カランコエの咲く所で

mahiro

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言われてみればあの日、夜を迎えることが出来なかったような。


「これからは一度も見たことのない成長したイヴが見れると思うと嬉しいよ」


「ジョゼも大人になったイヴも見てみたい!」


「そ、そうか………」


確かにゲルハルトとジョゼの言う通り、精神年齢は別として8歳という年齢を越したことはなかった。
今日を無事終えるということは、あの日を越えるということなのか。
そう思うと今日という日がとても思い出深い日に感じられた。
あの日、俺は亡くなった。

けれど、俺は確かに『転生』しゲルハルトやエクベルト、そしてヨーゼフとも再会することが出来た。

能力開花は相変わらずないし、今までの情報からして開花する見込みはなさそうだ。

けれど、俺は諦めるつもりはないし、どうにかしてゲルハルトだけに頼らずに自己防衛だけでも出来るようにしていくつもりだ。
周りからは諦めて守って貰えと言われているけれど。
ゲルハルトからはただ側にいてくれれば何もしなくていいって言われてる。


「ふたりとも、これからもよろしくな」


まだどんな風にしていけばいいのか模索中だが、俺の周りにいる人たちと新しい時〈とき〉を刻みながら進んで行こうと思う。



おわり









沢山の閲覧、お気に入り登録ありがとうございます。
お陰さまでここまで書き続けることが出来ました。
皆様のお陰です。
ありがとうございます。
次回作もまたお付き合いいただけますと大変幸いに思います。

この度も本当にありがとうございました。


今後ともよろしくお願いいたします。
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