Fift 〜クリスタルクロニクル〜

クリスタルに誘われる者達

一方その頃 テオ活火山

一方その頃、炎のクリスタル、テオ活火山では

　「やるじゃねーか！ウチの春暁は！それにF何とかもなぁ！こりゃ負けてられねーな！気合い入れて行くぞ！ヒヨレオ、イク、ミカ！ついてこい！」

　豪快に騒ぐ筋肉隆々の拳闘士はお供らしき3人に大声で話していた。

　テオ活火山中腹辺りにいる5IQ聖騎士団の別動隊らしい4人は山頂に向かう程熱くなる気温で少しペースが落ちてきていたのである。

　「ナオトさぁん…これ以上ペース上げられないッスよぉ……」

と、ひょろ長のハンターのヒヨレオ

　「あつーい…なんで皆平気なの？…情報部隊に移りたい……」

と、背の低いクレリックのイク

　「皆がんばろうね！（ハズレくじだわ…もっといい男見つけなきゃ…）

と、裏のあるメイジのミカ

　この3人は5IQに入って間もない新人で筋肉バカのナオトに「美味い話がある」と言われ着いて来たのである。確かにナオトが自慢の筋肉で活火山に生息するレッドスライムやファイアバードなどを次々と潰しているのでLvやドロップアイテムは多く手に入った。しかし、人使いが荒く脳筋説明のナオトにいい加減困り果てていたのだ。
　そんな時にバスカリア制覇のウィンドウが表示され、更に盛り上がるナオトに3人はため息しか出なかった。

　「誰だよ…バスカリア制覇した奴……」

　ヒヨレオが小さく呟きながら、イクは息を切らしながら、ミカは道中拾えるものを全て拾い集めながら、ナオトに着いていったのであった。

　必死で山頂付近、あと少しで到達すると思った時にウィンドウが表示された……

　　　『炎のクリスタルはアステラのラーズに恩恵を与えました。』


…………………


　　　　　　　　　～初期ジョブ～

　ファイター（戦士）
全体的ステータスが高く特に攻防のステータスが高い、魔法が全く使えないが何故か少し魔力がある。前衛職。
　スキル･ガード、Lv10なぎ払い

　ハンター（狩人）
攻防以外のステータスが高く、多少だが魔法が使える中間職。
　スキル･速射、Lv10魔法･エアカッター

　メイジ（魔道士）
4つのジョブの内一番ステータスが低いが魔力が高く炎、水、風、雷の四種の魔法が使える攻撃型後衛職。
　魔法･ファイア、ウォーターヒール、Lv10エアガード、サンダー

　クレリック（魔術士）
防御系のステータスは二番目に高いが他のステータスは低い。水、樹、地、鉄の魔法が使える防御型後衛職。
　魔法･ウォーターボール、ヒール、Lv10アースガード、ブロンズランス