2 / 16
酔っ払い
「ううううう、あの政光俊樹(まさきとしき)め………オレというものがありながら何と罪深き男………!」
一升瓶抱えて泣く人物が増えた。
腕で目を押さえながら泣く友人その2の肩には友人その1の腕が回されている。
因みにその1は宝生だ、その2が隼である。
「そうだよな!俺という者がありながら他の男のもとへ行くなんて酷いよな!」
「酷い…酷いぞ!やっぱり女の方が良かったということか!ううううう、オレは所詮愛人ということだったのか?!」
会話が成り立ってんだか成り立っていないのか、この酔っ払いども。
本人たちは噛み合ってると思ってるのか、お互いがお互いに言いたいことを言い合って瓶を片手に抱き合って泣き始めた。
お前らそれは浮気と疑われないのか。
「ほらもう寝ろ。馬鹿2人」
「馬鹿とは何だ、孝介!俺は真面目に悩んでいるのだ!」
「そうだぞ、孝介!寝て忘れられないから酒飲んでるんだぞ!」
酔っ払いの相手は疲れるな、全く。
「分かったから寝ろ」
もう瓶は抱えたままでも良いから寝てくれ頼むから。
そう俺が願った所でこの酔っ払いが言うことなんて聞くわけもなく、結局2人が寝たのは明け方の5時くらいで、俺は眠れぬ夜を過ごすことになったのだった。
しかもだいたいこの時間になると、彼らの迎えが来るのだ。
「今日はどっちが先か…」
いつもは宝生の彼氏が先に来ることが多いが、如何なものか。
それを待ちながら散らかった部屋を片付けるとしよう。
テーブルの上にはつまみが散乱しているし、コップも置きっぱなしだ。
瓶もいい加減取り上げるとして、床も酒だらけだから拭かないとな。
雑巾を取りに行こうと玄関に向かえば、そのタイミングでインターホンが鳴ったので、そちらに向かえば、今日は珍しく隼の彼氏が先に迎えに来たのだった。
「や。今日も居る?」
サングラスにニット帽と怪しげなこの男が隼の彼氏だったりする。
身バレ防止のためにいつも被ってるのだとか。
「いますよ。ちょっと待ってください。まだ掃除が出来てなくて」
そう声を掛ければ、首を横に振って部屋に入り込んできた。
もうここに来る人たちって皆こうだ。
自分たちの部屋のように普通に入ってくるから困る。
俺の家を何だと思っているんだか。
「隼、帰るぞ」
「ううううう、この…俊樹め……」
肩を揺さぶられている隼の目は覚めておらず、眠りに付いたときのまま瓶を抱き締めたまま壁に寄りかかって寝ている。
その肩には毛布はかけておいたが、暑いのかずり落ちていた。
「ハイハイ、帰ったら嫌でも聞いてやるから帰ってこい」
あんなに瓶から手を外させるのに難航していたというのに、隼の彼氏は意図も簡単に外し、背中に隼を背負った。
俺は慌てて隼の荷物を持って玄関を開ければ、隼の足を抱えている手にそれをかけてやる。
「いつも悪いな、助かったわ」
そう言って2人は無事帰ったのは良いが、こんな安っぽいアパートの目の前に高級車で来ないでくれと言いたいが、一瞬で帰るし良いかと思ってしまう部分もあったりする。
「はぁ、さて、残り1人か」
怒られないと良いんだがな、あの怖い怖い彼氏さんに。
一升瓶抱えて泣く人物が増えた。
腕で目を押さえながら泣く友人その2の肩には友人その1の腕が回されている。
因みにその1は宝生だ、その2が隼である。
「そうだよな!俺という者がありながら他の男のもとへ行くなんて酷いよな!」
「酷い…酷いぞ!やっぱり女の方が良かったということか!ううううう、オレは所詮愛人ということだったのか?!」
会話が成り立ってんだか成り立っていないのか、この酔っ払いども。
本人たちは噛み合ってると思ってるのか、お互いがお互いに言いたいことを言い合って瓶を片手に抱き合って泣き始めた。
お前らそれは浮気と疑われないのか。
「ほらもう寝ろ。馬鹿2人」
「馬鹿とは何だ、孝介!俺は真面目に悩んでいるのだ!」
