5 / 8
5
しおりを挟む
彼の指がするりと割れ目をなぞると、それだけで目もくらむような快感に襲われて、私は喉をのけぞらせた。
ダンケルトの指は何度か割れ目をクチュクチュと音を立てて行き来し、先端の尖りを探しあてると、キュッとつまんだ。
「……ッ!」
突然、神経に電流を流されたような強烈な刺激に、腰がぴょんと跳ねた。
それだけでは終わらず、ダンケルトは幾度もそこに愛液を塗りたくるようにクルクルと指を動かす。
そのたびに私は身体を震わせた。
そうしながら、ダンケルトは耳を舐めたり、首すじに顔をうずめたりしていたけど、すっと下にずり下がったかと思ったら、指で弄っていたところをチュウッと吸い上げた。
「~~~~ッ」
なにかが背中を通っていき、私の頭を真っ白にした。
強烈な感覚に茫然とする。
(な、に……?)
ハァハァと息を乱して、目を見開く私を見て、ダンケルトはニヤリと笑って言った。
「イったな」
そして、呼吸も整っていない私の蜜口に指を挿し込んだ。
ビクンと腰が震える。
その瞬間、それが待ち望んでいた刺激だと悟り、もっとというように彼の手に身体を押しつけた。
ダンケルトは指を出し入れしながら、私を観察して、反応のいいところを見つけると、そこを攻め続けた。
私は出ない声で善がった。
何度かイかされたけど、ダンケルトは私に挿入しようとしなかった。
充分快楽を与えられたものの、身体の奥の疼きは治まっていない。
じれったくなって、彼のズボンを寛げようとした。
そこに硬く滾った存在を感じていた。
(これが欲しい……!)
私が触ると、ビクンとダンケルトが身を震わせる。
手を止めた彼は私をじっと見た。
欲望に満ちた熱い目で、苦しそうに。
彼のモノからは先走りが出て、ヌルヌルしているというのに、それでも、彼はなにもしようとしなかった。
(どうして? やっぱり嫌なの?)
唇を噛んで目を伏せた。
あきらめた私は彼から手を離して、身を起こした。
幸い、ダンケルトのおかげで媚薬の効果は薄れてきた気がする。
あとは部屋に帰って寝てしまえばきっと媚薬も治まる。そう思った。
「どこに行こうというんだ? そんなそそる顔して」
目をすがめ、怖い顔をして、ダンケルトが咎めた。
「イヴァンのところには行かせないって言っただろ?」
(なんでそこでイヴァンが出てくるのよ!)
私が違うと首を横に振ると、ドンと押し倒された。
すぐに唇が塞がれる。
キスをしながら、ダンケルトが下着ごとズボンを脱いだ。
硬く熱いものが入口に宛てがわれる。
「エリカ……お前が好きだ」
口を離して告げられたダンケルトの言葉に耳を疑う。
ダンケルトは苦しげな声で続けた。
ダンケルトの指は何度か割れ目をクチュクチュと音を立てて行き来し、先端の尖りを探しあてると、キュッとつまんだ。
「……ッ!」
突然、神経に電流を流されたような強烈な刺激に、腰がぴょんと跳ねた。
それだけでは終わらず、ダンケルトは幾度もそこに愛液を塗りたくるようにクルクルと指を動かす。
そのたびに私は身体を震わせた。
そうしながら、ダンケルトは耳を舐めたり、首すじに顔をうずめたりしていたけど、すっと下にずり下がったかと思ったら、指で弄っていたところをチュウッと吸い上げた。
「~~~~ッ」
なにかが背中を通っていき、私の頭を真っ白にした。
強烈な感覚に茫然とする。
(な、に……?)
ハァハァと息を乱して、目を見開く私を見て、ダンケルトはニヤリと笑って言った。
「イったな」
そして、呼吸も整っていない私の蜜口に指を挿し込んだ。
ビクンと腰が震える。
その瞬間、それが待ち望んでいた刺激だと悟り、もっとというように彼の手に身体を押しつけた。
ダンケルトは指を出し入れしながら、私を観察して、反応のいいところを見つけると、そこを攻め続けた。
私は出ない声で善がった。
何度かイかされたけど、ダンケルトは私に挿入しようとしなかった。
充分快楽を与えられたものの、身体の奥の疼きは治まっていない。
じれったくなって、彼のズボンを寛げようとした。
そこに硬く滾った存在を感じていた。
(これが欲しい……!)
私が触ると、ビクンとダンケルトが身を震わせる。
手を止めた彼は私をじっと見た。
欲望に満ちた熱い目で、苦しそうに。
彼のモノからは先走りが出て、ヌルヌルしているというのに、それでも、彼はなにもしようとしなかった。
(どうして? やっぱり嫌なの?)
唇を噛んで目を伏せた。
あきらめた私は彼から手を離して、身を起こした。
幸い、ダンケルトのおかげで媚薬の効果は薄れてきた気がする。
あとは部屋に帰って寝てしまえばきっと媚薬も治まる。そう思った。
「どこに行こうというんだ? そんなそそる顔して」
目をすがめ、怖い顔をして、ダンケルトが咎めた。
「イヴァンのところには行かせないって言っただろ?」
(なんでそこでイヴァンが出てくるのよ!)
私が違うと首を横に振ると、ドンと押し倒された。
すぐに唇が塞がれる。
キスをしながら、ダンケルトが下着ごとズボンを脱いだ。
硬く熱いものが入口に宛てがわれる。
「エリカ……お前が好きだ」
口を離して告げられたダンケルトの言葉に耳を疑う。
ダンケルトは苦しげな声で続けた。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男嫌いな王女と、帰ってきた筆頭魔術師様の『執着的指導』 ~魔道具は大人の玩具じゃありません~
花虎
恋愛
魔術大国カリューノスの現国王の末っ子である第一王女エレノアは、その見た目から妖精姫と呼ばれ、可愛がられていた。
だが、10歳の頃男の家庭教師に誘拐されかけたことをきっかけに大人の男嫌いとなってしまう。そんなエレノアの遊び相手として送り込まれた美少女がいた。……けれどその正体は、兄王子の親友だった。
エレノアは彼を気に入り、嫌がるのもかまわずいたずらまがいにちょっかいをかけていた。けれど、いつの間にか彼はエレノアの前から去り、エレノアも誘拐の恐ろしい記憶を封印すると共に少年を忘れていく。
そんなエレノアの前に、可愛がっていた男の子が八年越しに大人になって再び現れた。
「やっと、あなたに復讐できる」
歪んだ復讐心と執着で魔道具を使ってエレノアに快楽責めを仕掛けてくる美形の宮廷魔術師リアン。
彼の真意は一体どこにあるのか……わからないままエレノアは彼に惹かれていく。
過去の出来事で男嫌いとなり引きこもりになってしまった王女(18)×王女に執着するヤンデレ天才宮廷魔術師(21)のラブコメです。
※ムーンライトノベルにも掲載しております。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる