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ロザリアの章
卒業パーティー(3)
しおりを挟む「ちょっと。どういう事?アロン様?
え?今日この場で婚約破棄して、ロザリア様を一緒に笑い者にしようって…、、あっ!……」
全部バラしてますわよ。
やはりこの子はダメですわね。
逆に笑われてますわよ。
やっと話に追いついてきたから、声をあげたのかと思ったけど。違うの?
もしかしてまだ状況をわかっていないのかしら?
「と、兎に角ロザリア様は破棄されて、私と、アロン様が結ばれるのよ!
あなたなんか捨てられるんだから。」
どうやら、後者のようですね。
全然状況を把握出来ていませんでしたね。
ホント残念な子。
「君?話し聞いていた?
どちらかと言うと捨てられたのはうちの愚弟のほうだよ。」
レオン殿下がため息とともに冷たい目でリリアを見ていますね。
「それに君の家、エルガー子爵家だっけ?
そちらにも王家と公爵家から通知が行ってると思うよ。
果たして、どんな内容かはお楽しみに。
無事に愚弟と結ばれるよう祈ってるよ」
わあレオン殿下ってば、意地悪ですわね。
また顔がほころんでしまいそう。
「な、なんなの?どういう事よ?なんであなたがそんな事言ってくるの?アロン様~だれですか?この人?」
!!
本気で言ってます?自国の第2王子を知らない貴族っていますの?
それとさっきの言葉使いはレオン殿下に対して不敬ですわ
まだいまいち分かってない様子のリリア様は置いといて。
アロン様もどんどん顔色が悪くなってますね。
たぶん私が婚約解消の事実を言うだけでは、ここまで動揺しなかったでしょうが、レオン殿下の登場がアロン様にはじわじわと効いているのでしょうね。
彼が出てくると言うことはまずい事になっていると言うことですもの。
レオン殿下は貴族間のもめ事をいくつも解決しています。
そして、卑怯な事や人を貶めた者には容赦のない裁きをします。
後ろ暗い人には、近づきたくないお方です。
アロン様には思い当たるところがいっぱいですよね?
今までは王様にもレオン殿下にも上手くごまかしてきたと思っているのでしょうが全てバレちゃってますよ。
「アロン。お前はもう戻って、ちゃんと手紙の内容を理解しろ、そして明日王宮に来るように。
エルガー子爵令嬢 明日は君も呼び出しだよ。
エルガー子爵と一緒にね。」
そう言ってとてもいい笑顔のレオン殿下
ちょっと怖いですよ。
2人は慌てて帰っていきます。
パーティーはまだ始まったばかりでしたが、しょうがないですよね。
「皆さん、余興に時間を割いてすまない。もとのスケジュールに戻そう卒業パーティーを再開してくれ。」
レオン殿下のこの言葉でパーティーは再開された。
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