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ロザリアの章
解消した婚約の後始末
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王族以外は公爵家の当主のみが許された場であった為
私はお謁見の間に入ることは出来なかった。
陛下と話した後、お父様を残し先に家に帰ってきた。
部屋で着替えてお茶を入れてもらって、やっと一息ついた時に、陛下からの新たな婚約の件を思い出す。
レオン殿下を恋愛の対象と意識したのも、つい数時間前なのだ。
まだ自分の気持ちも正確に把握出来ていないのよね。
「はあ」ため息を1つついて、気持ちを切り替える
とりあえず、まずは解消した方の婚約の後処理だわ。
学園も卒業したし、お茶会や夜会の誘いも本格化してくるだろう。
そして全てを断るわけにもいかない。
私は昨日の婚約破棄騒動と、解消の真相を探られる事になるのだ。
まあ勝手な臆測を広められるのも嫌だから、率先して真実のアピールに努めなければいけないだろう。
幸い昨日の状況を見ていた学園の生徒の8割が私は100%非がないと認めてくれるだろ。
今までのアロン様とリリア嬢の証言も率先して出してくれていた人たちだから。
それよりも社交界の先輩たちが問題だ。
まずは仲のいいご令嬢何人かをお茶に呼び、家族や友人に話を広めてもらわないと。
早速、優秀な私の友人を厳選し、手紙を書いた。
そして侍女長を呼びお茶会と招待状の手配を頼む。
普通は手紙を出すが、早急に話をしなければならないから、お茶会は明日の午後急遽行うこととし、うちから使者を送り返事をもらって来てもらうのだ。
とりあえず、お父様がお帰りになれば、殿下とリリアの対応の内容も分かるだろうし、それを踏まえてどのような内容を広めてもらうか考えなければ。
◇◇◇◇
お父様がお帰りになった。
そろそろ着替えて、寛がれている頃合いだろう。
私はタイミングを計り、書斎を訪ねた。
部屋に入ると、お母様も来ていてお父様を労っていました。
「お父様お疲れ様でした。」
私もお父様を労います。
そこへ執事がお酒と軽食を持ってきました。
「ロザリア、私は呆れすぎて、気疲れしてしまったよ。一杯もらいながら、話をしてもいいかい?」
「もちろんですわ、お父様」
きっと飲まずにはやってられないって気分なのですね
本当にお疲れさまでした。
「まずは、アロン元殿下についてだが…」
「元ですか?」お母様が疑問を口にしました。
「ああ、そうだ。これまでのロザリアに対しての行いもリリア嬢との関係も全然認めなくてね。下手な言い訳を続けるから、ジョージが…いや、陛下が我慢の限界を越えてね
改心させるのを諦めて、除籍処分となった。」
お父様相当疲れていますね。いつも私たちの前ではけじめを付けてちゃんと陛下と呼んでますのに。
「もう王族ではなくなったと言うことですか?」
「ああ、3日以内に北の辺境伯領に送られることになったよ。」
「「まあ」」
この国には北と南に辺境領があり、2人の辺境伯爵様がいます。
南は隣国と接していて昔は隣国からの攻撃に対して国を守られていましたが、今は両国の間に同盟が結ばれ国交も良好なので、南の辺境領は平和です。
辺境伯爵は剣の腕前はすばらしいく、とても温和な方です。
一方北の辺境領は魔獣の森が近くにあり、魔物がこの国へ近づくのを阻止したり、増えすぎるのを防ぐ為に討伐したりと、大忙しな領です。
そして北の辺境伯爵はこの国1番の私設騎士団を率いており、とても強くそして規律に厳しい方だと聞いています。
あの軟弱、弱々のアロン様で大丈夫でしょうか?
私はお謁見の間に入ることは出来なかった。
陛下と話した後、お父様を残し先に家に帰ってきた。
部屋で着替えてお茶を入れてもらって、やっと一息ついた時に、陛下からの新たな婚約の件を思い出す。
レオン殿下を恋愛の対象と意識したのも、つい数時間前なのだ。
まだ自分の気持ちも正確に把握出来ていないのよね。
「はあ」ため息を1つついて、気持ちを切り替える
とりあえず、まずは解消した方の婚約の後処理だわ。
学園も卒業したし、お茶会や夜会の誘いも本格化してくるだろう。
そして全てを断るわけにもいかない。
私は昨日の婚約破棄騒動と、解消の真相を探られる事になるのだ。
まあ勝手な臆測を広められるのも嫌だから、率先して真実のアピールに努めなければいけないだろう。
幸い昨日の状況を見ていた学園の生徒の8割が私は100%非がないと認めてくれるだろ。
今までのアロン様とリリア嬢の証言も率先して出してくれていた人たちだから。
それよりも社交界の先輩たちが問題だ。
まずは仲のいいご令嬢何人かをお茶に呼び、家族や友人に話を広めてもらわないと。
早速、優秀な私の友人を厳選し、手紙を書いた。
そして侍女長を呼びお茶会と招待状の手配を頼む。
普通は手紙を出すが、早急に話をしなければならないから、お茶会は明日の午後急遽行うこととし、うちから使者を送り返事をもらって来てもらうのだ。
とりあえず、お父様がお帰りになれば、殿下とリリアの対応の内容も分かるだろうし、それを踏まえてどのような内容を広めてもらうか考えなければ。
◇◇◇◇
お父様がお帰りになった。
そろそろ着替えて、寛がれている頃合いだろう。
私はタイミングを計り、書斎を訪ねた。
部屋に入ると、お母様も来ていてお父様を労っていました。
「お父様お疲れ様でした。」
私もお父様を労います。
そこへ執事がお酒と軽食を持ってきました。
「ロザリア、私は呆れすぎて、気疲れしてしまったよ。一杯もらいながら、話をしてもいいかい?」
「もちろんですわ、お父様」
きっと飲まずにはやってられないって気分なのですね
本当にお疲れさまでした。
「まずは、アロン元殿下についてだが…」
「元ですか?」お母様が疑問を口にしました。
「ああ、そうだ。これまでのロザリアに対しての行いもリリア嬢との関係も全然認めなくてね。下手な言い訳を続けるから、ジョージが…いや、陛下が我慢の限界を越えてね
改心させるのを諦めて、除籍処分となった。」
お父様相当疲れていますね。いつも私たちの前ではけじめを付けてちゃんと陛下と呼んでますのに。
「もう王族ではなくなったと言うことですか?」
「ああ、3日以内に北の辺境伯領に送られることになったよ。」
「「まあ」」
この国には北と南に辺境領があり、2人の辺境伯爵様がいます。
南は隣国と接していて昔は隣国からの攻撃に対して国を守られていましたが、今は両国の間に同盟が結ばれ国交も良好なので、南の辺境領は平和です。
辺境伯爵は剣の腕前はすばらしいく、とても温和な方です。
一方北の辺境領は魔獣の森が近くにあり、魔物がこの国へ近づくのを阻止したり、増えすぎるのを防ぐ為に討伐したりと、大忙しな領です。
そして北の辺境伯爵はこの国1番の私設騎士団を率いており、とても強くそして規律に厳しい方だと聞いています。
あの軟弱、弱々のアロン様で大丈夫でしょうか?
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