媚薬を飲まされたので、好きな人の部屋に行きました。

入海月子

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 彼の指がするりと割れ目をなぞると、それだけで目もくらむような快感に襲われて、私は喉をのけぞらせた。
 
 ダンケルトの指は何度か割れ目をクチュクチュと音を立てて行き来し、先端の尖りを探しあてると、キュッとつまんだ。

「……ッ!」

 突然、神経に電流を流されたような強烈な刺激に、腰がぴょんと跳ねた。
 それだけでは終わらず、ダンケルトは幾度もそこに愛液を塗りたくるようにクルクルと指を動かす。
 そのたびに私は身体を震わせた。
 そうしながら、ダンケルトは耳を舐めたり、首すじに顔をうずめたりしていたけど、すっと下にずり下がったかと思ったら、指で弄っていたところをチュウッと吸い上げた。

「~~~~ッ」

 なにかが背中を通っていき、私の頭を真っ白にした。
 強烈な感覚に茫然とする。

(な、に……?)

 ハァハァと息を乱して、目を見開く私を見て、ダンケルトはニヤリと笑って言った。

「イったな」
 
 そして、呼吸も整っていない私の蜜口に指を挿し込んだ。
 ビクンと腰が震える。
 その瞬間、それが待ち望んでいた刺激だと悟り、もっとというように彼の手に身体を押しつけた。
 ダンケルトは指を出し入れしながら、私を観察して、反応のいいところを見つけると、そこを攻め続けた。
 私は出ない声で善がった。
  
 何度かイかされたけど、ダンケルトは私に挿入しようとしなかった。
 充分快楽を与えられたものの、身体の奥の疼きは治まっていない。
 じれったくなって、彼のズボンを寛げようとした。
 そこに硬く滾った存在を感じていた。

(これが欲しい……!)

 私が触ると、ビクンとダンケルトが身を震わせる。
 手を止めた彼は私をじっと見た。
 欲望に満ちた熱い目で、苦しそうに。
 彼のモノからは先走りが出て、ヌルヌルしているというのに、それでも、彼はなにもしようとしなかった。
 
(どうして? やっぱり嫌なの?)

 唇を噛んで目を伏せた。
 あきらめた私は彼から手を離して、身を起こした。
 幸い、ダンケルトのおかげで媚薬の効果は薄れてきた気がする。
 あとは部屋に帰って寝てしまえばきっと媚薬も治まる。そう思った。

「どこに行こうというんだ? そんなそそる顔して」

 目をすがめ、怖い顔をして、ダンケルトが咎めた。
 
「イヴァンのところには行かせないって言っただろ?」

(なんでそこでイヴァンが出てくるのよ!)

 私が違うと首を横に振ると、ドンと押し倒された。
 すぐに唇が塞がれる。
 キスをしながら、ダンケルトが下着ごとズボンを脱いだ。
 硬く熱いものが入口に宛てがわれる。

「エリカ……お前が好きだ」

 口を離して告げられたダンケルトの言葉に耳を疑う。
 ダンケルトは苦しげな声で続けた。
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