幼子達と子守役のモフモフたちと

神無月

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第3章 幼子たちと子守役たちはモフモフ巡りをする

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 金目の長長たちの代表や他の森の長たちは、幼子たちの話を、一言も漏らさぬように、静かに聞いていた。この話の突然の成り行きについていくだけで一杯になり、質問する余裕もなかった。ただ九尾の長・たけの森・の長だけが、疑問で頭を一杯にしていても質問をするだけの余裕があったのだろうか、次々と口を挿んで来た。
 『幼子らの見た夢ってなんや、どんな夢やったか、ワイらに聞かせてみんかなぁ。』
これは好反応を得たと思った幼子たちゆき・かすみ・しずくは、お散歩を中止にさせないためにもと、ここぞとばかりにお喋りを始めた。
 「きゅうびのおさの、せなかにのって、・たけのもり・にいきまちた。いろんな・たけ・で、いっぱいになった、もりでちた。」
 「ぴぃ~『かれたきが、びっちりと、つまってて、けだまもなかに、はいれなかった、けどきゅうびのおさが、もりのそとから、かれたきとって、すててた!』」
 「わふっ『あいたすきまから、・たけ・のわかめを、いっぱいほった!けだまと、わけてたべた、おいしかった!』」
 『そこは夢や無いで~ワイの森で、ホンマにあったことやでなぁ。みかん色の尻尾ももんが薄紅色の尻尾りすも、一緒に手伝いしてくれたやろ?』
幼子たちゆき・かすみ・しずくはハッとして、こくこくと頷くとしゃべり続けた。
 「う~ん、あとは、かれたきがなくなって、もりがひろくなって、おおきなけだまも、あゆいてまちた~・たけ・が、とってもふとく、なりまちた~」
 『大きな毛玉って、誰のことや?』
 「わふっ『おおきなけだまが、しっぽでしゅってしたら、ふといきが、きれた!しっぽで、ひとふり、きれーなきりくち、すごかった~ふといまるた、いっぱいあった!』」
 『尻尾の一振りで、太い木を切り倒したぁ。誰やそれ?ワイらや無いよなぁ。』
九尾の長きつねが、みかん色の尻尾ももんが薄紅色の尻尾りすに目を向けて、確認を取った。
 「けだまたちが、・たけ・のかわを、ばしゃばしゃちたら、あめよけに、なりまちた!かるい、むこうがみえる、しゅごいあめよけ、でしゅ~」
「わふわふっ『ひろいくさはらに、いっぱいみずがながれてて、けだまは、・たけ・のまるたをおいて、わたってた!』」
 「ぴぃ~『ふとい・たけ・に、おおきなうろがあった。きりかぶにも、うろがあって、みずと、おさなごが、でてきた。』」
 『雨除けの話と、木のうろから水が出てくるゆうんはいいけど、幼子が出てくるゆうんは、どうなんや?夢の話やな、間違いないなぁ。』

 この辺りで、幼子たちは金目の長長たちの代表に聞きたい事があったと、思い出した。
 「わふっ『ゆきたちは、おやまでうまれて、ししょうがみつけた!おさたちも、おやまでうまれた!』」
 「ぴぴっぴぃ~『けだまたちは、もりでうまれた、そうきいた。ちいさいけだまは、もりでうまれて、おおきいけだまは、おやまでうまれる、そうおもってた。』」
 『森の子らが小さい毛玉で、ワイらが大きい毛玉かいな。とゆーことは…』
ブツブツと呟いて考え込んだ九尾の長・たけの森・の長はこの際脇に置いて、幼子たちは金目の長に問いかけた。
 「おおきなけだまも、もりでうまれゆ、でしゅか?ひかる、おみじゅが、いるでしゅか?」
金目の長は崩れそうな姿勢を直すと、幼子たちに確認を取りつつ答えていった。
 『ほ~っ、木のうろの中で、小さき者ではない、幼子が、生まれたのですかの~光る水も、共にあった、ならその水は、力ある水ですかの~
儂らのような、大きな毛玉は、皆その力ある水で、育つのですがの~その大事な水は、ほとんど御山でしか湧かないので、儂らも御山で生まれたのですがの~』
 『ふ~む、森で力ある水が湧くなら、私たちの幼子が、森で生まれることも、あり得る。急いで各森へ、連絡をすべき!』
長たちが行動に移す寸前に、ゆきがそれを止めた。
 「わふっ『だいじょうぶ、おやまのしゅごしゃが、まいご、といってた!ゆきたちも、まいご、いわれた!』」
 「ぴぃ~『しろいおやまのおさなご、ともいわれたけど!』」
各地の森の長たちは、今度こそ完全に、動きを止めた。

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