神の創造し魔法世界

アネモイ

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共鳴する第三の魂

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 「フィルスが、前世での神様って・・・えぇ!?」

 アネモイの一言にリアは思わず凍り付く。
 そんなリアをよそ目に、アネモイとフィルスの魂は、数千年の時を経て再会を果たした。

 「お久しぶりですね、アイリク」
 「ええ、アルテミス様」

 このまま、前世で心残りだったことについて語り合いたい2人だったが、その前に解決しなければならない問題が残っている。

 「さて、これから前世での思い出に浸りたいところですが、どうやらそれは後のお預けのようです」
 「そうですね。まずはあなた創造した世界における脅威を取り除かなくては」

 アネモイは、後方で倒れている獣に向き直る。

 「しかし、この獣はいったい・・・私とあなたが記憶を取り戻せたのも何か関係があるのでしょうか?」
 「わかりません。ただ、何者かによる陰謀であることは間違いないようです」
 「陰謀?どういうことです?」

 するとアネモイは、神の力で剣を創造し、それを獣に向ける。

 「いい加減に正体を現したどうだ?ガルド!」
 「ガルド!?」

 「くひひひ!やはり見破っていたか。その辺はさすがは神と言っておこうか」

 すると倒れていた巨大な生物がみるみる縮小してゆき、やがて見慣れた人の姿となる。

 「ガルドさん・・・」

 フィルスが驚きを隠せない一方で、リアも薄々勘付いていたのか、大して驚いた表情は見せなかった。

 「いろいろと聞きたいことはあるが、とりあえず何が目的かを訪ねれば、5割ぐらいは解決できるかな?」
 「さあね。もしかしたら、そんな事を聞かずとも、ある程度は解決できるかもしれないよ?我の正体も含めてね」
 「正体だと?」

 アネモイは、ガルドの言っている意味がよく分からずに困惑している。

 「よく考えろよ、創造神。我がこの場所に居て、前世のアルテミスの魂がこの場所に導かれた。そしてお前もこうして前世の記憶を取り戻す。これがただの偶然で繋がっていると考えるのは、さすがに苦しくないか?」

 アネモイは目の前にいるガルドの姿・・・いや、魂を、目を凝らしてみてみる。

 アネモイが記憶の片鱗を見せつけ始めたのは、目の前に聳え立つ大樹がかつてアルテミスとの約束の地によく似ていることが理由として挙げられる。
 では、そこからすべての記憶を呼び覚ますきっかけとなったのは、魔族の王であるイブリースとの敗戦を描いた図が目の前に広がっていたからだった。
 地に這う女神の魂と、それを庇おうとするアイリクの魂。そしてその時、目の前にいた魂は・・・。

 「まさか・・・」
 
 ガルドはニヤリと笑って見せる。
 
 「いや、もう否定のしようがないか。自分のことを“我”と呼ぶその上から目線、忘れようもない」

 アネモイはガルドの正体を見破った。だが、フィルスは未だにガルドの言う正体の意味が分かっていない様子だった。

 「アイリク・・・じゃなくてアネモイ、どうしたの?何か分かったの?」
 「今はアイリクで構いません」
 「でも・・・」
 「アルテミス様、奴をよく見てみてください。あなた様なら気付けるはずです。かつてのあなた様の世界にて、同じ状況を体験したあなたなら」

 そういわれたフィルスは、ガルドの方に目を向け、彼の奥底に眠る魂を見ようと目を凝らしてみる。
 すると、その魂の片鱗に刻まれたガルドの別の人格と、フィルスの前世の記憶が再び共鳴した。

 「イブリース・・・?」

 ガルドは、“ようやくか”という表情をフィルスに見せつける。

 「イブリースなのですか!?まさかあなたもこの世界に!?」
 「お久しぶりでございますな。創造神アルテミス様」

 驚きのあまり口を開くフィルス。
 一方、アネモイたちの会話を傍で聞いていたリアは、当然事情を呑み込むことができず、混乱した様子を抑えきれない。あまりの部外者っぷりに、すでにこの場にいることが場違いだと自覚させられるほどに。

 「えっとー・・・アルテミス・・・様?イブリースというのは?」
 「ごめんね、リア。あなたにはあとできちんと説明するけど、簡単に言えば、かつて私が創造した世界の住民であり、その世界を消滅にまで追いやった張本人よ」
 「え!?」
 
