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プロローグ
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人間と魔族。いつから敵同士になってしまったのだろうか…1つの世界にたくさんの種族が互いに暮らしていただけなのに時が経つに連れて争いが起こるようになった。その争いは日に日に大きくなって、家族や恋人、生まれた命さえ消えてしまった。この争いは決して終わることは無かった…どちらかがいなくなるまでは…
メイリアント歴261年冬
「我が愛する娘、アルナ。お前だけでもここから逃げなさい。」
「そんな!…お父様も!」
魔族の王が住む魔王城に幼い少女とその父親らしき人物いた。2人の周りには火の手が上がり、すぐそこまで迫っていた。
「駄目だ。ここはもうじき人間達に落とされるだろう…そうなれば魔族は誰一人いなくなってしまう。分かったねアルナ。」
アルナの父親は優しくアルナの頬を触った。アルナは父親の手を握り
「…分かりました。お父様もどうかご無事で!」
アルナは父親の元を離れまだ火の手が上がっていない場所へ走り去って行った。アルナの父親は自分の娘がいなくなるまで見守り続けそのまま火の海へと消えていった。
アルナは1人走り続け深く暗い森の中へと逃げ続けた。恐怖や不安を忘れ無我夢中で走った。このまま彼女は何処へ行くのだろう…果てしなく1人助けも呼べずに走り続けなければならないのか…いや、きっと大丈夫だ。彼女が首から下げている指輪が彼女を救ってくれる道しるべなのだから…
メイリアント歴261年冬
「我が愛する娘、アルナ。お前だけでもここから逃げなさい。」
「そんな!…お父様も!」
魔族の王が住む魔王城に幼い少女とその父親らしき人物いた。2人の周りには火の手が上がり、すぐそこまで迫っていた。
「駄目だ。ここはもうじき人間達に落とされるだろう…そうなれば魔族は誰一人いなくなってしまう。分かったねアルナ。」
アルナの父親は優しくアルナの頬を触った。アルナは父親の手を握り
「…分かりました。お父様もどうかご無事で!」
アルナは父親の元を離れまだ火の手が上がっていない場所へ走り去って行った。アルナの父親は自分の娘がいなくなるまで見守り続けそのまま火の海へと消えていった。
アルナは1人走り続け深く暗い森の中へと逃げ続けた。恐怖や不安を忘れ無我夢中で走った。このまま彼女は何処へ行くのだろう…果てしなく1人助けも呼べずに走り続けなければならないのか…いや、きっと大丈夫だ。彼女が首から下げている指輪が彼女を救ってくれる道しるべなのだから…
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