機械の向こう側の君に

Olivia

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約束

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空「公園?」

海「公園」

夜の公園に2人

海「デートみたいでしょう?」

空「そうだね」

海「だめ?」

空「いや、楽しいよ」(こんなことで本当に楽しくおもえる)

海「夜の公園で遊んでみたかったんだ・・・」

コーヒーショップの店員の服のまま

白いワイシャツに肩にかける黒いワンピース

滑り台、シーソー、ジャングルジム、ブランコ、鉄棒

設定したのは古い人なのかもしれない

海「ブランコに座ろう」

そういって2人で並んで座る

海「あれ?」

空「どうかした?」

海「おしりの幅がギリギリだ」

空「そうなの?」

座ってみると確かに幅が小さい

海「子供用かな」

空「かもね」

そういいながらちいさく揺らす

時計を見る

空「腕時計なんだ珍し」

海「今どきは珍しいかもね・・・そろそろ時間かな」

空「もう?」

海「次はいつ会えるかな?」

空「君がよければ明日も来るけど・・・」

海「なら」

そういって小指をだしてみる

空「ん?」

海「指切」

空「え・・・っと」

海「小指をつなぐだけ」

空「そう」

小指を絡める

海「・・・あれ?」

空「どうした?」

海「なんか言うはずなんだけど・・・わすれた」

空「なんか?」

海「おまじないみたいな」

空「・・・」

海「まぁ、いいか。また明日」

空「うん、また明日・・・お休み」

海「お休み」

2人でログアウトする

---

ベッドの上で目を開ける

重たい足を感じる

姉「お帰り、シンデレラ」

海「ただいま」

姉「嘘ついたら針千本飲ませる・・・とかそんなんだった?」

海「あ・・・それか・・・針を千本ってすごいね」

姉「おなか一杯になりそう」

海「聞いてたんだ」

姉「最後だけね」

海「そう」

姉「楽しかった?」

海「それなりに」

姉「それはよかった」

海「でも仮想世界なら針を千本飲めそうだね」

姉「その話?・・・あれ?ハリセンボンって魚?」

海「え?そっち?」

姉「知らないけれど」

海「まぁ、どうでもいいか」

姉「招待コードは必要なかった?」

海「今のところは・・・」

姉「そう」

海「私が使ってみたいけど」

姉「ご自由にどうぞ・・・あなたが登録したあとにあなたの招待コードをつくらないと」

海「そういうこと?」

姉「まぁ、招待コードだからね」

海「そのうち・・・かな」

姉「一緒にやってみる?」

海「あなたと入ると仕事になりそう」

姉「さて、それはどうかな・・・」

海「アカウントはもうあるの?」

姉「そりゃ、あるよ」

海「アカウントだけは作っておくかな・・・」

姉「そう、あなたの監視条件を緩和する申請をだしておいたから」

海「そんなことできるんだ」

姉「まぁね・・・あなたの状態次第だけど・・・いちいちめんどくさいし・・・」

どうやら気を遣ってくれてるらしい
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