きっと、君は知らない

mahiro

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転生してからこんな大きな怪我をした覚えがない。
前世でだって喧嘩はしていたが、ここまで大きな怪我はしていなかったはず。
なら、いつこんな傷を負ったのだろう。
こんな大きな傷なら助からなかった可能性……そこまで考えてハッとした。
まさか、俺があの子を助けたときに出来た傷か?
でも、何で転生した今になってこんな傷が現れたんだ?
これも能力の影響なのだろうか。


「グレイ、もしかしてお前も日本から来たのか?」


「え?お前も?」


今、アレシアから『日本』って言葉も聞こえた気がするが気のせいか?


「そう!ほら、俺も転生前に出来た傷が現れて残ってんのよ!」


アレシアは上半身の服を目繰上げ、腹部を見せた。
そこには俺の身体にもあるような傷が存在した。


「何だ、俺たち仲間じゃん!グレイも先輩に恋してたの?」


「え」


ワクワクしたようにアレシアは目を輝かせながらそう言った。
ちょっと待て。
整理させて欲しい。
とりあえず今、俺の身体にある傷は先輩の結婚式に出席したときに出来たそれだと。
それでアレシアも前世で出来た傷が身体にある。
前世ってのが日本に暮らしていたときのそれで、尚且つ先輩に恋をしていたか?だって?


「何で知ってるんだ?」


「俺も同じだからに決まってるじゃん!」
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