ワケアリ不動産へようこそ!

junhon

文字の大きさ
4 / 4

JKのユウ霊

しおりを挟む
「こちらの部屋には女子高生のユウ霊が出ます」

 俺を部屋に案内してくれた分有不動産の吉沢さんはそう説明する。そしてその視線は俺の腰の辺りに注がれていた。
 
「では、健闘をお祈りしています」

 そう言って吉沢さんは帰っていった。
 
 俺はあらゆる除霊グッズを揃えて夜に備える。各種お守り、お清めの塩、お経の暗記もバッチリだ。
 
 そして深夜零時を回った頃、壁をすり抜けて女子高生の幽霊が現れた。
 
「あれ? 新しい人? ばんわー」

 軽い口調でそう言うのは、金色に染めた髪をツインテールにした小麦色の肌のJKだった。身に着けているのは学校の制服である。
 
「南無妙法蓮華経――」

 俺はすぐさまお経アタックを仕掛けた。しかし――
 
「アハハッ。なに言ってるかわかんねーし、ウケるし」

 JKはまったく意に介した様子はない。
 
「それよりお兄さん、アタシとイイコトしない?」

 JKは俺に詰め寄り、上目づかいに見上げてくる。
 
「はぁ? なに言ってるんだ。実体が無い幽霊の分際で」

「これでも?」

 JKは俺は俺の腕をとった。そして自分の胸へと導く。
 
 ムニュン。
 
 柔らかく、それでいて弾力のある感触が手のひらに伝わる。
 
「なっ!?」

 俺は幽霊についていろいろ調べた知識を思い起こす。一般的には立体映像のように実体が無いとされている幽霊だが、稀にその身体に触れたという体験談もあった。中国には幽霊との間に子供を作ったという話もある。
 
「お兄さんが私を満足させてくれたら、成仏出来るかも」

 そう言ってJKはネクタイをほどいた。そしてシャツのボタンを外していく。
 
 なるほど……はっきり言って俺は女性との経験がないが、欲求不満の童貞を舐めるなよ。
 
 俺はズボンを下ろしてパンツを脱ぎ捨てると、JKの身体を押し倒した。
 
「あん♡」

 ・・・・・・
 
「おはようございます。ご無事ですか~?」

 翌朝、分有不動産の吉沢さんが部屋を訪れた。
 
「……」

「あら~」

 吉沢さんは全裸で床に倒れている俺を見下ろして声を上げる。
 
「お疲れ様です。この部屋に現れるのは『パパ活』をしていた女子高生で、霊ですね」

 二桁まで搾り取られ、精根尽き果ててミイラのようになった俺に、彼女の言葉は届かないのだった。
 
 ~完~
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...