不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたがお陰で素敵な恋人ができました

ゆうゆう

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子爵の後妻カミラのひとりごと

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これは、嘘ではなく本当の事だ。

主人が亡くなり45日が過ぎて、いよいよ遺言公開の日になって発覚した事だった。
主人の金庫の鍵が見つからないのだ。
弁護士が言うには今すぐに必要な書類ではないが、将来的に息子ジュードが子爵を継ぐ時にはこの中に入っているであろう書類は必要になると言われた。

こんな事なら、うるさい古株の使用人を解雇なんてしなかったのに… 
皆ステラ、ステラっていつもあの子の事ばかり言うから、こちらもついムキになって追い出してしまった。

古株の使用人がいなくなり、主人がいつも鍵をどうしていたかも分からなくなり捜索は難航していた。

ベテランの使用人がこぞっていなくなり、屋敷の中もいつもバタバタしていた。
何もかもが上手くいっていなくてイライラしているのに、今度は婚約証明書ですって?

本当にいい加減にしてもらいたい。


幸い商会に関しては、書類を弁護士が持っていたので、死後の手続きは滞りなく済んだ。

1つ予想外に腹立たしかった事は、主人が商会の権利を息子とステラの2人に均等に譲渡すると遺言に残した事だ。

よりによってあのステラに残すなんて…。
生前にジュードが跡取りだから全てをあの子に残してくれってあれだけお願いしていたのに。

弁護士には、ステラは婚約破棄されて今行方が分からないと言ってある。
これは、本当の事だし。
もし死体にでもなって発見されればすべてジュードのものなのに。
今のところそんな情報は入ってこない。

伯爵もステラの居場所は分からないみたいだった。

こんな事なら、ステラに縁を切るなんて言わなければよかった。
婚約破棄後に家へ招き入れて、少し優しくすれば、傷心のステラは簡単に言いくるめられたかもしれない。
そうなれば、遺産の相続権を放棄させられたし、あの子は父親がどこに鍵を置いていたか知っていたかも…
早まったわ。

まさか遺言公開は死後45日以上経ってからでないといけないなんて法律知らなかったんだもの。

貴族は家や財産を狙って殺される場合も考えて故人の死後周りでいろんな調査がされると言う。

だから、すぐに爵位の移行も、財産の相続も行えないのだ。

どっちにしろ後妻である私が預金の1/3以外に何も相続権が、ないなんて聞いてなかった。
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