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だからといって見なかったことになど、出来るはずもなく、俺はゆっくりとその男の子に近付いた。
「どうした?お母さんとはぐれたのか?」
次から次へと溢れ出る涙をそのままに男の子は俺を見た。
更に泣き出すか?と警戒したが、その子は俺を見るなり、俺のズボンを握りしめ引っ張った。
「うん。さっきまでずーっといっしょだったのに、いなくなっちゃったの」
「どの辺りでお母さんがいないって気付いたんだ?」
「あそこのかいだんをのぼったあたりから」
そう言って指差した先にはフロントから客室へと続く階段があった。
時刻は11時ということは、チェックインの時刻だな。
今日から泊りに来た客か、それとも俺たちのように連泊の客だろうか。
はたまた泊りに来たわけじゃなく訪れ、この男の子が勝手に2階へ上がったか。
「そうか。よし、じゃあ一緒に探してやるよ」
「ありがとう、おにいちゃん!」
珍しく俺を怖がらない男の子の丸い頭を撫で、小さな紅葉のような手を繋いだ。
その様子を見ていたティメオは何も言わず、ただ見守っており、俺たちの後をゆっくりとついてきていた。
「どうした?お母さんとはぐれたのか?」
次から次へと溢れ出る涙をそのままに男の子は俺を見た。
更に泣き出すか?と警戒したが、その子は俺を見るなり、俺のズボンを握りしめ引っ張った。
「うん。さっきまでずーっといっしょだったのに、いなくなっちゃったの」
「どの辺りでお母さんがいないって気付いたんだ?」
「あそこのかいだんをのぼったあたりから」
そう言って指差した先にはフロントから客室へと続く階段があった。
時刻は11時ということは、チェックインの時刻だな。
今日から泊りに来た客か、それとも俺たちのように連泊の客だろうか。
はたまた泊りに来たわけじゃなく訪れ、この男の子が勝手に2階へ上がったか。
「そうか。よし、じゃあ一緒に探してやるよ」
「ありがとう、おにいちゃん!」
珍しく俺を怖がらない男の子の丸い頭を撫で、小さな紅葉のような手を繋いだ。
その様子を見ていたティメオは何も言わず、ただ見守っており、俺たちの後をゆっくりとついてきていた。
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