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キヨさんの言うあのときとは俺の『矢』を回収するときの話だろう。
実はあのとき、俺とキヨさんは前世の話をしていた。
していたと言っても記憶の擦り合わせのようなもので、特にあのときどうだったとか、あのときはこんな風に思っていたとかそんな話が主だった。
キヨさんはどうか分からないけれど、俺はその間、色々と思うことがあったし、忘れていたことを思い出す場面もあった。
それらを踏まえ、キヨさんは。
「………まぁ、何というか、これからはちゃんと向き合って行こうと思うから」
と言っていた。
一瞬俺のことか!と舞い上がったが、後々よく考えたら、あれ?もしかしなくても勘違いか?と思い頭の中を一度リセットさせていたのだが、まさか合ってたのか。
「まさか俺のこととは思ってませんでしたよ」
「悪い。俺の言葉が足りてなかった。あ、言っておくが、周りに流されてではなくて、俺の意思でお前と向き合おうと思ってるんだからな?勘違いするなよ」
まさか、キヨさんからこんな言葉を言ってももらえる日が来るなんて…嬉しすぎる。
「ありがとうございます。嬉しいです」
「まだ感謝されるようなことしてないけどな。ま、だから、旅が終わったら覚悟してろよって話だよ」
そう言って俺の頭を撫でる先輩の耳が僅かに赤く染まっていて、それが伝染するかのように俺の耳も顔も赤く染まった。
実はあのとき、俺とキヨさんは前世の話をしていた。
していたと言っても記憶の擦り合わせのようなもので、特にあのときどうだったとか、あのときはこんな風に思っていたとかそんな話が主だった。
キヨさんはどうか分からないけれど、俺はその間、色々と思うことがあったし、忘れていたことを思い出す場面もあった。
それらを踏まえ、キヨさんは。
「………まぁ、何というか、これからはちゃんと向き合って行こうと思うから」
と言っていた。
一瞬俺のことか!と舞い上がったが、後々よく考えたら、あれ?もしかしなくても勘違いか?と思い頭の中を一度リセットさせていたのだが、まさか合ってたのか。
「まさか俺のこととは思ってませんでしたよ」
「悪い。俺の言葉が足りてなかった。あ、言っておくが、周りに流されてではなくて、俺の意思でお前と向き合おうと思ってるんだからな?勘違いするなよ」
まさか、キヨさんからこんな言葉を言ってももらえる日が来るなんて…嬉しすぎる。
「ありがとうございます。嬉しいです」
「まだ感謝されるようなことしてないけどな。ま、だから、旅が終わったら覚悟してろよって話だよ」
そう言って俺の頭を撫でる先輩の耳が僅かに赤く染まっていて、それが伝染するかのように俺の耳も顔も赤く染まった。
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