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トリプルメイドアタック!! ②
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今日は夕飯の支度の必要がない為、俺は着替えた後リビングのソファーでくつろいでいた。
綾乃は掃除、そして仁美とナナリーが台所に立っている。
俺は思わず緩んでしまいそうになる顔を引き締めながら、二人の背中を見守った。
仁美はお嬢様なのでメイドの格好はどうだろうかと思っていたが、これが意外と似合っている。シチュエーション的には没落した貴族令嬢がメイドに転落した……などと勝手な妄想を膨らませるのだった。
そしてナナリー、まさに完璧な金髪ロリメイドだ。清楚、純真、そして従順。ご主人様のどんな命令にもちょっと涙を浮かべながらも応えてくれそうだった。
――ガン!
「あたっ」
そんな事を考えている俺の足に掃除機がぶち当たった。
「ご主人様、なにデレデレなさっているんですか?」
綾乃が怒った顔で俺に訊ねる。
「え? で、デレデレなんかしてないぞ。全然」
まずい、知らないうちに顔が緩んでしまっていた様だ。
「へー、そうですか。とにかくお掃除の邪魔なんで出て行ってもらえませんかね」
綾乃はそう言いながら俺の足にガンガン掃除機をぶつける。
「なんだよ。なに怒ってるんだ?」
「怒ってません!」
綾乃はプイっとそっぽを向く。どう見ても怒ってるじゃないか。
「ったく……」
俺はぼやきながらもリビングを後にし、自室に戻る。
ノートパソコンを開き、いつもは夜中にやるメールやSNSのチェック、メイドさん情報の収集などをしていると小一時間くらいで綾乃が呼びに来た。
「ご主人様ー、お食事の準備が整いましたよー」
「おう」
ドア越しに声をかけられた俺は席を立った。綾乃の声の調子を聞くに、さっき怒っていた事などすっかり忘れている様だ。
そこが綾乃の良い所でもあるが、同時に鳥頭だなぁとも思う。
階段を降り、キッチンに入ればテーブルの上に幾つもの料理が並べられていた。
意外な事に和食である。仁美がメインに作ったのでてっきり洋食かと思っていたのだが。
「ささ、ご主人様。席にお着き下さい」
仁美に促され、俺はいつもの席に着く。
その後に綾乃達も腰を下ろした。綾乃はいつもと同じ俺の対面、仁美がその隣。
そして俺の隣にはナナリーだ。やばい、ドキドキしちゃう。
「じゃあ、いただきます」
「「いただきます」」
俺の音頭に三人も手を合わせた。
「あれ?」
早速料理に箸を伸ばそうとしたのだが、テーブルの上に俺の箸がない。
「あの、箸がないんだけど?」
「そんな物はいりませんわ。今日はわたくし達がご主人様に食べさせて差し上げます」
俺の疑問に仁美が答える。
メイドさんに上げ膳据え膳!? 何とも魅惑的だが……かなり効率は悪そうだ。
「さ、ではメインの牛のたたきをどうぞ。A5ランクの米沢牛ですわ」
仁美はたたきを一切れつまみ上げると、ポン酢につけて薬味を載せ、俺の眼前に差し出す。
「はい、あ~ん」
「あ、あ~ん」
正直かなり気恥ずかしいが、俺は口を開けてそのたたきをいただいた。
な、何だこれ!? ウマ!! 甘い脂が口の中で溶け、肉はまるで蕩ける様だ。牛肉特有の臭みはまったく感じず、ただ濃厚な旨味だけが口内を満たす。
「いかがですか?」
「う、うん。めちゃくちゃ美味い」
食材の差もあるだろうが、俺よりも料理の腕が上なのではないだろうか。
「これキミが作ったんだよね?」
「はい。お口に合って光栄ですわ」
そう言って仁美はにっこりと微笑む。
ナナリーが魅力的すぎてこの子の事はあまり眼中になかったのだが、その笑顔はとても可愛らしかった。
ただの高慢なお嬢様ではない。メイドという立場を完璧に演じている様に、TPOに応じて様々な顔を使い分ける事が出来るのだろう。相手を立てるという事も知っている様だ。料理の腕は一級品だし、将来いいお嫁さんになりそうだった。
「で、ではご主人様。ご飯をどうぞ」
俺の隣のナナリーが箸に載せたご飯を差し出してくれる。
もうね、このちょっとオドオドした様子にキュンキュンしちゃうね。このままウチで飼いたいくらいだ。
俺はパクリとそのご飯を口に運ぶ。
むぅ。これもウチでいつも食べている米とは違う。ほどよい粘りに適度な硬さ、そして米の香りと旨味が口に広がる。
お米ってこんなに美味しいんだと再認識させられるのだった。
「いかがですか?」
「うん。とっても美味しいよ」
駄目だ。顔が緩むのを押さえきれない。
――ガシ!
