カランコエの咲く所で

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どういうことなのかヨーゼフに尋ねようと口を開き、瞬きをした瞬間。


「おーはーよー、イヴ。俺がご飯作ってる間に何寝てるのかな？」


笑っているのに目が全く笑っていないゲルハルトの顔が近くにあった。


「あ？」


ご飯を作ってる間に寝ていた？
眠った記憶は全くないのだが。


「難しい話ばかりしたから疲れたんだよ、きっと。ねぇ、イヴ」


いつの間にかお腹の上にいたジョゼは大きな欠伸をしてから、また俺のお腹の上に顔を乗せた。


「いくら中身が十八歳だとしても、身体は五歳児だからね」


「そうだけど、床の上で死んだように寝ないでよ。どうせならベッドで寝て」


「悪い………」


謝ったは良いけど、全く眠った記憶がない。
でも、さっきまでヨーゼフと話した記憶ははっきりと覚えていた。


「………ゲルハルト」


「うん？」


ゲルハルトは今俺が夢の中でヨーゼフ本人と出会ったことを知っているのだろうか。
もし知っているなら何故言わないのだろうか。


「ヨーゼフ本人と夢の中で会ったって言ったらどうする？」