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ガーナの街にて
祈りを捧げる
翌朝もジョージ君がお店の宣伝用に持っていく事にしたサンドイッチやハンバーガーもどきを作った。今日は試作中のソースも使ってみたのでちょっと反応が楽しみなんだよね。
だいぶいい感じになってきたこのソースにリカルドさんが興味を示して、昨日からリカルドさんがソース番をしている。
ソース番と言っても様子を見ながら追加の材料を投入したり鍋をかき回しているというだけなんだけどね。
それでも四十肩の治療法をやり始めて気持ちが上向きになってきたらしいリカルドさんは、飲んだくれ引きこもり生活を脱して出来る事をせっせとやっている。
その姿を喜んで見ているルーナさんを見ていると、口出しして良かったなぁ、と思う。昨夜はお連れ様付きのお客さんも居なかったからひと安心だ。
皆でジョージ君を送り出した後は、ルーナさんと二人で客室の掃除をして私の仕事は終了。昼の仕込みなどはリカルドさんがやると言い出してルーナさんが本当に嬉しそうにしていたのが印象的だった。
という事で早い時間から私は空き時間になったので、昨日同様、街を散歩しながらロイ君の家に行く事にした。
広場まで来ると腰の曲がったお爺さんの腰辺りに薄っすらと黒いモヤが纏わりついているのを発見。
いきなり腰を触るのは相手が歳を取った男性とはいえセクハラ行為になってしまうかも知れない。
怪しまれない様に少しだけ近づいて、お爺さんの腰に向かって心の中で『綺麗にな~れ!』と唱えてみた。
良しっ。ミッション完了!
黒いモヤが消えたのを確認して、同じ様に黒いモヤに纏わりつかれている人が居ないかを探してみる。
とりあえず黒いモヤは見当たらなかったので、広場から離れてまだ歩いた事の無い道を歩き出した。トコトコと一本道を進んでいくと小さな教会を発見して近づいてみる。
赤い屋根の小さな教会は建ててからどれぐらい経っているのだろう。かなり古い建物だけれどしっかり手入れをされているのか見すぼらしくは感じられない。
教会の横の庭らしい場所には数人のお爺さん、お婆さんが草むしりをしているのか、屈んで何かをしていた。
庭の奥に小さな建物も建っているので、もしかしたら孤児院か何かも併設されているのかも知れないな、と思いながら教会の中に入ってみた。
教会の中は十人ほどの人が座れる長椅子が二列、左右に置かれて設置されている。
埃一つない長椅子は、まだ早い時間なのにもう掃除が終わっているんだろうなぁ。
掃除が行き届いている教会の中は、気のせいかも知れないけれど清らかな空気で満たされているように感じて、何だかお祈りしたい気分になって長椅子に腰を掛けた。
この町から黒いモヤが消えて無くなりますように。
教会の中央正面の女神様の像に向かって心の中でそう祈った。
黒いモヤの存在に気付いて、それを消す事が出来る私だけれど、もう少しでこの町を去る。
もし、私の知らない所にまだ黒いモヤが残っていたら、またリカルドさんやレコアさんの様に黒いモヤに取り憑かれる人は増えてしまうかも知れない。
ルーナさんの泣き顔やロイ君が私に縋り付いてきた時の表情を思い出して、それは嫌だな、と強く思った。
だからこれ以上は何も出来ない私は神様に祈るしか無いのだ。
どうか神様、この町を黒いモヤから守って下さい。
だいぶいい感じになってきたこのソースにリカルドさんが興味を示して、昨日からリカルドさんがソース番をしている。
ソース番と言っても様子を見ながら追加の材料を投入したり鍋をかき回しているというだけなんだけどね。
それでも四十肩の治療法をやり始めて気持ちが上向きになってきたらしいリカルドさんは、飲んだくれ引きこもり生活を脱して出来る事をせっせとやっている。
その姿を喜んで見ているルーナさんを見ていると、口出しして良かったなぁ、と思う。昨夜はお連れ様付きのお客さんも居なかったからひと安心だ。
皆でジョージ君を送り出した後は、ルーナさんと二人で客室の掃除をして私の仕事は終了。昼の仕込みなどはリカルドさんがやると言い出してルーナさんが本当に嬉しそうにしていたのが印象的だった。
という事で早い時間から私は空き時間になったので、昨日同様、街を散歩しながらロイ君の家に行く事にした。
広場まで来ると腰の曲がったお爺さんの腰辺りに薄っすらと黒いモヤが纏わりついているのを発見。
いきなり腰を触るのは相手が歳を取った男性とはいえセクハラ行為になってしまうかも知れない。
怪しまれない様に少しだけ近づいて、お爺さんの腰に向かって心の中で『綺麗にな~れ!』と唱えてみた。
良しっ。ミッション完了!
黒いモヤが消えたのを確認して、同じ様に黒いモヤに纏わりつかれている人が居ないかを探してみる。
とりあえず黒いモヤは見当たらなかったので、広場から離れてまだ歩いた事の無い道を歩き出した。トコトコと一本道を進んでいくと小さな教会を発見して近づいてみる。
赤い屋根の小さな教会は建ててからどれぐらい経っているのだろう。かなり古い建物だけれどしっかり手入れをされているのか見すぼらしくは感じられない。
教会の横の庭らしい場所には数人のお爺さん、お婆さんが草むしりをしているのか、屈んで何かをしていた。
庭の奥に小さな建物も建っているので、もしかしたら孤児院か何かも併設されているのかも知れないな、と思いながら教会の中に入ってみた。
教会の中は十人ほどの人が座れる長椅子が二列、左右に置かれて設置されている。
埃一つない長椅子は、まだ早い時間なのにもう掃除が終わっているんだろうなぁ。
掃除が行き届いている教会の中は、気のせいかも知れないけれど清らかな空気で満たされているように感じて、何だかお祈りしたい気分になって長椅子に腰を掛けた。
この町から黒いモヤが消えて無くなりますように。
教会の中央正面の女神様の像に向かって心の中でそう祈った。
黒いモヤの存在に気付いて、それを消す事が出来る私だけれど、もう少しでこの町を去る。
もし、私の知らない所にまだ黒いモヤが残っていたら、またリカルドさんやレコアさんの様に黒いモヤに取り憑かれる人は増えてしまうかも知れない。
ルーナさんの泣き顔やロイ君が私に縋り付いてきた時の表情を思い出して、それは嫌だな、と強く思った。
だからこれ以上は何も出来ない私は神様に祈るしか無いのだ。
どうか神様、この町を黒いモヤから守って下さい。
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