カランコエの咲く所で

mahiro

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滅多に汗を流している姿など見たことがなかったので、まじまじと見ていたら何故か視線を反らされた。
いくらなんでも見つめすぎたか。


「次から次へと嫌がらせのように任務を入れて来たのはこういうことですか?」


村長から隠すように俺の前に立ったゲルハルトの足元にジョゼが並び、大きくふさふさした尻尾を左右に揺らしているのが見えた。


「少しイヴと話がしたくてな」


「話したければ場を正式に設けますから、こういうことはやめてください」


「そんなことを言って、一対一でなど話させてくれないだろう?」


「当たり前じゃないですか。何を話されるか分からない村長と二人きりで話す許可など出すわけがありません」


「なら、こうして時間を作るしかないだろう?」


「そうですが………せめて俺に連絡をください」
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