婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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聖女様の国

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綺麗な夕日を見ている横で、カイルがふとこんな事を聞いてきた。

「さっき、オレが綺麗って言ったら変な顔をしてたけど、なんでだ?
エレーナって貴族だろ?
周りでいくらでも誉めてくれる人がいたんじゃないのか?」

「私を誉める人なんて家の者以外誰もいないわ
私なんて、地味で冴えないでしょ?」

「へ? エレーナが、冴えないだって?
確かに着ている服は地味な物だけど、整った顔立ちで、そんな服を着ているのに品があるから直ぐに貴族ってバレる。
だから、1人で外になんて出せなかったんだぞ?
エレーナが1人で歩いてたら、変な男が寄ってくるか、人攫いに連れて行かれるぞ」

へ?
そんな事考えた事もなかった。
自分ではこの姿になってすっかり庶民に溶け込めてると思っていた。
銀髪でも、金髪でもない分、ドレスを来てなければ、貴族だとは思われないと考えていたのに…

「私の事貴族の娘って分かってたの?」

「どっから見ても貴族の娘だろ?」

「だって、金髪じゃないし、ドレスも着てないのに?」

「隣の国では、もともと金髪の人間が少ないし…
貴族でもあまりいないぞ?」

そこで初めて分かった事だけど、カイルは隣の国の人だった。

このアランソル王国へ仕事で荷物を運んで来て、帰る時次いでに王都から隣国のパルフィート国までの間で人を乗せる仕事をしているそうだ。

今回は私がそのお客さんと言い訳だ。

「パルフィート国ってどんな所?」

「うーん さっき言ったみたいに、この国みたいな金髪の人は少ない。
あと1番は20年以上前に聖女様が覚醒してからとても国が豊かになったって事かな」

「聖女様?」

「そう言えばこの国ではあまり聞かないな。
エレーナも貴族令嬢だったのなら、この大陸に5つの国があるって知ってるだろ?」
私は頷く。

確かに学校で勉強した。
この世界は3つの大きな大陸があり、その一つにアランソルが存在する大陸があって、その大陸は5つの国からなっている。
って話だった。

「この5つの国のうち、現在プルミアとパルフィートこの2つの国に聖女が存在してる。
そして、聖女の恩恵で国が豊かで平和なんだ。
昔、聖女がいる国を侵略しようとして、逆に滅びそうになった国があるらしい。
それからこの5つの国の間では聖女がいる国へは干渉しない事が暗黙の了解になったって聞いてる」

「なんで、アランソルではその話を知らないのかしら?
学校でも、聞かなかった。
そもそもこの国で聖女の話題を聞いたことがないわ」

隣の国に聖女様がいるのに、なぜ知らなかったのか?
それも謎だった。

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