Fift 〜クリスタルクロニクル〜

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クリスタルに誘われる者達

ディアブロ砂漠 奇襲作戦

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 「行くぞ!」

 フェイクの掛け声で15人のゾーンの戦士達がアステラへ奇襲をかける。
 どう考えても数百人相手に15人が仕掛けても多勢に無勢、勝てる訳が無い。故に奇襲、逃走の案をジオは出したのだ。そうしてアステラの混乱を招く事によりフェイク達はここで少しでも進行を妨げる必要があった。そう、必要になってしまったのだ。
 何故なら奇襲する少し前にジュラ大森林をアステラが制覇したとウィンドウにあらわれたのだ。つまり、あと1つクリスタルがアステラに制覇されれば敗北が決定してしまうからだ。


 フェイク、ジオが瞬く間に教団の兵士達を自慢の鎚を使い薙ぎ倒して行くと負けじとジュンビーも剣舞の様に斬り進む!チャーソは他の仲間と共に風魔法を使い外部を砂煙で視界を遮り奇襲は成功し、百人程度倒した辺りでフェイクは退却の指示を出そうとした時だった。

 当然、アステラ側も黙っていなく前方にいた2人の師団長はすぐに動いていた。

 「この異端共め!!」

 第4師団長YKがフェイクに斬りかかると咄嗟に鎚を引き、受け止めたが吹き飛ばされた!ジオも気付いてフェイクと共にYKに応戦するがYKの速く何故か重い剣撃に防戦一方で退却の指示を出せない程であった。YKの参戦に少し離れた場所でジュンビーも気が付き振り向くと、少し前の優勢が反転していた!
 フェイクとジオがYKに押され気味になっていて、その向こう側では第5師団長ゼロビンの下に仲間数人が倒れていた!

 「ダメ!!皆!逃げるよ!!」

 ジュンビーは叫んだ!宵風が頷きチャーソに耳打ちするとYKにナイフを投げ、そのまま斬りかかった!
 YKは当然の様にナイフと宵風の一撃を否した!だがフェイクはその隙を付いて地面に鎚を叩き込み砂煙を出すことで上手く逃げ出す事に成功したが、ゼロビンが周りのゾーン達を倒し終わり此方に向かってきた!
 だがそれを見越したかの様にチャーソはゼロビンの周りに風魔法で竜巻の様に壁を作り幾ばくかの時間を稼ぐ事ができ問題無く退却できる距離を取る事ができた。




 「おい!フィッシュよ我を飛ばせ!」

 そう言って高く飛んだイチバンの足にフィッシュは風魔法を使い更にイチバンを高く飛ばしたのだった。



 ジュンビー達の周りが一瞬暗くなり衝撃音と衝撃波が広がった。YKらを少し引き離す事ができ此処から退却と思った瞬間だった。
 フェイクは斬り落とされ転移が始まり、その斬った刀を肩に置く皆より一回り大きい第1師団長イチバンが仁王立ちしていた…

 ジュンビー「うそでしょ!?」

 ジオ「こ…こいつら…団長共か!?」

その一瞬の出来事に合わせたかの様に第4師団長YK、第5師団長ゼロビン、第2師団長フィッシュが3方を固め、空いた一方からはアステラ教団ギルドマスター第0師団長の憤叙がゆっくりと歩いて来たのであった………




         ~スキル~


※重撃
  一回の攻撃に自分の体重が加算される。本人に重さは感じない。
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