 リアは目を見開きながら、ガルドの方に視線を移す。

 「人聞きが悪いですね。実際に世界を滅ぼしたのは、あなた様ではありませんか?」
 「私にその気にさせたのがあなただって言っているのです。まさか互いに、前世の記憶を持ち合わせながら、このような形で再会を果たすとは」
 「本当に、なんという運命のめぐり合わせ。まさに奇跡・・・いや、因縁ですかね?まさかこのような形で前世の因縁を果たすことができようとは」

 フィルスは苦虫を?み潰したような表情を見せる。ガルドは自分に復讐を果たそうとしているが、今のフィルスは全くの無力。今のガルドにどのような力があるのか分からないが、少なくとも抵抗できる力すら持ち合わせていないだろう。

 だが当然、そんなガルドの思惑がすんなりと通るわけもない。ガルドの思惑を知ったアネモイが、壁となってガルドの前に立ち塞ぎ、神の力を纏った剣を向ける。

 「まあ、当然そうなりますよね。前世と全く変わらない風景。あなたも成長しませんね」
 「ぬかせ。今とあの時では状況が違う。前世のそなたは、目まぐるしい努力の末、その実力は神をも超えた。いわば努力の才能の持ち主。だがそれも前世だけの話。いくら同じ魂だろうと、そう何度も同じ才を与えられるとは到底思えないが?」
 「その通り、この世界に生まれた時は、それはもう絶望の連続でしたよ。この天からの恩恵を授かるまではね!」

 するとガルドは、突然何もない空間から巨大な鎌を取り寄せた。

 「大鎌?いやそれより、なぜそなたが異空間に関与する力を使える!?異空間に物体を預けるその力は、神のみが与えられた力。当然この世界の住民に、その力を得る手段など私は設定していないはずだ」
 
 人間であるガルドがそんな力を持つはずはないと驚くアネモイ、しかし、今における最優先はそれではないと、すぐに標的を鎌の方に切り替える。

 「だがそれは二の次か。その大鎌がどのようなものかはわからんが、この世界のものである以上、神である私が後れを取る道理はない。あまり己の力を過信しすぎるなよ」
 「さて、慢心して痛い目を見るのはどちらでしょうね?」

 ガルドは大鎌を振りかぶり、アネモイに向けて斬りかかる。アネモイは、神の力が纏った剣で受け止めるも、その大鎌の異様さにすぐに気づいた。

 「なんだ!?神の力でもっても押し返せないだと!?神の力を纏った武器を押すなど、それこそ神の・・・」
 
 そしてその瞬間、アネモイは何かを察した。
 
 「なるほどな。どうやら私が間抜けだったらしい。そなたが“天から恩恵を授かった”と言った時点で、それを真に受けるべきだった。この一連の現象はすべて、どこぞの神の悪戯か!」
 
 するとガルドは、大鎌を器用に振り回しながら、アネモイを追い詰めていく。アネモイは、幾度となく襲い掛かる大鎌の斬撃を、前世で鍛え上げた剣術の記憶を頼りに懸命に捌いてゆく。

 「そなたが前世の記憶をいち早く取り戻せたのは、その大鎌を手にした恩恵であろう?まさかこの世界でも神の力に対抗する力を手に入れるとは、運のいい奴め!」
 「それが、そうでもないのだがな。この世界で生まれた当初、我は何も持たずに生まれた。武も才も、かつて王にまで成り上がった前世では考えられないほど、何も与えられない人間としてこの世に生まれた」

 ガルドの猛攻は止まらない。

 「今にして思えば、なかなかに新鮮な体験だったよ。生まれた当初は、無力を理由に人々から馬鹿にされ、地の味をかみしめながら耐え抜くという日々。前世とはほぼ真逆の境遇だった」

 ガルドの高揚した気持ちが戦い方に影響したのか、これまでの猛攻から一転、大鎌の大ぶりな一撃でアネモイを後方に吹き飛ばす。
 アネモイは何とか受け身を取って、地面に当たる衝撃から身を守った。

 「神と拮抗した力を手に入れたお前は、いったい何を目論んでいる?もしや運命を施した神である私に復讐でもしにきたか!?」
 「舐めるな!かつて我は、与えられた力のみならず、努力で王にまで成り上がってきた。そんな我が、運命の采配程度で他人を恨むような気の小ささは、生憎持ち合わせてはおらぬわ!」
 