「そうだぞ、孝介!寝て忘れられないから酒飲んでるんだぞ!」
酔っ払いの相手は疲れるな、全く。
「分かったから寝ろ」
もう瓶は抱えたままでも良いから寝てくれ頼むから。
そう俺が願った所でこの酔っ払いが言うことなんて聞くわけもなく、結局2人が寝たのは明け方の5時くらいで、俺は眠れぬ夜を過ごすことになったのだった。
しかもだいたいこの時間になると、彼らの迎えが来るのだ。
「今日はどっちが先か…」
いつもは宝生の彼氏が先に来ることが多いが、如何なものか。
それを待ちながら散らかった部屋を片付けるとしよう。
テーブルの上にはつまみが散乱しているし、コップも置きっぱなしだ。
瓶もいい加減取り上げるとして、床も酒だらけだから拭かないとな。
雑巾を取りに行こうと玄関に向かえば、そのタイミングでインターホンが鳴ったので、そちらに向かえば、今日は珍しく隼の彼氏が先に迎えに来たのだった。
「や。今日も居る?」
サングラスにニット帽と怪しげなこの男が隼の彼氏だったりする。
身バレ防止のためにいつも被ってるのだとか。
「いますよ。ちょっと待ってください。まだ掃除が出来てなくて」
そう声を掛ければ、首を横に振って部屋に入り込んできた。
もうここに来る人たちって皆こうだ。
自分たちの部屋のように普通に入ってくるから困る。
俺の家を何だと思っているんだか。
「隼、帰るぞ」
「ううううう、この…俊樹め……」
肩を揺さぶられている隼の目は覚めておらず、眠りに付いたときのまま瓶を抱き締めたまま壁に寄りかかって寝ている。
その肩には毛布はかけておいたが、暑いのかずり落ちていた。
「ハイハイ、帰ったら嫌でも聞いてやるから帰ってこい」
あんなに瓶から手を外させるのに難航していたというのに、隼の彼氏は意図も簡単に外し、背中に隼を背負った。
俺は慌てて隼の荷物を持って玄関を開ければ、隼の足を抱えている手にそれをかけてやる。
「いつも悪いな、助かったわ」
そう言って2人は無事帰ったのは良いが、こんな安っぽいアパートの目の前に高級車で来ないでくれと言いたいが、一瞬で帰るし良いかと思ってしまう部分もあったりする。
「はぁ、さて、残り1人か」
怒られないと良いんだがな、あの怖い怖い彼氏さんに。
あなたにおすすめの小説
罰ゲームって楽しいね♪
あああ
BL
「好きだ…付き合ってくれ。」
おれ七海 直也(ななみ なおや)は
告白された。
クールでかっこいいと言われている
鈴木 海(すずき かい)に、告白、
さ、れ、た。さ、れ、た!のだ。
なのにブスッと不機嫌な顔をしておれの
告白の答えを待つ…。
おれは、わかっていた────これは
罰ゲームだ。
きっと罰ゲームで『男に告白しろ』
とでも言われたのだろう…。
いいよ、なら──楽しんでやろう!!
てめぇの嫌そうなゴミを見ている顔が
こっちは好みなんだよ!どーだ、キモイだろ!
ひょんなことで海とつき合ったおれ…。
だが、それが…とんでもないことになる。
────あぁ、罰ゲームって楽しいね♪
この作品はpixivにも記載されています。
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
キミがいる
hosimure
BL
ボクは学校でイジメを受けていた。
何が原因でイジメられていたかなんて分からない。
けれどずっと続いているイジメ。
だけどボクには親友の彼がいた。
明るく、優しい彼がいたからこそ、ボクは学校へ行けた。
彼のことを心から信じていたけれど…。
俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした
たっこ
BL
【加筆修正済】
7話完結の短編です。
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。