15 / 45
ロザリアの章
リリアその後
しおりを挟む
「おい!仮にも子爵令嬢だったんだぞ!
それをこりゃダメだは言いすぎだろ。こんなんでも血筋は貴族なんだからな。」
「子爵さま、いくら貴族の血が流れていても、貴族として育ってなければ、うちの教育された平民のが品がありますよ?」
「ぬぬ、た、確かに少し自由奔放に育ったきらいはあるが、これでも王立学園にも通っていたし、夜会にも出していたんだから、そこまでではないだろ?」
娼館の女主人気の毒そうにお父様を見て、口をひらく。
「存じておりますよ。仮にもうちは高級娼館です。
お客様は貴族さまか、大金持ちの平民です。
この国のいろんな噂が集まるところなんですよ。
ずいぶん前からリリアさんのことは噂になってるんですよ。学園や夜会での振る舞いもね。」
「「え!」」
さすがにお父様でなくても、私も驚いた。
この人が私の事を知ってるの?私の噂って何よ?
だいたい、ここは何?
うちのお屋敷より豪華だし、大きいじゃない。
話の感じだと貴族ではないのよね?
「しかも学園の先生までさじを投げた令嬢じゃあ、さすがにうちも教育できる気がしないんですよ。
いくら、見た目がマシでもねー
礼儀も恥じらいもなさそうな令嬢もどきじゃ、うちのお客たちは満足させられませんから。
この程度なら、うちの半分のお金を出せばいくらでもいい売春宿はありますよ。」
「そんな…」お父様がうなだれてます。
「何だったら、伝手のある店に紹介状でも書きましょうか?」
「私だって、好きで娘に身売りさせるわけじゃないんだ!だが私も貴族のはしくれだ。折角温情を頂き爵位返上は免れたんだ。
娘1人の為に家を潰すわけにはいかない。
それに、ここまで来てもまだ己れの立場が分かっていない娘を少しでもまともにしてくれそうな所へと思ったんだよ。」
何かとても悲しそうに私を見てます。
「頼む!少しでも自分が貴族としてはとんでもなかったと、自覚させてくれ、普通の娼館では、どんどん平民と変わらない感覚になるだけだ。」
ふー
大きなため息を吐き出し女主人が言った。
「わかりました。その代わり下働きをしながら見習いと言う形を取らせてもらいます。
私の許可が出ない限りは下働きで一生を終える事になるでしょうね。なので金額は下働きを30年間働いた金額といたしましょう。娼婦に昇格し人気が出れば5年と待たずに返せます。」
「分かった、それでいい。よろしく頼む」
お父様が頭を下げてます。
やっとお話は終わりですね。
「お父様終わりましたの?では、早く帰りましょう」
「「???」」
何だか二人にすごい見られてますけど、なぜかしら?
それをこりゃダメだは言いすぎだろ。こんなんでも血筋は貴族なんだからな。」
「子爵さま、いくら貴族の血が流れていても、貴族として育ってなければ、うちの教育された平民のが品がありますよ?」
「ぬぬ、た、確かに少し自由奔放に育ったきらいはあるが、これでも王立学園にも通っていたし、夜会にも出していたんだから、そこまでではないだろ?」
娼館の女主人気の毒そうにお父様を見て、口をひらく。
「存じておりますよ。仮にもうちは高級娼館です。
お客様は貴族さまか、大金持ちの平民です。
この国のいろんな噂が集まるところなんですよ。
ずいぶん前からリリアさんのことは噂になってるんですよ。学園や夜会での振る舞いもね。」
「「え!」」
さすがにお父様でなくても、私も驚いた。
この人が私の事を知ってるの?私の噂って何よ?
だいたい、ここは何?
うちのお屋敷より豪華だし、大きいじゃない。
話の感じだと貴族ではないのよね?
「しかも学園の先生までさじを投げた令嬢じゃあ、さすがにうちも教育できる気がしないんですよ。
いくら、見た目がマシでもねー
礼儀も恥じらいもなさそうな令嬢もどきじゃ、うちのお客たちは満足させられませんから。
この程度なら、うちの半分のお金を出せばいくらでもいい売春宿はありますよ。」
「そんな…」お父様がうなだれてます。
「何だったら、伝手のある店に紹介状でも書きましょうか?」
「私だって、好きで娘に身売りさせるわけじゃないんだ!だが私も貴族のはしくれだ。折角温情を頂き爵位返上は免れたんだ。
娘1人の為に家を潰すわけにはいかない。
それに、ここまで来てもまだ己れの立場が分かっていない娘を少しでもまともにしてくれそうな所へと思ったんだよ。」
何かとても悲しそうに私を見てます。
「頼む!少しでも自分が貴族としてはとんでもなかったと、自覚させてくれ、普通の娼館では、どんどん平民と変わらない感覚になるだけだ。」
ふー
大きなため息を吐き出し女主人が言った。
「わかりました。その代わり下働きをしながら見習いと言う形を取らせてもらいます。
私の許可が出ない限りは下働きで一生を終える事になるでしょうね。なので金額は下働きを30年間働いた金額といたしましょう。娼婦に昇格し人気が出れば5年と待たずに返せます。」
「分かった、それでいい。よろしく頼む」
お父様が頭を下げてます。
やっとお話は終わりですね。
「お父様終わりましたの?では、早く帰りましょう」
「「???」」
何だか二人にすごい見られてますけど、なぜかしら?
1
あなたにおすすめの小説
なにひとつ、まちがっていない。
いぬい たすく
恋愛
若くして王となるレジナルドは従妹でもある公爵令嬢エレノーラとの婚約を解消した。
それにかわる恋人との結婚に胸を躍らせる彼には見えなかった。
――なにもかもを間違えた。
そう後悔する自分の将来の姿が。
Q この世界の、この国の技術レベルってどのくらい?政治体制はどんな感じなの?
A 作者もそこまで考えていません。
どうぞ頭のネジを二三本緩めてからお読みください。
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
勝手に勘違いして、婚約破棄したあなたが悪い
猿喰 森繁
恋愛
「アリシア。婚約破棄をしてほしい」
「婚約破棄…ですか」
「君と僕とでは、やはり身分が違いすぎるんだ」
「やっぱり上流階級の人間は、上流階級同士でくっつくべきだと思うの。あなたもそう思わない?」
「はぁ…」
なんと返したら良いのか。
私の家は、一代貴族と言われている。いわゆる平民からの成り上がりである。
そんなわけで、没落貴族の息子と政略結婚ならぬ政略婚約をしていたが、その相手から婚約破棄をされてしまった。
理由は、私の家が事業に失敗して、莫大な借金を抱えてしまったからというものだった。
もちろん、そんなのは誰かが飛ばした噂でしかない。
それを律儀に信じてしまったというわけだ。
金の切れ目が縁の切れ目って、本当なのね。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
全てから捨てられた伯爵令嬢は。
毒島醜女
恋愛
姉ルヴィが「あんたの婚約者、寝取ったから!」と職場に押し込んできたユークレース・エーデルシュタイン。
更に職場のお局には強引にクビを言い渡されてしまう。
結婚する気がなかったとは言え、これからどうすればいいのかと途方に暮れる彼女の前に帝国人の迷子の子供が現れる。
彼を助けたことで、薄幸なユークレースの人生は大きく変わり始める。
通常の王国語は「」
帝国語=外国語は『』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる