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ガーナの街にて
掃除の押し売り?
神官様に縋り付いていた男の子はロイという7歳の男の子だった。
神官様に縋ってダメだったからなのか、手を差し出した私を治癒師と勘違いして、今度は私に『お母さんの病気を治して。』とお願いされてしまった。
私は医者でも看護師でも無いからね?
けれど、ロイ君の右手首に薄っすらとついていた黒いモヤの事を考えれば、もしかして私にも出来る事はあるのかも、と『医者でも治癒師でもない』というのを何度も言い聞かせてから、彼の家へと行ってみる事にした。家はここからそんなに遠くないと聞いたのもある。
ロイ君のお家、、、、これは汚家?
扉を開けて入っていくロイ君に続いて入ると直ぐに固まってしまった。
そこには汚部屋どころか汚家、としか言いようのない惨状が目の前に広がっていたからだ。
ギギギ、と横にいる筈のロイ君に顔を向けると『えへへ』と照れたような表情を浮かべたロイ君がいる。
えへへ、じゃない!!
お母さんが病気なのだそうだから家事が出来ないのは仕方ない。それに彼はまだ7歳だ。部屋中を清潔に保つなんて大変な事だとは思う。
でも7歳って日本じゃ小学生だよね?
きっちりしっかりは出来なくても学校で掃除の時間があったと思う。何なら幼稚園でも多少はやった事ぐらいはあると思うし家でもお手伝いで少しぐらいならやるよね、大掃除の時とかに。
そう思ってしまうぐらいには物が散らかっていた。テーブルにもキッチン周りにも。
その所為か、ふわりふわりと気持ち良さそうに黒いモヤが呑気に飛んでいた。
「ロイ君?立ち入った事を聞いてしまうかも知れないけれど、お父さんや兄弟は居るのかな?」
「僕、一人っ子。父さんはニ、三ヶ月に一回、お金持って帰って来るよ。他の町に働きに行っているんだ。」
なるほど。この家の掃除はロイ君とお母さんがやっているという事だ。そのお母さんが今は病気で寝込んでいる、と。
「さっき言った通り、私は医者でも治癒師でもないから、お母さんの病気に関して役に立つかは分からないよ。
だけど、この家を綺麗に掃除をする事は出来るから、部屋を綺麗にしてからお母さんの体調を診た方が良い思う。
だけどその前にロイ君のお母さんに許可をもらわないといけないから、お母さんが寝ている部屋に案内して貰えるかな?」
実のところ、2階の方から誰かが咳をしているのが何度も聞こえていたんだよね。お母さんの様子を見るにしても、先ずはこの家の部屋全てを掃除して空気を入れ替えた方がいいと思う。
掃除をする時にマスクは絶対必要でしょ、というぐらい埃っぽいというか空気が澱んでいる気がするんだよねぇ。それが黒いモヤの仕業なのかどうか分からないけれど。
「分かった!リオ姉ちゃん、こっちだよ。」
私が怪我を治したと信じ込んでいるロイ君は本当に分かっているのか怪しいけれど、タタタッと階段を上りながら私を手招きした。
あ~、、、、うん。ロイ君のお母さん、やっぱりというか何というか、胸の辺りにガッツリと黒いモヤ付きでベッドに横になっていた。部屋も黒いモヤがたくさん居た。
これは中高、皆勤賞だった私でもこの部屋に一日中居たら体調を崩してしまうと思うなぁ。
良いんだか悪いんだか気持ちは複雑だったけれど、私でも出来る事があったみたいだ。
ロイ君のお母さんは突然、ロイ君が見知らぬ女性を家に連れてきて、しかもお母さんが寝ている部屋にまでいきなり連れてきた事に心底驚いた顔をしていた。
ロイ君のお母さん、いきなり寝室まで来てしまって御免なさい。驚く気持ちもよく分かります。
「あの突然済みません。神殿の近くでロイ君と知り合いまして、、、。」
「ロイっ、まさか本当に神官様にお願いしに行ったの!?」
「だ、だってピーターおじちゃんがどこが悪いのか分からないって、神官様じゃないと治せないかも、って言ってたから、、、。」
「神殿での治癒はお金があったって順番待ちで中々診て貰えない所って言ったでしょ。ウチにはそのお金だって用意出来ないのよ。」
お母さんはコホコホと咳き込みながらも、ロイ君に言い聞かせている。
「えーっとロイ君のお母さん。私は治癒師でも町医者でもありませんが、ほんの少しだけ症状を柔らげる事が出来るかも知れません。
ロイ君にお願いされてここまで来てしまいましたが、宜しければお母さんの体調を診させて頂いても良いでしょうか?
