・・・あれは・・・どうだろうね」
姉「ん?」
妹「なんとなく話かけてみたけど、話すことなんかなくて困った」
姉「・・・そっか・・・」
妹「何を話せばいいのかな?」
姉「いや・・・どうなんだろう」
私も恋愛経験がない・・・何の助言もしてあげられない
妹「なんか、明日ログインするのは緊張するな・・・」
時計を見ると24:00になっている
姉「そろそろ寝ようか?」
妹「うん、おやすみなさい」
姉「おやすみなさい」
別の部屋に移動する
下着でベッドに転がる
自分専用の機器でログインをする
夜の仮想空間を散歩する
こちらに入るといつものシャツとスカートを着ている
自分の部屋にはいってロボット(システム)の助手と会話をする
ビールを冷蔵庫から出して飲む
味は好きな銘柄に自分の好みで似せてある
アルコールは少し強く感じる
ソファに座ってシステムと修正箇所をそうだんする
今日のモニター参加者のデータとレポートを整理させる
ビールが飲み終わって少し酔った気がする
ベッドに転がって自分を慰める
気持ちいいという感覚をデータで再現することができたけれど
システムがこれを理解することができるかどうか・・・
仮想空間で人とロボットを見分ける手段がいまのことここれしかない
ただし、ロボットが感じているふりをしてしまったら区別はできないかもしれない
不思議な課題だな・・・
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