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ハドソン領 領都
孤児院
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クリスだけじゃなくて初対面の男性にまで爆笑されて、困って彼の斜め後ろに控えていた女性を見たら眉尻を下げてなんとも言えない表情をされた。
その表情が『上司が笑って済みません。』なのか、それとも『あなた、何言ってるの?』という困惑のどちらなのかと考え、そもそも笑われる意味が分からないよね、と思っていると扉をノックする音がして女性が入ってきた。
彼女はチラリと私たち見てそのままウィリアムさんの方へと歩み寄り、何かが書かれた紙を渡すと部屋から出て行った。
ウィリアムさんは渡された紙にサッと目を通すと、さっきまで爆笑していたのが嘘のように最初に会った時のような薄い笑みを浮かべて私の方へと向き直った。
「ティアナさんのエトリナ商会はイケアの商業ギルドでは有名なのですね。」
「はぃ?」
いきなり言われて思わず変な声を出してしまった。
有名?イケアの商業ギルドで?
「ヨークシャーギルド長は不在で確認は取れなかったのですが、応対した者がエトリナ商会のティアナ代表にギルド長が紹介状を書いたのは事実だ、と言っていたようです。
エトリナ商会はイケアで今までに食べた事もない美味しい料理を幾つもレシピ登録をして、屋台販売やレストランなどにレシピを販売しています!
と、伝えてきたそうですよ。」
あ~、まぁ、誰が応対したのかは分からないけれど、レシピ販売に熱心な職員さんとかいたね。
それにきっと今は" 唐揚げ "のプロジェクトに取り組んでいるだろうからねぇ。エトリナ商会がレシピ登録しているから会議なんかで名前は出ていそう。
「職員が知っているという事ですので、紹介状の件は問題無いと思います。
ですが、一応、ギルド長本人にも確認を取りたいので、エトリナ商会に紹介状をお渡しするのは明日までお待ち頂いても宜しいでしょうか?」
ウィリアムさん、" 紹介状 "と言う時にちょっと笑ってなかった?
思い出し笑い?そこまで笑える事を言ったかな?
まぁ、最初の時よりも私に対する態度が軟化している気がするからいいけれども。
「はい、勿論です。明日、また午前中にお伺いするという事で良いでしょうか?」
「あぁ、構いません。お待たせしてしまうお詫びに孤児院の方へもギルドから連絡を入れておきましょう。
参考の為に孤児院の方との話し合いの結果もご連絡頂けますか?」
「分かりました。三日後に報告しに来ます。」
「では、受付の方に話を通しておきますので宜しくお願いします。その日はウチのギルド長も居ると思いますので一緒に話を聞かせて頂く事になります。」
あ、そうだった。ウィリアムさんは副ギルド長だったね。前例に無い事をするならきちんと上に話を通さないといけないよね。
「はい、それでは宜しくお願いします。」
商業ギルドを出たら、日が傾き始めていたので下見してあった宿屋の中からキッチン付きの部屋がある宿に泊まる事になった。
夜は当然、私の部屋で食事をする事になって、クリスにはオーク肉丼とボア肉の味噌汁、私はチャーハンを作って食べた。
クリスは肉では無いけれど、初めて見るチャーハンに興味津々でオーク肉丼をお代わりしないで、チャーハンを食べて満足していた。
実はチキンカレーもまだ残っていたけれど、『二日目カレーは美味しい!』という私の説得で明日また食べる事になっているの。
クリスは私の言葉に半信半疑だったけれどね。
翌日、ギルドで紹介状と孤児院の簡単な資料を受け取り、お昼は下見がてら屋台の料理で済ませてから孤児院へと向かった。
孤児院は屋台が出ている広場から三十分ほど歩いた下町っぽい場所にあった。
三階建ての赤い屋根が可愛い雰囲気の建物で、かなり年季のある建物だけれど丁寧に修繕がされている。
小さな庭に子どもが数人遊んでいて、私たちが敷地に入っていくと皆、動きを止めてジッと見ている。
「こんにちは。」
ニッコリ微笑んで挨拶するとビクッとしてから笑顔になって元気に挨拶仕返してくれた。
「せんせぇ~、おうじさまとおひめさまがきたぁ~!」
「お客さんだよぉ~!!」
小学生になるかならないかぐらいの見た目の女の子と男の子たちがワラワラと建物中に消えて行く。
普通の私服でどこがお姫様と王子様なんだろうね。
戸惑っていると四、五歳ぐらいの女の子がトコトコと私の方へとやって来て見上げてくる。
「おねえちゃん、かみがきれぇねぇ。」
ウットリという表現がピッタリと思うほど目をキラキラさせて私の髪を見ていて、" ナルホド "と合点がいった。
私の髪は金髪だ。貴族ではよくある髪色だけど、平民では金髪っぽい髪色の人はいても貴族に比べるとくすんだ色だったりするんだよね。元々、平民は茶色の髪をした人が多い。
それにクリスの青髪は同じく平民では少ない。そういえば貴族でも青髪は珍しい方かも?
