不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたがお陰で素敵な恋人ができました

ゆうゆう

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お父様の想い

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私クリフ・アンダーソンは弁護士のラウール・ベガー氏の立ち会いのもとここに以下の通り遺言書を作成したことを認める。

1.クリフ・アンダーソンにもしもの事があった場合、デリック・アンダーソンを子爵代理とし、娘又は息子が成人するまでの後見人とする。

2.子爵家財産は後見人と商会の代表者との話し合いにて管理運営をする事。

3.家の管理に関しては侍従長のロバートが解雇などされていた場合は後妻であるカミラのすべての権限を剥奪し、娘ステラに全権を委ねるものとする。

以上その他の子細に関しては別途残すことにしラウール・ベガー氏に託す。


       ○


「今読み上げた通り、大きくはこの3つが子爵家に関しての遺言でございます」
ラウール弁護士が淡々と話す。


「お義母様、ロバートはどうしたのですか?
まだ顔を見ていないのですが」

昔からの使用人が解雇された事は知っていましたが、しらぬ振りして聞きます。

「侍従長は…か、かい…こ‥して」
カミラ様は三番目項目を聞いて
ショックのあまり上手くしゃべれないようです。

「え? 解雇してしまったんですが?
そんな… ではお義母様のこの家での権限は…」
私はラウール弁護士を見ます。

「カミラ様の女主人としての全権はすべて失う事になります。
これからはご子息の実母と言う事で子爵家に留まることは許可する。
またご子息が成人するまでは子爵家の1年間の収入の3%を受け取る権利を与えると子細事項の方に記載されています」


「どうして? なんでよ!
私はアンダーソン子爵の妻よ。
なぜ、そんな扱いなの?」

あまりの事に先程までアルフォンス様達がいる事で保っていた貴族女性としての品位もかなぐり捨てて叫ぶカミラ様。

「落ち着いて下さい。お義母様」


「ステラ、あなたが旦那様に何か吹き込んだの?
なんで、みんなあなたの事ばっかり」

私に詰め寄ろうとしたカミラ様の前にジュリアン様とバートンが立ち塞がる。

「っ! くっ!」

私の横にはアルフォンス様がそっと庇うように立つ。


「弁護士である私がこのような事を言うのはどうかと思いますが、アンダーソン子爵はあなたがステラお嬢様を邪魔に思っていた事を分かっておりました。
子爵にとっては妻であるあなたよりご子息より亡き奥様の残したステラお嬢様が大切だった。
自分がいなくなれば、そのステラお嬢様が危機になる事は分かっていた。
だから、お嬢様を決して蔑ろに出来ないように手を打っておくと仰っておりました」

「そんな…」

また崩れ落ちるカミラ様だった。
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