婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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手紙

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バイロン様に意趣返しをしてから2週間が過ぎた頃、パドック様から手紙が届いた。

国王陛下に報告をされた時、陛下は私が生きていた事にとても安堵し、1度アランソルに戻る事、今後パルフィートで暮らす事も快諾してくださったとのこと。

そして父である侯爵からの手紙も一緒に送ると書いてあった。

と言うことはもう1通の手紙はお父様からだったのね。

何も書かれていない封筒だったから分からなかった。
パドック様によると、お父様はエレーナが自分を恨んでいるのではないかと、ずっと気にしているそうで手紙に名前を入れたら読んで貰えないのではと悩んで何も書かなかったらしい。

昔の優しくて、少し優柔不断のお父様が垣間見得た気がした。

リリアーヌの言いなりになっていた頃のお父様はまるで別人のように、いつも不機嫌で暴力的だった。

お父様の手紙には、ここ数年の記憶が曖昧で私との関係もあまり思い出せないと書いてあった。

ただ、誰かに手を上げたり、罵倒している記憶が夢の中の出来事の様に残っている。
多分それは現実で私に対して自分が行ってしまった事なのだろう。
それを思うと後悔と自分に対する怒りでどうにかなりそうだと書いてあった。

リリアーヌの魅了魔法が解かれた後、お父様も随分苦しんだようです。
その上私は死んだと思っていたなら、なおさらだろう。


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