ほんの少しでも良くなれば、町医者さんの治療で治せるようになる可能性もあります。勿論、お金も不要ですのでダメ元で診させて下さい。」
私が出来るのはあくまで黒いモヤを取り除くだけだ。でも黒いモヤが無くなれば、町医者さんが病気を特定して治療してくれるかも知れない。
「え?えぇ、、、えーと、貴女は?」
おっと、まだ名乗っていなかった!
「あぁ、名乗らずに済みませんでした。私は他国から旅をしてきたリオと言います。今はこの国を観光目的で旅をしていて、『三日月亭』さんに宿泊しています。」
私はそう言いながら冒険者カードをポーチから出してロイ君のお母さんに手渡した。
「まぁ、そうでしたか。私はこの子の母親のレコアと言います。
ひと月ほど前から咳が出始めたのですが、一週間ほど前から咳が酷くなり立って歩く事もままならない状態でして。
妹にはこの子の食事だけでもとお願いしていたのですが毎日は難しいみたいで、、、。
かなり散らかっていて驚いたでしょう?」
あぁっ!そうだった。いくらロイ君に頼まれたからといって、知り合いでも無いのに病気で寝込んでいる人の家に上がり込んで、ズカズカと2階までいきなりやって来て『医者でも治癒師でも無いけど貴女の体を診ます。』っていうのは不躾すぎる行為だったよ。
それに散らかっている部屋を見ず知らずの他人に見られたくなかったよねぇ。
「うわぁぁ、済みません!『お母さんの病気を治して!』と言われてロイ君に頼まれてついここまで来てしまいました。
こういう時は仕方がない思います。突然、家にやって来た私が悪いんですから!
あっ!先程から咳き込んでいるようでしたので、先ずは部屋の空気を入れ替えたり部屋を掃除してから体調を診させて下さい。
埃や澱んだ空気とかで更に体調が悪化する人もいるんですよ、実は。
私、掃除が趣味みたいなもんですので是非やらせて下さい!お願いします!」
本当、失礼な自覚はある。でも黒いモヤを全て追い出す為には強引だろうが、失礼だろうが何としても掃除させて欲しい!
私の熱意が伝わったのか、それともドン引いて頷くしか無いと思ったのかは分からないけれど、レコアさんは私が体調診る事、この家を掃除する事を了承してくれた。
神官様に縋ってダメだったからなのか、手を差し出した私を治癒師と勘違いして、今度は私に『お母さんの病気を治して。』とお願いされてしまった。
私は医者でも看護師でも無いからね?
けれど、ロイ君の右手首に薄っすらとついていた黒いモヤの事を考えれば、もしかして私にも出来る事はあるのかも、と『医者でも治癒師でもない』というのを何度も言い聞かせてから、彼の家へと行ってみる事にした。家はここからそんなに遠くないと聞いたのもある。
ロイ君のお家、、、、これは汚家?
扉を開けて入っていくロイ君に続いて入ると直ぐに固まってしまった。
そこには汚部屋どころか汚家、としか言いようのない惨状が目の前に広がっていたからだ。
ギギギ、と横にいる筈のロイ君に顔を向けると『えへへ』と照れたような表情を浮かべたロイ君がいる。
えへへ、じゃない!!
お母さんが病気なのだそうだから家事が出来ないのは仕方ない。それに彼はまだ7歳だ。部屋中を清潔に保つなんて大変な事だとは思う。
でも7歳って日本じゃ小学生だよね?
