124 / 171
第三章
どうしよう?③
しおりを挟む
熱いほっぺたを手で冷やしながら、二人をすがるように見ると、微笑ましそうに見られていた。
「ようやく自覚したんだねー」
「うん、いつ気づくかと思ってたけど、意外と早かったね」
えぇー、二人ともそんなこと思ってたの?
そんなこと全然言ってなかったじゃん!
じとーっと二人を見ると、「だって、自覚しないと意味ないじゃん」と言われる。
まぁ、そうなんだけどさぁ。
「で、安心して優が遥斗先輩に会えるようになる方法を考えようよ」
さやちゃんが軌道を修正してくれる。
「そうだった! あの噂を広げないようにして、遥斗先輩も納得させないといけないんでしょ? 結構難しくない?」
「うーん、あそこが写真同好会の部室だってみんなに知らせたらいいんじゃない?」
「どうやって?」
「そうねー、写真同好会の会員を募集するとか」
「でも、あそこって遥斗先輩の部屋みたいなものなんでしょ? 会員がいっぱい来たらさすがにうざくない?」
二人がどんどん話を進めるから、呆気にとられて見ていると、優もなにか考えなさいよと言われる。
たしかに、あそこが写真同好会の部室だと知られたら、私が出入りしているのを不審に思われないかも。
でも、菜摘ちゃんの言うように、遥斗先輩の邪魔はしたくない。
「うーん、写真同好会の活動を校内新聞で取り上げてもらうとか?」
「おっ、いいねー。でも、ちょっと地味かな。それに新聞部に知り合いとかいる?」
「いないなぁ」
「………私、ちょっとあてがある」
菜摘ちゃんが顔を赤らめながら言った。
「あっ、もしかして?」
「彼氏?」
「カレシ、ではない」
ぎこちなく菜摘ちゃんが言うから、さやちゃんと目を合わせて、そっとしとこうと頷きあった。
「でも、どんな活動を取り上げてもらうの? ネタがないとさすがに無理じゃない?」
「そうだよねー」
「まぁ、一度相談してみるよ」
「ホント? ありがとう、菜摘ちゃん」
「優もなにかネタを考えといてね」
「うん」
相談してよかった。
このまま遥斗先輩に会えなくなるのは嫌だ。
だって、一日会ってないだけで、もう会いたいんだもん。
そっか、好きだったんだ。
自覚してしまうと、遥斗先輩の顔を思い浮かべただけで、顔が火照ってしまう。
予鈴が鳴って、お昼の相談会はお開きになった。
「ようやく自覚したんだねー」
「うん、いつ気づくかと思ってたけど、意外と早かったね」
えぇー、二人ともそんなこと思ってたの?
そんなこと全然言ってなかったじゃん!
じとーっと二人を見ると、「だって、自覚しないと意味ないじゃん」と言われる。
まぁ、そうなんだけどさぁ。
「で、安心して優が遥斗先輩に会えるようになる方法を考えようよ」
さやちゃんが軌道を修正してくれる。
「そうだった! あの噂を広げないようにして、遥斗先輩も納得させないといけないんでしょ? 結構難しくない?」
「うーん、あそこが写真同好会の部室だってみんなに知らせたらいいんじゃない?」
「どうやって?」
「そうねー、写真同好会の会員を募集するとか」
「でも、あそこって遥斗先輩の部屋みたいなものなんでしょ? 会員がいっぱい来たらさすがにうざくない?」
二人がどんどん話を進めるから、呆気にとられて見ていると、優もなにか考えなさいよと言われる。
たしかに、あそこが写真同好会の部室だと知られたら、私が出入りしているのを不審に思われないかも。
でも、菜摘ちゃんの言うように、遥斗先輩の邪魔はしたくない。
「うーん、写真同好会の活動を校内新聞で取り上げてもらうとか?」
「おっ、いいねー。でも、ちょっと地味かな。それに新聞部に知り合いとかいる?」
「いないなぁ」
「………私、ちょっとあてがある」
菜摘ちゃんが顔を赤らめながら言った。
「あっ、もしかして?」
「彼氏?」
「カレシ、ではない」
ぎこちなく菜摘ちゃんが言うから、さやちゃんと目を合わせて、そっとしとこうと頷きあった。
「でも、どんな活動を取り上げてもらうの? ネタがないとさすがに無理じゃない?」
「そうだよねー」
「まぁ、一度相談してみるよ」
「ホント? ありがとう、菜摘ちゃん」
「優もなにかネタを考えといてね」
「うん」
相談してよかった。
このまま遥斗先輩に会えなくなるのは嫌だ。
だって、一日会ってないだけで、もう会いたいんだもん。
そっか、好きだったんだ。
自覚してしまうと、遥斗先輩の顔を思い浮かべただけで、顔が火照ってしまう。
予鈴が鳴って、お昼の相談会はお開きになった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』
本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」
かつて、私は信じていた。
優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な──
そんな普通のお兄ちゃんを。
でも──
中学卒業の春、
帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、
私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった!
家では「戦利品だー!」と絶叫し、
年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、
さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!?
……ちがう。
こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない!
たとえ、世界中がオタクを称えたって、
私は、絶対に──
お兄ちゃんを“元に戻して”みせる!
これは、
ブラコン妹と
中二病オタク姫が、
一人の「兄」をめぐって
全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──!
そしていつしか、
誰も予想できなかった
本当の「大好き」のカタチを探す、
壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、寺内勇人は高校三年生。妹の茜は高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる