2 / 4
第一章 無下にされる思い
女神の洗礼
しおりを挟む
「ヴェルあんたまたそんなとこで縮こまってるの?そろそろ行かないと置いてかれちゃうわよ!」
今日はいつもと違う日特別な日だ。
この世界ベルントでは10歳になると〔女神の洗礼〕というものを全員が受ける。女神の洗礼、ここでは神託と呼ぼう。神託は1人に1つ存在する《天職》を目覚めさせる効果がある。
「僕だって神託を受けたいよ…でも、もしこれでいい《天職》じゃなかったら本当に家から追放されちゃうよ、そしたら僕もう……」
「あんたねぇー…はぁやってもないのに何でそんなに自信ないのよ、それでも男爵なの??しっかりしなさい、行くわよ!!」
「うぅ…」
僕がこんなにも自信がないのには理由がある。僕はレガート家の血を正式には継いでいない、つまり拾われた子供だからだ。この情報はシェナですら知らない。。。
「ほら早く馬車に乗って!」
「あれぇ~??無能貴族のヴェル君じゃないかぁ、無能でも神託を受け取りに行くんだなwww」
「ガジン今日も口が鋭いなー!まぁ言ってること正しいしなww」
「ベルも口は悪いけどなwwま、実際無能に変わりないしどうせ神託もらっても無能は無能だよ!」
こいつらはガジン、ベル、ジャック。村の3大ガキ大将で僕をいじめてくる。
「うるさいわね!あんた達はさっさと自分の馬車に行きなさいよ!」
チッ「シェナはあんなやつのどこがいいんだよ」
「よーし全員乗ったなぁー!」
先頭から声が聞こえてくる。
(どうかいい神託がもらえますように……!)
◇
「ここが王都シンセル…!!すごい!こんなに建物が多いなんて!」
(シェナは呑気でいいなぁー……)
「これより女神の洗礼を始める順番に並んで待つように」
「次、ジャウ村出身のガジン!前へ」
「ガジンそなたの《天職》は…
大剣使いだ!」
「よっしゃぁぁあ!これで冒険者だぜ!」
「流石ガジン!次は僕の番だね!」
「ベルそなたの《天職》は…
魔術士だ!」
「ジャックそなたの《天職》は…
弓士だ!」
「次、シェナ=クレントン前へ」
アレガウワサノ… カワイイナ… ザワザワ
「そなたの《天職》は…
聖女である!!!」
オオオオオ!! スゲェーー!! セイジョノタンジョウダ!! ザワザワ
「次アル=シェンベル前へ」
「そなたの《天職》は…
勇者【剣】である!!!」
オオオ!! セイジョニツズイテユウシャトハ… ス、スゲェ! ザワザワ
「最後ヴェル=レガート前へ」
「そなたの《天職》は…
(え?なにこの天職??え?大丈夫これ?まぁ女神様が言ってるから大丈夫っしょ♪)
木こり士である」
「……………………」
「え…?えぇぇぇぇぇえええ???」
ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ
「何だその《天職》は、無能は無能だな!ww」
「エミル神官!」
「どうした?シェナ=クレントン」
「木こり士というのは本当ですか?」
「本当だ」
「神に誓えますか?」
「もちろん」
「そうですか」
「はぁこんなことになるなら無能のヴェルなんかと仲良くしなければ良かったわ、まったく神託がもらえれば少しは優秀になると思ったのに…はぁ…無能!!!」
「シェ……ナ?」
「さっ!アル様ー!こんなやつほっておいて行きましょ!聖女と勇者は魔王を倒す目的があるのでこれから一緒に行動しましょうね!」
「そうだね、行こうか」
「はい!!」
無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能
あたまのなかにずっとひびいてくる
なんで
どうして
ぼくだけ
こんなめに……
今日はいつもと違う日特別な日だ。
この世界ベルントでは10歳になると〔女神の洗礼〕というものを全員が受ける。女神の洗礼、ここでは神託と呼ぼう。神託は1人に1つ存在する《天職》を目覚めさせる効果がある。
「僕だって神託を受けたいよ…でも、もしこれでいい《天職》じゃなかったら本当に家から追放されちゃうよ、そしたら僕もう……」
「あんたねぇー…はぁやってもないのに何でそんなに自信ないのよ、それでも男爵なの??しっかりしなさい、行くわよ!!」
「うぅ…」
僕がこんなにも自信がないのには理由がある。僕はレガート家の血を正式には継いでいない、つまり拾われた子供だからだ。この情報はシェナですら知らない。。。
「ほら早く馬車に乗って!」
「あれぇ~??無能貴族のヴェル君じゃないかぁ、無能でも神託を受け取りに行くんだなwww」
「ガジン今日も口が鋭いなー!まぁ言ってること正しいしなww」
「ベルも口は悪いけどなwwま、実際無能に変わりないしどうせ神託もらっても無能は無能だよ!」
こいつらはガジン、ベル、ジャック。村の3大ガキ大将で僕をいじめてくる。
「うるさいわね!あんた達はさっさと自分の馬車に行きなさいよ!」
チッ「シェナはあんなやつのどこがいいんだよ」
「よーし全員乗ったなぁー!」
先頭から声が聞こえてくる。
(どうかいい神託がもらえますように……!)