きっちりしっかりは出来なくても学校で掃除の時間があったと思う。何なら幼稚園でも多少はやった事ぐらいはあると思うし家でもお手伝いで少しぐらいならやるよね、大掃除の時とかに。
そう思ってしまうぐらいには物が散らかっていた。テーブルにもキッチン周りにも。
その所為か、ふわりふわりと気持ち良さそうに黒いモヤが呑気に飛んでいた。
「ロイ君?立ち入った事を聞いてしまうかも知れないけれど、お父さんや兄弟は居るのかな?」
「僕、一人っ子。父さんはニ、三ヶ月に一回、お金持って帰って来るよ。他の町に働きに行っているんだ。」
なるほど。この家の掃除はロイ君とお母さんがやっているという事だ。そのお母さんが今は病気で寝込んでいる、と。
「さっき言った通り、私は医者でも治癒師でもないから、お母さんの病気に関して役に立つかは分からないよ。
だけど、この家を綺麗に掃除をする事は出来るから、部屋を綺麗にしてからお母さんの体調を診た方が良い思う。
だけどその前にロイ君のお母さんに許可をもらわないといけないから、お母さんが寝ている部屋に案内して貰えるかな?」
実のところ、2階の方から誰かが咳をしているのが何度も聞こえていたんだよね。お母さんの様子を見るにしても、先ずはこの家の部屋全てを掃除して空気を入れ替えた方がいいと思う。
掃除をする時にマスクは絶対必要でしょ、というぐらい埃っぽいというか空気が澱んでいる気がするんだよねぇ。それが黒いモヤの仕業なのかどうか分からないけれど。
「分かった!リオ姉ちゃん、こっちだよ。」
私が怪我を治したと信じ込んでいるロイ君は本当に分かっているのか怪しいけれど、タタタッと階段を上りながら私を手招きした。
あ~、、、、うん。ロイ君のお母さん、やっぱりというか何というか、胸の辺りにガッツリと黒いモヤ付きでベッドに横になっていた。部屋も黒いモヤがたくさん居た。
これは中高、皆勤賞だった私でもこの部屋に一日中居たら体調を崩してしまうと思うなぁ。
良いんだか悪いんだか気持ちは複雑だったけれど、私でも出来る事があったみたいだ。
ロイ君のお母さんは突然、ロイ君が見知らぬ女性を家に連れてきて、しかもお母さんが寝ている部屋にまでいきなり連れてきた事に心底驚いた顔をしていた。
ロイ君のお母さん、いきなり寝室まで来てしまって御免なさい。驚く気持ちもよく分かります。
「あの突然済みません。神殿の近くでロイ君と知り合いまして、、、。」
「ロイっ、まさか本当に神官様にお願いしに行ったの!?」
「だ、だってピーターおじちゃんがどこが悪いのか分からないって、神官様じゃないと治せないかも、って言ってたから、、、。」
「神殿での治癒はお金があったって順番待ちで中々診て貰えない所って言ったでしょ。ウチにはそのお金だって用意出来ないのよ。」
お母さんはコホコホと咳き込みながらも、ロイ君に言い聞かせている。
「えーっとロイ君のお母さん。私は治癒師でも町医者でもありませんが、ほんの少しだけ症状を柔らげる事が出来るかも知れません。
ロイ君にお願いされてここまで来てしまいましたが、宜しければお母さんの体調を診させて頂いても良いでしょうか?
ほんの少しでも良くなれば、町医者さんの治療で治せるようになる可能性もあります。勿論、お金も不要ですのでダメ元で診させて下さい。」
私が出来るのはあくまで黒いモヤを取り除くだけだ。でも黒いモヤが無くなれば、町医者さんが病気を特定して治療してくれるかも知れない。
「え?えぇ、、、えーと、貴女は?」
おっと、まだ名乗っていなかった!
「あぁ、名乗らずに済みませんでした。私は他国から旅をしてきたリオと言います。今はこの国を観光目的で旅をしていて、『三日月亭』さんに宿泊しています。」
私はそう言いながら冒険者カードをポーチから出してロイ君のお母さんに手渡した。
「まぁ、そうでしたか。私はこの子の母親のレコアと言います。
ひと月ほど前から咳が出始めたのですが、一週間ほど前から咳が酷くなり立って歩く事もままならない状態でして。
妹にはこの子の食事だけでもとお願いしていたのですが毎日は難しいみたいで、、、。
かなり散らかっていて驚いたでしょう?」
あぁっ!そうだった。いくらロイ君に頼まれたからといって、知り合いでも無いのに病気で寝込んでいる人の家に上がり込んで、ズカズカと2階までいきなりやって来て『医者でも治癒師でも無いけど貴女の体を診ます。』っていうのは不躾すぎる行為だったよ。
それに散らかっている部屋を見ず知らずの他人に見られたくなかったよねぇ。
「うわぁぁ、済みません!『お母さんの病気を治して!』と言われてロイ君に頼まれてついここまで来てしまいました。
こういう時は仕方がない思います。突然、家にやって来た私が悪いんですから!
あっ!先程から咳き込んでいるようでしたので、先ずは部屋の空気を入れ替えたり部屋を掃除してから体調を診させて下さい。
埃や澱んだ空気とかで更に体調が悪化する人もいるんですよ、実は。
私、掃除が趣味みたいなもんですので是非やらせて下さい!お願いします!」
本当、失礼な自覚はある。でも黒いモヤを全て追い出す為には強引だろうが、失礼だろうが何としても掃除させて欲しい!
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