新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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ときを待ったとあるが、アナクレトは大人しく待っていた訳じゃない。
会社を継ぐ準備を進めながら常にセヴランの監視を部下たちにさせ、セヴランが国に戻りたいと言わせないようにしていたらしい。


「社長就任の話が浮上して間もなく、セヴランを呼び出す前に今回の研究についてアナクレトは提案しようとしていた。だが、そのときはまだ提案をしようとしていただけで、ルイ君に対して何かしようとは本格的には考えていなかった………らしい」


らしいというのは本心かどうかは分からないってことか。


「進めようと思ったきっかけはこれだ」


そう言ってロジェが何かを机の上に置いた。
そこには俺が店で作った宝石が置かれていた。


「………何でこれが?」


「アナクレトがセヴランへプレゼントしようと思ったものらしい。最初これを見つけたときは何の宝石か分からなかったんだが……あの書類を読んで分かった。アナクレトはこの宝石を見てルイ君のことを思い出す可能性を恐れたんだ」


宝石を見て俺を思い出す?
あの宝石がマナを使った宝石だからか?
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