◇
「ここが王都シンセル…!!すごい!こんなに建物が多いなんて!」
(シェナは呑気でいいなぁー……)
「これより女神の洗礼を始める順番に並んで待つように」
「次、ジャウ村出身のガジン!前へ」
「ガジンそなたの《天職》は…
大剣使いだ!」
「よっしゃぁぁあ!これで冒険者だぜ!」
「流石ガジン!次は僕の番だね!」
「ベルそなたの《天職》は…
魔術士だ!」
「ジャックそなたの《天職》は…
弓士だ!」
「次、シェナ=クレントン前へ」
アレガウワサノ… カワイイナ… ザワザワ
「そなたの《天職》は…
聖女である!!!」
オオオオオ!! スゲェーー!! セイジョノタンジョウダ!! ザワザワ
「次アル=シェンベル前へ」
「そなたの《天職》は…
勇者【剣】である!!!」
オオオ!! セイジョニツズイテユウシャトハ… ス、スゲェ! ザワザワ
「最後ヴェル=レガート前へ」
「そなたの《天職》は…
(え?なにこの天職??え?大丈夫これ?まぁ女神様が言ってるから大丈夫っしょ♪)
木こり士である」
「……………………」
「え…?えぇぇぇぇぇえええ???」
ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ ザワザワ
「何だその《天職》は、無能は無能だな!ww」
「エミル神官!」
「どうした?シェナ=クレントン」
「木こり士というのは本当ですか?」
「本当だ」
「神に誓えますか?」
「もちろん」
「そうですか」
「はぁこんなことになるなら無能のヴェルなんかと仲良くしなければ良かったわ、まったく神託がもらえれば少しは優秀になると思ったのに…はぁ…無能!!!」
「シェ……ナ?」
「さっ!アル様ー!こんなやつほっておいて行きましょ!聖女と勇者は魔王を倒す目的があるのでこれから一緒に行動しましょうね!」
「そうだね、行こうか」
「はい!!」
無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能無能
あたまのなかにずっとひびいてくる
なんで
どうして
ぼくだけ
こんなめに……
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
【完結】聖女の私を処刑できると思いました?ふふ、残念でした♪
鈴菜
恋愛
あらゆる傷と病を癒やし、呪いを祓う能力を持つリュミエラは聖女として崇められ、来年の春には第一王子と結婚する筈だった。
「偽聖女リュミエラ、お前を処刑する!」
だが、そんな未来は突然崩壊する。王子が真実の愛に目覚め、リュミエラは聖女の力を失い、代わりに妹が真の聖女として現れたのだ。
濡れ衣を着せられ、あれよあれよと処刑台に立たされたリュミエラは絶対絶命かに思われたが…
「残念でした♪処刑なんてされてあげません。」
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
へぇ。美的感覚が違うんですか。なら私は結婚しなくてすみそうですね。え?求婚ですか?ご遠慮します
如月花恋
ファンタジー
この世界では女性はつり目などのキツい印象の方がいいらしい
全くもって分からない
転生した私にはその美的感覚が分からないよ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる