漫画みたいな恋がしたい!

mahiro

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お母さんに今慶二さんと峯岸君の家にいて、ご飯食べたら帰るよってメールしてからご飯を食べ始めたんだけど、口の中がガリガリいってるなぁ。
この感覚懐かしい。
お母さん泣きそうになりながら食べてたっけ。


「無理して食べるなよ」


「無理してないよ!何だか懐かしい味がするなぁって思いながら食べてるだけで」


「懐かしい?父さん、まさか杉本の家でもこれ作ったのか?」


「いやいや!昔お母さんが作ってた料理によく似てるだけで慶二さんの手料理は一度も食べたことないよ?!」


「閑さん料理苦手なのか?」


「今は上手だよ!昔は本当に苦手だったみたいでね、すぐ焦がしちゃうし味も隠し調味料とかいって色々入れて可笑しくなってたんだけと、僕と一緒に練習するようになってからは上手くなったんだよ」


「へぇ。俺と父さんも練習すれば上手くなるのか…」


「みんなで作るときっと上手くいくよ」


お母さんには慶二さんを、僕は峯岸君を監視してれば何とかなるよね。
火加減と怪しい調味料さえなければ僕とお母さんは大丈夫だったし、きっと大丈夫だよね。


「だな」


そう言ってスプーンを進める峯岸君の姿も格好いいなぁ、って眺めながら、頭の中で本当はお母さんのことどう思ってるの?とか慶二さんが嫌いだったって何があったの?とか今は好きって言ってたけど好きになったきっかけは何なの?とか聞きたいけど、突然質問責めしたら怒るよなぁ、とか考えていたりする。
もし聞けるなら彼女さんのこととか聞きたいんだけど、とじっと峯岸君のことを見ていたら進めていた手を止めて僕の方を見た。
すると、昨日のように人を小馬鹿にしたような笑い方をされちゃったよ。


「な、何?!」


「いや、見すぎじゃない?登校初日から昨日の顔合わせのときもそうだったけど、何か言いたいことでもあんの?」


「言いたいことっていうより聞きたいことがあるというか、学校にいたときはいつ話したら良いのかタイミングを見計らってたというか…」


「学校は面倒なことになるから話さない方が今は良いだろうな。落ち着くまでは近づかない方が良いって経験上の話をしておく。暫くすれば見慣れてくるのか今より酷くはならなくなる」



「わ、分かったよ。あ」



そうだ、今聞いても差し支えないものあったよ。
昨日僕が笑われたの理由を聞こう。


「あ?」


「あのね!昨日何で僕鼻で分かられたのかなって思って!」


「あぁ、あれか」


峯岸君は頬杖をついて僕に微笑んだ。
その顔があまりにも綺麗で見惚れちゃった。
これは女の子惚れちゃうよ。
僕もドキッとしちゃったし、目が離せなくなっちゃったもん。


「可愛いなって思ったんだよ。必死に探す姿が……すげぇ、良かった」


語尾が少し声が低くくて、少しだけ目を伏せるその顔もセクシー。
写真があるなら撮りたいくらい。
ファンクラブがあるなら良い値で売れそう。
売らないけどね。
売らないでアルバムに挟んで大事にしまっておくと思うけど。
あれ、何か僕も峯岸君のファンみたい。
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