綾乃がテーブルの下で俺の向こうずねを蹴り上げた。
「痛え! 何すんだよ!」
「はいはい、今度は私の番。はい、あ~ん」
綾乃が差し出したのはタケノコの煮物だ。かつお節がかかっているので土佐煮というやつだろう。
「なんなんだよ。もうっ」
俺は文句を垂れながらも素直にそれを口にする。
これも文句なく美味かった。シャキシャキ感を残したほどよい柔らかさ、そして染みこんだ出汁の旨味。こういう地味な煮物にこそ料理の腕が如実に表れるのだ。
「どう、美味しい?」
「ああ、美味い。――ホント仁美ちゃんは料理が上手だねぇ」
「ありがとうございます、ご主人様」
俺の賞賛に仁美は軽く頭を下げる。
「む~~~~~」
隣の綾乃は唇を尖らして何やら唸っていた。
こうして俺はメイドさん達にお世話されながら美味い料理に舌鼓を打つ。合間合間に三人も自分の食事を進めていった。
しかし、何やら綾乃の機嫌がどんどん悪くなっていく。
――バン!
ついに我慢の限界が来た様で、綾乃はテーブルを叩いて立ち上がった。
「お兄ちゃん! なんで私を見てくれないの!?」
「ひぅ」
ナナリーが短い悲鳴を上げる。反射的に隣の俺の腕に抱きついた。
「え? いや、普通に見てるぞ」
「違うもん! ナナちゃんの事ばっかり気にしてるもん! それに仁美ちゃんばっかり褒めてるもん!」
綾乃の目に涙が浮かぶ。
「二人とも出てって! お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだから!」
綾乃はかんしゃくを起こして大声で叫んだ。
「おい、綾乃」
俺はマジ顔になり、声のトーンを落として言う。
「自分で二人を呼んどいて、その言い方はないんじゃないか?」
「……あ」
綾乃はナナリーと仁美に視線をさ迷わし、踵を返してキッチンから飛び出す。
「綾乃さん!」
立ち上がろうとする仁美の肩に手を置いて制し、代わりに自分が立ち上がった。
「お兄様……」
「う……うぅ……」
ナナリーは顔を伏せて涙ぐんでいる。今にも泣き出しそうだ。
こんな時だがその姿はちょー可愛い。この子には涙がよく似合う。
「二人ともごめんな。ちょっと叱って――」
「それから慰めてくるよ」
そう言い置いて俺は綾乃の部屋へと向かった。
綾乃の部屋は俺の隣だ。
「綾乃、入るぞ」
一応ノックをした後、俺は許しも得ずに綾乃の部屋に入った。
明かりも点けられていない薄暗い部屋の中、見ればベッドの布団がこんもり盛り上がっている。綾乃がその中で丸くなっているのだ。
俺はベッドの端に腰を下ろす。
「ナナちゃん泣きそうだったぞ」
「……うん」
いつもの覇気がまったく感じられない返事が返ってくる。
「自分が酷い事を言ったのは分かってるよな?」
「……うん」
「だったら二人に謝れよ」
「……うん」
「……それとな。ナナちゃんは確かに可愛いけれど、それはお人形さんとか可愛い動物とかを見る様な感じで……。俺が女の子として一番可愛いと思うのは綾乃だから」
「……本当?」
「本当だ」
「……私の事好き?」
「ああ、好きだ」
「……大好き?」
「大好きだよ」
「……愛してる?」
「あ、愛してる。た、ただし妹としてだからな!」
「じゃあ証拠を見せて!」
綾乃は布団をはねのけ、身体を起こすと俺を見上げて瞼を閉じる。
俺はその顎を指で軽く持ち上げ――
額にデコピンを喰らわしてやった。
「いったーーーい!」
綾乃が両手で額を押さえる。
「人の話聞いてるのか? 妹としてだって言っただろうが!」
「ぶー、お兄ちゃんのいけず」
「ほら、さっさと二人に謝ってこい」
オレは先に立ち上がり、綾乃の手を引いてやる。
そして綾乃が立ち上がったところで、その額に軽くキスをした。
「お、お兄ちゃん……」
綾乃は目をパチクリしながら俺を見上げる。
「このくらいは親愛の表現としてあたりまえだろ?」
俺は顔を逸らせて答えた。部屋が暗いせいで頬が赤くなっているのは分からないだろう。
「ほら、行ってこい」
「うん!」
綾乃は元気よく部屋を飛び出していった。
◆
明日が土曜日なので、今日はお泊まり会も兼ねていた様だ。
綾乃達は三人仲良く風呂に入り、パジャマパーティーが開催される。
隣の部屋から聞こえるキャッキャウフフな声を聞きながら、俺は眠りに落ちるのだった。
綾乃は掃除、そして仁美とナナリーが台所に立っている。
俺は思わず緩んでしまいそうになる顔を引き締めながら、二人の背中を見守った。
仁美はお嬢様なのでメイドの格好はどうだろうかと思っていたが、これが意外と似合っている。シチュエーション的には没落した貴族令嬢がメイドに転落した……などと勝手な妄想を膨らませるのだった。
そしてナナリー、まさに完璧な金髪ロリメイドだ。清楚、純真、そして従順。ご主人様のどんな命令にもちょっと涙を浮かべながらも応えてくれそうだった。
――ガン!
「あたっ」
そんな事を考えている俺の足に掃除機がぶち当たった。
「ご主人様、なにデレデレなさっているんですか?」
綾乃が怒った顔で俺に訊ねる。
「え? で、デレデレなんかしてないぞ。全然」
まずい、知らないうちに顔が緩んでしまっていた様だ。
「へー、そうですか。とにかくお掃除の邪魔なんで出て行ってもらえませんかね」
綾乃はそう言いながら俺の足にガンガン掃除機をぶつける。
「なんだよ。なに怒ってるんだ?」
「怒ってません!」
綾乃はプイっとそっぽを向く。どう見ても怒ってるじゃないか。
「ったく……」
俺はぼやきながらもリビングを後にし、自室に戻る。
ノートパソコンを開き、いつもは夜中にやるメールやSNSのチェック、メイドさん情報の収集などをしていると小一時間くらいで綾乃が呼びに来た。
「ご主人様ー、お食事の準備が整いましたよー」
「おう」
ドア越しに声をかけられた俺は席を立った。綾乃の声の調子を聞くに、さっき怒っていた事などすっかり忘れている様だ。
そこが綾乃の良い所でもあるが、同時に鳥頭だなぁとも思う。
階段を降り、キッチンに入ればテーブルの上に幾つもの料理が並べられていた。
意外な事に和食である。仁美がメインに作ったのでてっきり洋食かと思っていたのだが。
「ささ、ご主人様。席にお着き下さい」
仁美に促され、俺はいつもの席に着く。
その後に綾乃達も腰を下ろした。綾乃はいつもと同じ俺の対面、仁美がその隣。
そして俺の隣にはナナリーだ。やばい、ドキドキしちゃう。
「じゃあ、いただきます」
「「いただきます」」
俺の音頭に三人も手を合わせた。
「あれ?」
早速料理に箸を伸ばそうとしたのだが、テーブルの上に俺の箸がない。
「あの、箸がないんだけど?」
「そんな物はいりませんわ。今日はわたくし達がご主人様に食べさせて差し上げます」
俺の疑問に仁美が答える。
メイドさんに上げ膳据え膳!? 何とも魅惑的だが……かなり効率は悪そうだ。
「さ、ではメインの牛のたたきをどうぞ。A5ランクの米沢牛ですわ」
仁美はたたきを一切れつまみ上げると、ポン酢につけて薬味を載せ、俺の眼前に差し出す。
「はい、あ~ん」
「あ、あ~ん」
正直かなり気恥ずかしいが、俺は口を開けてそのたたきをいただいた。
な、何だこれ!? ウマ!! 甘い脂が口の中で溶け、肉はまるで蕩ける様だ。牛肉特有の臭みはまったく感じず、ただ濃厚な旨味だけが口内を満たす。
「いかがですか?」
「う、うん。めちゃくちゃ美味い」
食材の差もあるだろうが、俺よりも料理の腕が上なのではないだろうか。
「これキミが作ったんだよね?」
「はい。お口に合って光栄ですわ」
そう言って仁美はにっこりと微笑む。
ナナリーが魅力的すぎてこの子の事はあまり眼中になかったのだが、その笑顔はとても可愛らしかった。
ただの高慢なお嬢様ではない。メイドという立場を完璧に演じている様に、TPOに応じて様々な顔を使い分ける事が出来るのだろう。相手を立てるという事も知っている様だ。料理の腕は一級品だし、将来いいお嫁さんになりそうだった。
「で、ではご主人様。ご飯をどうぞ」
俺の隣のナナリーが箸に載せたご飯を差し出してくれる。
もうね、このちょっとオドオドした様子にキュンキュンしちゃうね。このままウチで飼いたいくらいだ。
俺はパクリとそのご飯を口に運ぶ。
むぅ。これもウチでいつも食べている米とは違う。ほどよい粘りに適度な硬さ、そして米の香りと旨味が口に広がる。
お米ってこんなに美味しいんだと再認識させられるのだった。
「いかがですか?」
「うん。とっても美味しいよ」
駄目だ。顔が緩むのを押さえきれない。
――ガシ!
