幼子達と子守役のモフモフたちと

神無月

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第4章 もふもふな幼子たちと子守役は森にお出掛けする

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 白い御山を取り巻く森の中でも、巨木が作る森を中心とした広い範囲を任されているのが、金目の長だ。白い御山の守護者様方から託されて以来ずっと、金目の長はこの森で幼子を卒業した者たちを受け入れてきた。この森で多くのことを体験し成長した者たちには、此処にとどまって長の役目を手助けし始めた者もいたし、新しい経験を求めて、他の森へと移っていった者もいた。
近頃では、御山から別の森に下りやすい谷が出来て、その森からこの森へと、逆にやってくるものも増えた。金目の長は、そんな移り変わりも含め、長い間多くのモノを見てきた。
そんな金目の長にとって、しずく・ゆき・かすみは、白い御山で生まれたばかりの幼子だ。本来なら、何時でも強い力で溢れている御山の中で、守護者様方に見守られて育っているはずだった。
それが、人の子の幼子としての特質らしいのだが、しずくの体は弱くて成長も遅かった。その分、精神は強くて成長も速いため、力を使う技は大抵のモノを会得できるのだ。が、いざ力を使うとなると、それでは体の負担が大き過ぎた。
ゆきとかすみは順調に成長していたが、やはりしずくの影響なのか、精神の成長の方が速めだった。そのためこの幼子たちは、言葉を覚えるのも使い慣れるのも速くて、すぐに誰かと会話することで、知識を増やすまでになった。
こうなると、しずくの体の成長が精神に追い付くまでは、力を使うための訓練は控えめにしたほうがいい、他者との会話の機会を増やす方が、幼子たちゆき・かすみ・しずくにとって良い経験になるだろうと、守護者様方も感じたらしい。その幼子たちにとって、より良い経験をするための場として、金目の長の森巨木の森が選ばれたのだった。
しかもその後異変が感知されて、当分の間幼子たちを見守る余裕がなくなるので、その間代理で見守り役を務めて欲しいと、守護者様から直々に頼まれたのだ。
金目の長にとって、この幼子たちを見守る役目は、光栄だが難しく、しかも遣り甲斐のある楽しい役目でもあった。
当然ながら、金目の長長たちの代表がこの役目に手を抜くはずなど無かった。
 『ほ~っ、幼子たちをあなた方の森に連れて行きたいのですかの~それはまだ時期尚早ですかの~
ほほ~っ、特に今は前回のお散歩と、その後の夢の中での迷子の影響で、幼子たちの眠りが深くて長い状態ですからの~この状態が収まるまでは、新しい場所への散歩新しい体験など、とても勧められませんですかの~
 ほ~っ、この間にあなた方も、力の制御を完全にモノにしては如何ですかの~そうすれば、毛玉たち小さき者羽を持つ者空飛ぶ者達とも、今以上に親しく間近で長時間過ごせますかの~』
幼子たちのお散歩に同行したいと申し出た長たちを、押し止め言いくるめて、様子見をしていた。
 金目の長羽を持つ者の奮闘の結果、幼子たちは当分の間近くのお散歩をしながら、体調の回復を待つことになった。
 「わふっ『このしたから、おいしいにおいがする、ゆきが、とってくる!』」
 「ぴぃ~『とれたみは、かすみが、はこんであげる!しずく、うけとって!』」
 「ゆきは、かくれたみを、みちゅけるのが、じょうじゅでしゅね~こんなにたくさん、あったでしゅか~
 おいしいみが、たくしゃんでも、かすみが、ゆっくりと、はこんでくれゆから、うけとゆのも、あんしんでしゅね~」
近場のお散歩という事で、幼子たちは専らお家の樹巨木の森の中心の樹の周りで過ごしていた。その為、訓練に疲れた長たちが、時折気分転換がてら、姿を見せる様になった。
この所いろんな経験を積んだおかげで、幼子たちの動きにも言葉にも、成長の跡が見られた。それを見てもらおうと頑張る可愛い仕草に、長たちもまたもうひと頑張りしようと思うのだった。
幼子たちの成長を目の当たりにして、心癒されながら、金目の長は今後のお散歩の計画を立てるのだった。

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