「ありがとう。あなたの髪もフワフワしていてとても可愛いわ。
ここの先生にお話があって来たんだけど案内してくれるかな?」
視線を合わせるようにしゃがんで聞けば、嬉しそうに笑って『こっちだよ!』と私の手を握って歩き出す。
クリスと二人、女の子に案内されて建物の中に入ると、少し奥にある部屋の前に子どもたちがワクワクした顔で並んでいて思わずクスリと笑ってしまう。
この部屋がきっとお客さんが来た時に話す部屋なんだよね?
前世で施設にお客さんが来る度に同じような事をしていた子どもたちを思い出す。
同じような歳の子どもたちはそれなりに居たけれど、自分に会いに来る人もそうじゃないお客さんもそんなに訪問する事はなくて、知らない誰かが来たというだけで興味津々だったんだよね。
「こんにちは。
ギルドのウィリアムさんから話は伺っております。
まずはこちらの部屋で詳しいお話をお聞かせ下さい。
さぁ、みんな~。先生は大事なお話があるのでミリー先生とダナンさんと一緒にお外で遊んでいてくれるかしら?
お話が済んだらみんなにも紹介するから待っていてね。」
五十代後半ぐらいの茶色の髪を後ろで一つで結んだ女性が、さっき外にいた子どもたちと一緒に階段から降りて来た。
その女性の言葉に元気に返事をして子どもたちは私たちに手を振りながら外へ出て行った。
どの子もみんな明るい笑顔を浮かべていてこの孤児院の環境はそう悪いものでは無いのだろう事が察せられる。
女性が私たちに向けた笑顔といい、子どもたちの様子を見るに話し合いは上手く進むのでは、という期待を持つ事が出来た。
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
エールでの応援もありがとうございます!
その表情が『上司が笑って済みません。』なのか、それとも『あなた、何言ってるの?』という困惑のどちらなのかと考え、そもそも笑われる意味が分からないよね、と思っていると扉をノックする音がして女性が入ってきた。
彼女はチラリと私たち見てそのままウィリアムさんの方へと歩み寄り、何かが書かれた紙を渡すと部屋から出て行った。
ウィリアムさんは渡された紙にサッと目を通すと、さっきまで爆笑していたのが嘘のように最初に会った時のような薄い笑みを浮かべて私の方へと向き直った。
「ティアナさんのエトリナ商会はイケアの商業ギルドでは有名なのですね。」
「はぃ?」
いきなり言われて思わず変な声を出してしまった。
有名?イケアの商業ギルドで?
「ヨークシャーギルド長は不在で確認は取れなかったのですが、応対した者がエトリナ商会のティアナ代表にギルド長が紹介状を書いたのは事実だ、と言っていたようです。
エトリナ商会はイケアで今までに食べた事もない美味しい料理を幾つもレシピ登録をして、屋台販売やレストランなどにレシピを販売しています!
と、伝えてきたそうですよ。」
あ~、まぁ、誰が応対したのかは分からないけれど、レシピ販売に熱心な職員さんとかいたね。
それにきっと今は" 唐揚げ "のプロジェクトに取り組んでいるだろうからねぇ。エトリナ商会がレシピ登録しているから会議なんかで名前は出ていそう。
「職員が知っているという事ですので、紹介状の件は問題無いと思います。
ですが、一応、ギルド長本人にも確認を取りたいので、エトリナ商会に紹介状をお渡しするのは明日までお待ち頂いても宜しいでしょうか?」
ウィリアムさん、" 紹介状 "と言う時にちょっと笑ってなかった?
思い出し笑い?そこまで笑える事を言ったかな?
