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「なぁ、何でこんなだだっ広い所で野郎2人が手重ねてんだ?」
あれから暫くしてショウンさんの家を出てすぐに『矢』を探しに出た。
何やらショウンさんやフランさんはアリサと話をしていたようだが、戻ってきた3人はいくらか表情が和らいでいたように見えた。
過去のことを話して、蟠りがなくなったのだろうか。
だとしたら良いなぁ、と思っていたらブルーのげんなりした声が聞こえて視線をそちらに向ければ、おそらく『矢』を見つけたフランさんとその手にショウンさんが手を重ねている所だった。
もう見慣れてしまった風景で何も思うことはないが、初めて見るブルーからしたら可笑しな風景だよな。
「お前には見えないかもしれないが、『矢』を回収してんだよ」
先輩がそう言えば、ブルーは片方の眉を器用に上げた。
「『矢』?そんなのあんのか?だとしても手を掴む必要あんのか?」
「あんだよ。1人じゃ掴めないからな」
「意味わかんねぇ」
「ったく、お前は転生しても先輩に敬語が使えないとは………」
俺の教育が悪かったか、と先輩は頭を抱えていた。
そうか、ブルーにとってショウンさんは高校の先輩でムシューニは中学の先輩だったか。
「え、何?あんたも前世が見えんの?すげーな」
「見えてねぇよ」
見える見えないじゃなくて記憶があるんだよ、なんてブルーに言っても通じないんだろうな。
あれから暫くしてショウンさんの家を出てすぐに『矢』を探しに出た。
何やらショウンさんやフランさんはアリサと話をしていたようだが、戻ってきた3人はいくらか表情が和らいでいたように見えた。
過去のことを話して、蟠りがなくなったのだろうか。
だとしたら良いなぁ、と思っていたらブルーのげんなりした声が聞こえて視線をそちらに向ければ、おそらく『矢』を見つけたフランさんとその手にショウンさんが手を重ねている所だった。
もう見慣れてしまった風景で何も思うことはないが、初めて見るブルーからしたら可笑しな風景だよな。
「お前には見えないかもしれないが、『矢』を回収してんだよ」
先輩がそう言えば、ブルーは片方の眉を器用に上げた。
「『矢』?そんなのあんのか?だとしても手を掴む必要あんのか?」
「あんだよ。1人じゃ掴めないからな」
「意味わかんねぇ」
「ったく、お前は転生しても先輩に敬語が使えないとは………」
俺の教育が悪かったか、と先輩は頭を抱えていた。
そうか、ブルーにとってショウンさんは高校の先輩でムシューニは中学の先輩だったか。
「え、何?あんたも前世が見えんの?すげーな」
「見えてねぇよ」
見える見えないじゃなくて記憶があるんだよ、なんてブルーに言っても通じないんだろうな。
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