 ガルドは腰を低くして鎌を後ろに構えた。今にも、大振りながらも強力な一撃が襲ってきそうな展開だ。

 「前世の記憶による断片の影響か、私は定められた運命を覆そうと必死に努力をした。地の味を?み締めながらも必死に立ち上がり、必死に追いつこうとした。だが所詮は何も持たずに生まれた身。生まれ持った才のみで慢心するばかりの阿保共の背中に追いつくことはできても、才と努力を兼ね備えた者には決して追いつくことはできない。実にもどかしく、残酷な現実を押し付けられる日々だったよ」

 アネモイは思わず、ガルドの言葉に聞き入っていた。今立っているのが戦場であることも忘れてしまうほどに。
 ガルドはそんなアネモイの隙をつくように、大きく振り上げた鎌を、突進と共にアネモイをめがけて振り下ろす。
 アネモイはその攻撃を、間一髪のところで防いで見せた。

 「ぐっ・・・!!!」
 「実力主義なこの世界において、無力な我は死を定められたのも同意だった。これまでの努力が、与えられた者の前ではすべてが無に帰し、この世界に己が生きる価値がないと思い知らされる。だがそのころ、偶然にもこの鎌を手にした我は、その運命ともに前世の記憶を取り戻す。この鎌を与えた神が我に何を求めているのかは分らぬが、どのみち生きる意味を失くした我にとって最後の悪あがきにはちょうどよかった」
 「悪あがきだと?定められた運命を恨むのではないのだとしたら、前世での報復が目的か?神である私を滅ぼして、再び世界を消滅させようとしているのか!?」

 アネモイが出した予想を、ガルドは鼻で笑い飛ばす。

 「己惚れるなよ、死神が!前世でも現世でも、貴様に報復する価値などないわ!!!」

 ガルドは、内に秘めたアネモイに対する怒りをすべてぶつけるように鎌を振り上げる。アネモイはその力に逆らうことができず、鎌が描く円の軌道のまま、アネモイの体に傷をつけた。

 「ぐはっ!!!」
 「アイリク!!!」
 「アネモイ様!!!」

 目の前で傷を負うアネモイの姿に、フィルスとリアは彼の名前を呼ばずにはいられない。
 さらにフィルスは、これ以上アネモイが傷つくのは見ていられないと、今度はフィルスがガルドの前に立ち塞がる。

 「やめなさい、イブリース!その神の力をも上回る鎌で、これ以上アネモイを傷つけたらどうなるか、あなたならわかっているはずです!」
 「身をもって知っていますよ。神の死は事実上、世界の消滅と同じ意味を成す。かつてあなたがやらかしたように」
 「であるならば、その鎌を下ろしなさい!これではまた、同じことを繰り返すだけですよ!」
 「そうですね。そこにいる神は結局、同じことを繰り返すだけの傀儡でしかない」
 「?」

 ガルドは、傷の痛みに苦しみ、蹲るアネモイを冷たい目で見降ろす。

 「貴様はいったい、この女神から何を学んだ?この女神はかつて傍観者を気取り、住民の起こす良い行いも悪い行いも、すべてを見過ごしてきた。最終的に、神の力ですら及ばぬ事態となり、最期は自滅という形で己の世界を消滅させた。その世界に住んでいた罪なき人々も巻き込んでな」
 「つっ・・・」

 アネモイは、その言葉が傷をさらに深いものとするように、さらなる痛みに苦しみ始める。

 「記憶がなかったからと言い訳などするなよ?貴様は誰よりも知っているはずだ。力を得て生まれた者が、その力を履き違えた末路がどのように悲惨なのか、その愚かさが。記憶に残るほど、その魂に刻まれたはずだ。にもかかわらず、同じことを繰り返すとは。まったく反吐が出るわ!」

 ガルドは再びアネモイの首に狙いを定めて、鎌を振り上げる。

 「何を!?」
 「“目論見は何だ?”だったか?そんなのは決まっている。結局前世の神と同じ過ちを犯そうとする神に呆れ、いずれ訪れるであろう世界の破滅を前に、だったら我がこの手で終焉を迎えてやろうと考えた次第。こんな世界で生きる価値などないわ!」
 「やめてーーー!!!」

 ガルドは、むき出しとなったアネモイの首をめがけて鎌を振り下ろした。
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