きっと、君は知らない

mahiro

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いっきに状況が変わり、情報整理のためといえど長話をさせてしまったためか、ムシューニは疲れて眠ってしまった。
こうしてじっくりと寝顔を見るのは何回目だろう。
ムシューニは警戒心が強いからか見てるとすぐに起きてしまうので、気を失ったとき以外は見れなかった。

俺もムシューニも相手を信用しているように見せかけて実は警戒していたのかもしれないなんて今更気がつくなんて、俺ってまだまだだな。
さぁ、俺も寝よう。
もしかしたら、一時的なものでムシューニに戻ってるかもしれないし。
僅かな希望を持って翌日の朝を迎えたが、先輩は先輩のままだった。


「おはよう、そういえば俺が倒れる前にあんたも倒れてたんだってな?大丈夫か?」


「はい、俺は全く」


「なら良いが無理はするなよ」


「それはムシューニさんもですよ」


「サンキュー」


そんな会話をしているとフラフラとした足取りのケイトが部屋に入ってきて、先輩の目の前に座り込んだ。


「………おはようございます、ムシューニさん。気分はいかがですか?」


「俺は気分は良いが、あんたは悪そうだな?まだ休んでいた方が良いんじゃないか?」


そう言ってケイトの頭を撫でれば、真っ白だった顔色が急激に熱を持ち、いっきに沸騰したように見える。


「だ、大丈夫です。はい」


「そうか?俺が言うのも何だが、無理はするなよ」


「ありがとうございます...…ムシューニさん」


ムシューニであってムシューニでない相手にケイトは戸惑っているようにも見えたが、この部屋に入ってきたときよりは落ち着いたようにも見えた。
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