やっと、

mahiro

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「良い……のですか?」


こんな危ない奴を大切なエディスの近くに置いて。


「エディスが喜ぶから良い」


つまり、エディスが喜ばなければ追い出していたということか。
基準がエディス次第ってこの国、というかノエリア王子大丈夫なのかと本当に心配になってきたのは私だけだろうか。


「ミュライユちゃん、お願い私の側にいて?」


フリーズしていた私に涙を溜めながらしがみつくエディスにそれを見て苛立ち、というか羨ましい、という気持ちから私を睨み付けるノエリア王子に挟まれ、私は渋々答えた。


「………よろしくお願いします」


それからはとにかく忙しかった。
仕事に慣れることもそうなのだが、結婚式の準備も始まり第一王子の結婚とあって国内がドタバタとしている。
会場や食事の準備。
紹介状の準備。
ノエリア王子とエディスのタクシードやドレスの準備。
アクセサリーの準備とブーケの準備。
何だか1日バタバタしてあっという間に終わっている気がする。


「疲れた………」


私に与えられた部屋は来客用の部屋とは異なり、城で働くメイドさんたちと同じ寮の一室を与えられた。
そこも十分広くてベッドは柔らかいし、文句ひとつない。
賄いも作って貰えるし、ちゃんと給与も貰えている。
ある意味旅に出るより快適な生活を送っているかもしれない。
いや、人生で初めてこんな快適な生活を送っている気がする。
いつも何かに怯えながら生活をしていた気もするし。
それもこれもエディスと出会ったことで得られたことだ。
何か私からもお祝いのものを渡すべきか、と悩んで今まで持ち歩いていた鞄の中を開けると歌っていたときに着用していたドレスが沢山あった。
なかなか生地も丈夫なものばかりで売ったら良い金額で売れるかもしれない。
売ったお金で何かプレゼントを買えないだろうか。
どうせなら、結婚式の後に行われるパーティーで着用するドレスに合う髪飾りかブローチなどがあれば良いのだが。

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