婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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もう一度ゆっくり父と。

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明日以降の出発になったので、私とカイルは王城であてがわれた各々の部屋へ行きこれからの準備に城下町へ行く支度をして後で落ち合う約束をします。

案内された部屋は随分と位の高い賓客が滞在するような部屋でした。

前にバイロンに軟禁された部屋と比べると本当に同じ城のなかにあるのかと思ってしまう程の差がありました。

そう言えばあれからここへ帰って来てバイロンはどうなったのだろう?

後でパドック様に聞いてみよう。

コンコン
部屋をノックされて、ドアを開けてみるとお父様が立っていました。

部屋にお父様を招き入れ、改めて話をします。

「お父様お呼びして、ごめんなさい。
先程は陛下の前でいろいろ話せなかったから」

私はパドック様とカイルとこれからの事を話し合った後、近くにいた騎士の方にお父様に伝言を頼んだのです。

あの時は直ぐにでもゲルドー領へ向かう気でいたのですが、よくよく話し合えば、私達だけが慌てても仕方がないとなりましたからね。
神獣様も体が戻ったばかりで、魔力や体力は半分程の回復と私はみています。
なので、ここでもう少しゆっくりしてもらいましょう。

今は王城の裏庭で私の作った癒しの結界の中に入って休んでます。

「呼んでくれて、うれしいよエレーナ。
もう一度よく顔を見せてくれるかい?
私はもう二度会えないと思っていたんだよ」

「私も一時はもうお父様に会うことはないと思っていました。
もう娘として愛される事もないとあきらめてもいましたから」

「本当にすまなかった。
不甲斐ない父を許してくれ」

「もういいのです。
お父様も被害者だったのだから」

私達は何年か振りに抱き合い、再会を喜び合いました。

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