カランコエの咲く所で

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受けちゃった、と語尾にハートマークがつきそうに言われたが、正直そこまでして貰えるような関係性を築いた記憶がない。
さっきも昔のゲルハルトが変わったのは俺のお陰だと言っていたが、何かした記憶が全くない。
昔はエリートと落ちこぼれで比較対象にされていたから仲が良くなかったし話しても理解し合えなかったくらいだ。
今回だってそうなったって可笑しくないのに。


「断っても良かったんじゃないのか？」


「嫌だよ。俺が関わっていない間に、またイヴを失うかもしれないなんて考えたくもないもん」


また失う、か。
今の俺も昔の俺も無力な子供でしかないから、もしまた彼らのような人たちが接触してきたとして、今回は特に命を脅かすような何かをしてきたわけではなかったけれど、次は今回のように行くかは分からず、命を落とす可能性はゼロではない。


「否定できないのが悔しいな。もし、死んだとしても次もまた転生出来るか分からないし」


「生まれ変われても記憶を保持しているか分からないしね。ま、次なんてないから安心してよ。何があっても俺がイヴのこと守るからさ」