不貞の濡れ衣を着せられて婚約破棄されましたがお陰で素敵な恋人ができました

ゆうゆう

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叔父と弁護士と遺言書

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部屋に入って来た叔父のデリック・アンダーソンは私を見ると駆け寄ってきた。

「叔父様」
私達は手を取り合い再会を喜んだ。

「ステラ、元気だったかい?
会えて嬉しいよ」

アルフォンス様との婚約が決まってから私は叔父様であるデリック・アンダーソンに何度か手紙を送って連絡を取り合っていた。

今日来てくれたのも私がお願いしたからだった。

「デリック様…」

「突然来て悪いね、カミラ。
しかし遺言書の確認をすると言われれば立ち合わない訳にはいかないからね」
言葉とは裏腹に冷たい目線をカミラ様に向ける叔父様。

「遺言書の確認ですって?」
驚くカミラ様。

そして叔父様の後から部屋に入って来たのは弁護士のラウール・ベガーと秘書のバートンだった。

私達は金庫を開け偽の婚約証明書を手に入れるこの機会にお父様の遺言書の確認もする事にしていた。

「金庫を開けるのであれば、確認できなかった遺言書を公開するべきでしょう?
時間を置けばまた、偽物に変わるかもしれませんからね」
ジュリアン様が言う。

「こちらの判断で、ステラの叔父上である、デリック・アンダーソン男爵と弁護士のラウール・ベガー氏に来て貰った、2人がいれば正式な遺言公開とする事が出来る筈だ」
アルフォン様が補足する。

私は金庫に近づき中から、金で縁取られたレターボックスの様な箱を出した。

箱を開けるとそこには封蝋された一通の封筒が入っていた。

その封筒をバートンに渡す。

「ステラお嬢様お久しぶりでございます。
奥様からは行方が分からないと伺っておりました。
ご無事な姿を拝見して安心いたしました」
バートンは封筒を受けとりながら、私との再会を喜んでくれた。

「ありがとうバートン。
遺言書の公開が終わったら、また再会を喜び合いましょう」
バートンとも長い付き合いだ。

いつもラウール弁護士に付いて来ていたバートンがよく私と遊んでくれたっけ。

ラウール弁護士も秘書バートンも子爵家の為に真面目に頑張ってくれていた頼もしい人達だった。

「それでは確認させてもらいます」
ラウール弁護士が言うとバートンが封筒の封蝋や押されている印章などを確かめる。

そして封筒の開封を叔父様にお願いして2人で封が開いていなかった事も確認する。

中に入っていた遺言書類を確認したラウール弁護士が口を開いた。

「遺言の内容を確認いたしました。
私がアンダーソン子爵に聞いていた内容と合致しております。
この遺言書は間違いなく本物で効力にも問題ない事を証明いたします。
では、内容を公表いたします」

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