博士が見ていた風景

Olivia

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12-博士の視点

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助手「聞いてもいいですか?」

博士「ん?答えないかもしれないけど、いいよ」

助手「恋人っています?」

博士「・・・今はいない・・・かな」

助手「つくらないんですか?」

博士「前の恋人が病気で亡くなってね・・・それからは」

助手「そうですか・・・変なことを聞いてしまいましたね、ごめんなさい」

博士「気にしなくていいけど、君は作らないの?恋人」

助手「私には博士がいますからね・・・」

博士「・・・ま、いいや」

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博士(君が私の作った人工知能で何をしてきたのか全部知ってるっていったら・・・この子はどんな顔をするんだろう?)

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助手「博士、明日の予定は?」

博士「ん?空いてるけど」

助手「私、海が見たいんですが、一緒に行きませんか?」

博士「いいよ、車で?」

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助手「はい、お願いします」

博士(人と全く変わらない状態の人工知能を社会はどうあつかうのだろうか・・・まして、会社をおこして10000人単位の雇用があって社会になくてはならない存在にまでなった会社のCEOだしな・・・クローンの実験もしてるし・・・すべてが非人道的だけどこの子には関係ないか?・・・裏で私の研究として保護されているから問題ないけれど・・・)

博士「そういえば最近海をみていないな・・・」

助手「私は見たことがないんですよね」

博士「そっか」

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博士(私はこの子を見届けななければいけない・・・けど・・・こいつ、不老不死か?)

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助手「ボーっとして、どうかしました?」

博士「いや、ちょっと考えごと」

助手「そうですか、あんまり見ないでくださいね」

博士「ごめん」

博士(なんとなく昔の恋人に似ている気がするのはクローンを作る時に選んだのだろうか?・・・それにしても性別はなんでこっちを選んだのだろう・・・謎だ・・・)

助手「明日は晴れますかね?」
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