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そういえば、がっつりヴァネッサに触れているけれど、男の未来は見えていないのだろうか。
もし見えているのであれば、以前見た人物とは別の人物が男の隣を歩いている姿が見えるはずなのだが。
「トマ、奥さんは?」
「は?奥さん?」
「いないの?」
「いるわけないでしょ!彼女だっていないし!」
急にヴァネッサはそう訊ね、奥さんも彼女もいないのだと知り不思議そうな顔を浮かべた。
「いないの?金髪の女性」
「金髪の女性?ヴァネッサのことじゃん。それ以外に金髪の女性とか知り合いいないし」
「そう、なんだ」
まだ過去に見たものが記憶にあって、現在見たものはそれ以降の未来とでも思っているのだろうか。
あぁ、言って良いなら言いたい。
その男性のパートナーはヴァネッサなのだと。
いっそのこと言ってしまおうか。
さっきだって言おうとしたわけだし。
もし見えているのであれば、以前見た人物とは別の人物が男の隣を歩いている姿が見えるはずなのだが。
「トマ、奥さんは?」
「は?奥さん?」
「いないの?」
「いるわけないでしょ!彼女だっていないし!」
急にヴァネッサはそう訊ね、奥さんも彼女もいないのだと知り不思議そうな顔を浮かべた。
「いないの?金髪の女性」
「金髪の女性?ヴァネッサのことじゃん。それ以外に金髪の女性とか知り合いいないし」
「そう、なんだ」
まだ過去に見たものが記憶にあって、現在見たものはそれ以降の未来とでも思っているのだろうか。
あぁ、言って良いなら言いたい。
その男性のパートナーはヴァネッサなのだと。
いっそのこと言ってしまおうか。
さっきだって言おうとしたわけだし。
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