物語なんかじゃない

mahiro

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「あぁ、その本ですか。妻から聞いておりますよ。それは古本屋で購入したものでして、今もあるか分かりませんが、その本屋を一度見てみるのはいかがですか?なければ、その本を差し上げますよ。もう読み込んだものですし」


「ありがとうございます、流石にいただくわけにはいきませんので、調査が終わるまでお借りすることは出来ますでしょうか?」


「えぇ、構いませんよ」


目の前でスラスラと事が進んでいくのを黙って見守っていると、ロイに袖を引っ張られた。


「ほんやさんいくの?」


「あぁ、古本屋な。ロイは場所知ってるのか?」


「うん、しってるよ。よくおかあさんといっしょにいってるんだ」


ティメオと出掛けたとき、それらしきものは見当たらなかったが、きっと見落としていたのだろう。


「なぁ、ロイ。もしよければ、道を教えてくれないか?」


「うん、いいよ!あのね、おうちをでて、みぎにまがってね、みっつめのおうちをひだりにまがったところにあるよ!」
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