物語なんかじゃない

mahiro

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ティメオからの声にハッと我に返り背後を向けば心配そうに俺を見つめるティメオと目が合った。


「どうした?何かあったのか?」


「あ、いや、こんな簡単に見つかって良いんだろうかなぁと思って」


「容易く見つけられたきっかけを作ったのは、2人を再会させることが出来たグレイのお陰だろう」


「そうなんだけどな」


2人の手前、この胸に広がるもやとやと嫌な予感については話せないよな。
ティメオと2人になったときにでも伝えておくか。


「そういえば、おふたりは今から泊まるように見えたんだが家は遠いのか?」


「いえ、実は家は近くにあるんです。ですが、一度はここに泊まってみたいとロイが言うものですから、頑張って取ってみたんですよ」


家が近くにあるのに、宿を取るっていうのは、別にここでなくとも家ではない何処かに家族と一緒に泊まってみたかった、とかそういうことだろうか。
この宿は特に変わったものがあるわけでもなさそうだしな。


「うん!いっかいとまってみたかったの!」


「明日には私とロイは帰りますので、その際によろしければ、家に起こしになりませんか?」
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