綾乃がテーブルの下で俺の向こうずねを蹴り上げた。
「痛え! 何すんだよ!」
「はいはい、今度は私の番。はい、あ~ん」
綾乃が差し出したのはタケノコの煮物だ。かつお節がかかっているので土佐煮というやつだろう。
「なんなんだよ。もうっ」
俺は文句を垂れながらも素直にそれを口にする。
これも文句なく美味かった。シャキシャキ感を残したほどよい柔らかさ、そして染みこんだ出汁の旨味。こういう地味な煮物にこそ料理の腕が如実に表れるのだ。
「どう、美味しい?」
「ああ、美味い。――ホント仁美ちゃんは料理が上手だねぇ」
「ありがとうございます、ご主人様」
俺の賞賛に仁美は軽く頭を下げる。
「む~~~~~」
隣の綾乃は唇を尖らして何やら唸っていた。
こうして俺はメイドさん達にお世話されながら美味い料理に舌鼓を打つ。合間合間に三人も自分の食事を進めていった。
しかし、何やら綾乃の機嫌がどんどん悪くなっていく。
――バン!
ついに我慢の限界が来た様で、綾乃はテーブルを叩いて立ち上がった。
「お兄ちゃん! なんで私を見てくれないの!?」
「ひぅ」
ナナリーが短い悲鳴を上げる。反射的に隣の俺の腕に抱きついた。
「え? いや、普通に見てるぞ」
「違うもん! ナナちゃんの事ばっかり気にしてるもん! それに仁美ちゃんばっかり褒めてるもん!」
綾乃の目に涙が浮かぶ。
「二人とも出てって! お兄ちゃんは私のお兄ちゃんなんだから!」
綾乃はかんしゃくを起こして大声で叫んだ。
「おい、綾乃」
俺はマジ顔になり、声のトーンを落として言う。
「自分で二人を呼んどいて、その言い方はないんじゃないか?」
「……あ」
綾乃はナナリーと仁美に視線をさ迷わし、踵を返してキッチンから飛び出す。
「綾乃さん!」
立ち上がろうとする仁美の肩に手を置いて制し、代わりに自分が立ち上がった。
「お兄様……」
「う……うぅ……」
ナナリーは顔を伏せて涙ぐんでいる。今にも泣き出しそうだ。
こんな時だがその姿はちょー可愛い。この子には涙がよく似合う。
「二人ともごめんな。ちょっと叱って――」
「それから慰めてくるよ」
そう言い置いて俺は綾乃の部屋へと向かった。
綾乃の部屋は俺の隣だ。
「綾乃、入るぞ」
一応ノックをした後、俺は許しも得ずに綾乃の部屋に入った。
明かりも点けられていない薄暗い部屋の中、見ればベッドの布団がこんもり盛り上がっている。綾乃がその中で丸くなっているのだ。
俺はベッドの端に腰を下ろす。
「ナナちゃん泣きそうだったぞ」
「……うん」
いつもの覇気がまったく感じられない返事が返ってくる。
「自分が酷い事を言ったのは分かってるよな?」
「……うん」
「だったら二人に謝れよ」
「……うん」
「……それとな。ナナちゃんは確かに可愛いけれど、それはお人形さんとか可愛い動物とかを見る様な感じで……。俺が女の子として一番可愛いと思うのは綾乃だから」
「……本当?」
「本当だ」
「……私の事好き?」
「ああ、好きだ」
「……大好き?」
「大好きだよ」
「……愛してる?」
「あ、愛してる。た、ただし妹としてだからな!」
「じゃあ証拠を見せて!」
綾乃は布団をはねのけ、身体を起こすと俺を見上げて瞼を閉じる。
俺はその顎を指で軽く持ち上げ――
額にデコピンを喰らわしてやった。
「いったーーーい!」
綾乃が両手で額を押さえる。
「人の話聞いてるのか? 妹としてだって言っただろうが!」
「ぶー、お兄ちゃんのいけず」
「ほら、さっさと二人に謝ってこい」
オレは先に立ち上がり、綾乃の手を引いてやる。
そして綾乃が立ち上がったところで、その額に軽くキスをした。
「お、お兄ちゃん……」
綾乃は目をパチクリしながら俺を見上げる。
「このくらいは親愛の表現としてあたりまえだろ?」
俺は顔を逸らせて答えた。部屋が暗いせいで頬が赤くなっているのは分からないだろう。
「ほら、行ってこい」
「うん!」
綾乃は元気よく部屋を飛び出していった。
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明日が土曜日なので、今日はお泊まり会も兼ねていた様だ。
綾乃達は三人仲良く風呂に入り、パジャマパーティーが開催される。
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