新しい道を歩み始めた貴方へ

mahiro

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俺は誰かに………ロジェに言って欲しかったのかもしれない。
『アナクレトと同じなんかじゃない』って。
『そんな人間じゃない』って。


「………ありがとう、ございます。ロジェさんにそう言われると本当にそうなんじゃないかって思えます」


表情が思うように動かず、身体が縮んだからなのか涙腺も脆くなっているのか涙が出た。
滅多に泣かないのに、おかしいな。


「本当にそうだから安心して。身体のことも、アナクレトの記憶の中では解決策がないことになってるけど、絶対に何か方法はあるはずだから。それを探し出して最終的にはルイ君を元の姿に戻すから」


そう言ってハンカチで涙を拭ってくれるロジェに俺の涙腺は更に崩壊し、ロジェの手まで濡らす羽目になってしまった。


「ありがとうございます………本当に」


「どういたしまして。でも、そうだな。その言葉は元に戻ってから再度聞きたいかな」


「はい、そのときは何度でも言わせて欲しいです」

 
涙ながらにそう言えば、ロジェに頭を撫でられながら微笑まれた。

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