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Chance taste~カップル~
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彼は最後まで真実の報道をしようとしていた。
私は本田智夏(ほんだちなつ)。エンジニアをしている。そんな私には付き合っている人がいる。田所叶多(たどころかなた)、芸能記者だ。彼は真実を伝えるために記者をしている。
「智夏、また取材に行ってくるよ。」
「うん。ところで今、何の事件取材してるんだっけ?」
「あー。2ヶ月前に亡くなった女優の相田莉珠の事件。」
「あれ、でもあれは自殺じゃなかったっけ?」
「ああ。自殺ってことに変わりはないんだが、自殺の引き金になったと言われている横領の件、本当は相田莉珠が横領していないかもしれないっていう情報があってな。それを詳しく調べてる。」
「真実を追い求めるのはいいけど、気を付けてよ?もし事件なんかに巻き込まれたら…」
「分かってるって。じゃあ行ってくるな。」
「大丈夫かなぁ。」
ガチャ
「!おかえり~。」
「ただいま…。」
「どうしたの?なんか元気なくない?」
「ちょっとね。智夏、大事な話があるんだ。」
「?何?」
「この手帳、智夏が持っていて欲しい。」
「え、でもこれって叶多が取材に行く時いつも持っていってる手帳じゃない。」
「ああ、そうなんだけど、もしかしたら俺は消されるかもしれない。」
「え…?何言ってるの、冗談よね?」
「これは俺からの最後の我儘になるかもしれない。この手帳は何があっても智夏が持っていて欲しい。誰にも渡さないでくれ。」
「分かったけど…。急になんで?やっぱり今日何かあったの?」
「…それは言えない。智夏を巻き込みたくないんだ。とにかく、その手帳は頼んだから。俺はこれから決着を付けに行く。」
「え。さっき帰ってきたばっかりじゃない。どこに行くって言うの?」
「ごめん、これは俺なりの決着なんだ。じゃあ。」
「叶多!私、ずっと待ってるから!この部屋で!」
「…ありがとう。」
叶多は帰ってこなかった。警察からは叶多が書いた記事に恨みを持った男に殺されたと聞いたが、そんなはずなかった。彼は人を傷つけるような記事を書いたことは1度もなかったから。そしてあの日、叶多は私に言い残していたから。
「俺はこれから決着を付けに行く。」
と。だから私は叶多から預かった手帳から彼の死の真相を調べることにした。
だけどそれは開いては行けない扉だった。
でも私は逃げない。
復讐の味を知ることになっても…
私は本田智夏(ほんだちなつ)。エンジニアをしている。そんな私には付き合っている人がいる。田所叶多(たどころかなた)、芸能記者だ。彼は真実を伝えるために記者をしている。
「智夏、また取材に行ってくるよ。」
「うん。ところで今、何の事件取材してるんだっけ?」
「あー。2ヶ月前に亡くなった女優の相田莉珠の事件。」
「あれ、でもあれは自殺じゃなかったっけ?」
「ああ。自殺ってことに変わりはないんだが、自殺の引き金になったと言われている横領の件、本当は相田莉珠が横領していないかもしれないっていう情報があってな。それを詳しく調べてる。」
「真実を追い求めるのはいいけど、気を付けてよ?もし事件なんかに巻き込まれたら…」
「分かってるって。じゃあ行ってくるな。」
「大丈夫かなぁ。」
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「どうしたの?なんか元気なくない?」
「ちょっとね。智夏、大事な話があるんだ。」
「?何?」
「この手帳、智夏が持っていて欲しい。」
「え、でもこれって叶多が取材に行く時いつも持っていってる手帳じゃない。」
「ああ、そうなんだけど、もしかしたら俺は消されるかもしれない。」
「え…?何言ってるの、冗談よね?」
「これは俺からの最後の我儘になるかもしれない。この手帳は何があっても智夏が持っていて欲しい。誰にも渡さないでくれ。」
「分かったけど…。急になんで?やっぱり今日何かあったの?」
「…それは言えない。智夏を巻き込みたくないんだ。とにかく、その手帳は頼んだから。俺はこれから決着を付けに行く。」
「え。さっき帰ってきたばっかりじゃない。どこに行くって言うの?」
「ごめん、これは俺なりの決着なんだ。じゃあ。」
「叶多!私、ずっと待ってるから!この部屋で!」
「…ありがとう。」
叶多は帰ってこなかった。警察からは叶多が書いた記事に恨みを持った男に殺されたと聞いたが、そんなはずなかった。彼は人を傷つけるような記事を書いたことは1度もなかったから。そしてあの日、叶多は私に言い残していたから。
「俺はこれから決着を付けに行く。」
と。だから私は叶多から預かった手帳から彼の死の真相を調べることにした。
だけどそれは開いては行けない扉だった。
でも私は逃げない。
復讐の味を知ることになっても…
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