まぁ、最初の時よりも私に対する態度が軟化している気がするからいいけれども。
「はい、勿論です。明日、また午前中にお伺いするという事で良いでしょうか?」
「あぁ、構いません。お待たせしてしまうお詫びに孤児院の方へもギルドから連絡を入れておきましょう。
参考の為に孤児院の方との話し合いの結果もご連絡頂けますか?」
「分かりました。三日後に報告しに来ます。」
「では、受付の方に話を通しておきますので宜しくお願いします。その日はウチのギルド長も居ると思いますので一緒に話を聞かせて頂く事になります。」
あ、そうだった。ウィリアムさんは副ギルド長だったね。前例に無い事をするならきちんと上に話を通さないといけないよね。
「はい、それでは宜しくお願いします。」
商業ギルドを出たら、日が傾き始めていたので下見してあった宿屋の中からキッチン付きの部屋がある宿に泊まる事になった。
夜は当然、私の部屋で食事をする事になって、クリスにはオーク肉丼とボア肉の味噌汁、私はチャーハンを作って食べた。
クリスは肉では無いけれど、初めて見るチャーハンに興味津々でオーク肉丼をお代わりしないで、チャーハンを食べて満足していた。
実はチキンカレーもまだ残っていたけれど、『二日目カレーは美味しい!』という私の説得で明日また食べる事になっているの。
クリスは私の言葉に半信半疑だったけれどね。
翌日、ギルドで紹介状と孤児院の簡単な資料を受け取り、お昼は下見がてら屋台の料理で済ませてから孤児院へと向かった。
孤児院は屋台が出ている広場から三十分ほど歩いた下町っぽい場所にあった。
三階建ての赤い屋根が可愛い雰囲気の建物で、かなり年季のある建物だけれど丁寧に修繕がされている。
小さな庭に子どもが数人遊んでいて、私たちが敷地に入っていくと皆、動きを止めてジッと見ている。
「こんにちは。」
ニッコリ微笑んで挨拶するとビクッとしてから笑顔になって元気に挨拶仕返してくれた。
「せんせぇ~、おうじさまとおひめさまがきたぁ~!」
「お客さんだよぉ~!!」
小学生になるかならないかぐらいの見た目の女の子と男の子たちがワラワラと建物中に消えて行く。
普通の私服でどこがお姫様と王子様なんだろうね。
戸惑っていると四、五歳ぐらいの女の子がトコトコと私の方へとやって来て見上げてくる。
「おねえちゃん、かみがきれぇねぇ。」
ウットリという表現がピッタリと思うほど目をキラキラさせて私の髪を見ていて、" ナルホド "と合点がいった。
私の髪は金髪だ。貴族ではよくある髪色だけど、平民では金髪っぽい髪色の人はいても貴族に比べるとくすんだ色だったりするんだよね。元々、平民は茶色の髪をした人が多い。
それにクリスの青髪は同じく平民では少ない。そういえば貴族でも青髪は珍しい方かも?
「ありがとう。あなたの髪もフワフワしていてとても可愛いわ。
ここの先生にお話があって来たんだけど案内してくれるかな?」
視線を合わせるようにしゃがんで聞けば、嬉しそうに笑って『こっちだよ!』と私の手を握って歩き出す。
クリスと二人、女の子に案内されて建物の中に入ると、少し奥にある部屋の前に子どもたちがワクワクした顔で並んでいて思わずクスリと笑ってしまう。
この部屋がきっとお客さんが来た時に話す部屋なんだよね?
前世で施設にお客さんが来る度に同じような事をしていた子どもたちを思い出す。
同じような歳の子どもたちはそれなりに居たけれど、自分に会いに来る人もそうじゃないお客さんもそんなに訪問する事はなくて、知らない誰かが来たというだけで興味津々だったんだよね。
「こんにちは。
ギルドのウィリアムさんから話は伺っております。
まずはこちらの部屋で詳しいお話をお聞かせ下さい。
さぁ、みんな~。先生は大事なお話があるのでミリー先生とダナンさんと一緒にお外で遊んでいてくれるかしら?
お話が済んだらみんなにも紹介するから待っていてね。」
五十代後半ぐらいの茶色の髪を後ろで一つで結んだ女性が、さっき外にいた子どもたちと一緒に階段から降りて来た。
その女性の言葉に元気に返事をして子どもたちは私たちに手を振りながら外へ出て行った。
どの子もみんな明るい笑顔を浮かべていてこの孤児院の環境はそう悪いものでは無いのだろう事が察せられる。
女性が私たちに向けた笑顔といい、子どもたちの様子を見るに話し合いは上手く進むのでは、という期待を持つ事が出来た。
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