オレに触らないでくれ

mahiro

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否定せず認めてくれる君も好き

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担任の先生に進路希望調査の紙を提出した所。


「血反吐を吐く程、勉強しないと無理だぞ?」


そう真顔で言われ。


「まさかそう来るとは思ってなかった…まぁ、やれるだけやってみれば?無理だろうけど」


璃生には完全に呆れられました。
分かってるよ、無理だということくらい。
だからこうして部活の先輩の知り合いに勉強を教えて貰ったり、先生に特別授業をやって貰ったりしてるわけだよ。
バイトはというと、進路決定と共に辞めたから宮永に会えなくなったけど、その代わり学校で少しだけ話すようになりました。
宗方や葵、璃生がいないときだけな。
それだけでも十分だけど。
そんな形で三年生となり、大学進学クラスにオレと宮永、葵と璃生がなり、専門学校希望のクラスに宗方はなっていた。
二人の進路はもうここで分かれるんだなぁ、とか思いつつ目の前にある問題を解いて行く。


「よぉ、玖蕗栖。頑張ってるな」


そこへまさかの宮永が登場した。
え、どうした急に。


「おう、やらないと受からないし」


「そうだよなぁ。俺も負けじと頑張らないとな」


「宮永は大丈夫だろ。問題はオレだよ」


周りはもう皆帰って勉強をしてるのか誰も教室に残っておらず、オレと宮永だけが同じ空間にいる。
この環境ってよくないのではないだろうか、特に宮永にとって。
まぁ、オレ個人的にも心臓に悪いから良くないかもしれないけど。


「玖蕗栖も大丈夫だろ。こんだけ頑張ってるんだからよ」


「いやぁ、もっと頑張らないと受からないような所を希望しちゃってるからさ」


実は宮永と同じ大学で、同じ学部を目指してますとか口が裂けても言えない。
宮永と離れたくないから努力してみることにした、とか言えない。


「そうなのか?そういや、何処を希望したんだ?このクラスになったってことは大学進学を希望したってことだろ?」


「あ、あぁ……まぁ、そうだな」


歯切れ悪く答えれば、困ったように笑われてしまった。
これは聞いてもよいか迷ってるんだろうな。


「オレが決めた進路って…その、オレの好きな人が行く所と同じでさ。その人と離れたくないからこの進路を選んだという………あまり人には言えない理由なんだけど」


ここで言葉を途切れさせるのもおかしいと思って口走ったのだけど、何本人目の前にして言ってるんだろうな、オレ。


「良いんじゃないか?たとえどんな理由があろうと、玖蕗栖が目指したいと思ったならよ。俺は応援するぜ?」


宮永って本当に良い奴だなぁ。
バカにしたりしないで純粋に応援してくれるんだから。
璃生とは大違いだ。


「ありがとう。頑張るよ」


「おう。ちなみに玖蕗栖の好きな奴ってどんな奴なんだ?」


………まぁ、そういう話になりますよね。
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