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第十三話 王宮裁判
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「別に平民の受入れが悪いと言っている訳ではないですよ。ただ今回に限っては問題があったのです」
あきらかな敵意に息が詰まる。
「平民出の庭師が、ある宝飾を所持していたのをご存じでしたか?」
モルワードと目が合うと彼はしたたかに目を細める。袖口から姿を現した品に驚きを隠せない。
「これ以上はおやめください、皆も居るのです。推測の段階で話など意味がありません」
ロイがなんとかしようと必死で弁論するが、すでにその場にいた貴族たちはモルワードの手元に目を奪われている。
金細工に宝石がはめ込まれた指輪が妖しく輝いている。それもただのリングではない、赤いルビーがはめ込まれた一品だ。
王城にルビーが持ち込まれた意味を考えると、ロイの狼狽にも納得がいく。
「呪いの石」
誰かが呟くと伝染するように周りも声を上げ始める。真っ赤な血を思わせるルビーは呪いに使われる不浄の宝石。悪魔との婚姻ともいわれるその品は、身に着けた者を苗床に様々な呪いを生んでいく。かつて王宮で起こった惨劇を知らぬ者はいない。命を食らう宝石として、根強く我らの禁忌とされている。
すぐにモルワードの意図を理解した。呪いの石を持ち込んだ庭師は宰相家推薦の平民だ。つまり宰相家が王家に呪いをかけ、傀儡政治を行うと暗に言っているのだ。
「下らない推測をまだ続けるつもりですか?」
彼からルビーの指輪を取り上げて、床に叩きつける。モルワードが仕組んだのか、本当に庭師が持っていたのかは問題ではない。国内の貴族が集まる場で、こんなに印象深く宰相家の失態が浮き彫りになるのが問題なのだ。
「ティアラ、もう止めるべきだ。まだ彼は何かを隠している」
耳元で小さく呟くロイを後ろ目に、モルワードは口元を緩め余裕を持て余している。ロイは何かを感じとり、これ以上の深入りを拒絶している。
ひどく腹ただしい、皆の前で下らない茶番を行い、まだそれを続けるというのだ。睨みつけるとモルワードは軽く頭を傾げ、その研いだ牙をこちらに向けようとする。
「先ほどの庭師の件ですが、彼は姫様の下賜品を所持しています。呪いの石と共に贈られたと証言していますよ」
静まり返る室内で、モルワードの意味深な言葉だけが際立つ。庭師への下賜について思い当たるのは一つだけ、しかも形として残らない食品を選んでいる。モルワードが偽りを語っているのは明白だ。でも一筋の不安が拭えないでいる。どうしてそんな嘘をついて罠に嵌めようとするのか、勝算のない戦いに身を投じるような男ではない。
「呪いの石、そして姫様の下賜。もし陛下の耳に入れば、何をお思いになるでしょう」
核心をついた言葉に身体が震える。モルワードの狙いは宰相家だけではなく、私自身の失脚も含めてきている。真実かどうかはもはやどうでもいい、父王からの疑惑の目が私に向けば転機が訪れると考えているのだろう。警戒が甘かったのかもしれない、常に万全の態勢で臨むべき相手に隙を突かれている。
「何かの間違いでしょう、私が庭師にルビーを贈るなどあり得ますか? これ以上の愚弄を続けるならば叔父上もそれ相応の覚悟をお持ちでしょうね」
話を遮ろうとして、モルワードの冷たい手が私の腕を掴んだ。できるものなら、やってみろ、と言わんばかりの挑発だ。皆には印象深く映ったはずだ。宰相家と王女が揃ってよからぬ企みをしていると。王宮へルビーをもたらし、現王を呪って王位を手に入れる、そんな姿が彼らには視えているのだろう。
ロイが手を引いて私を背中に隠すように庇い立つ。いくらか睨みあい、モルワードは興味なさそうに鼻で笑った。
「選ばれないくせにナイトを気取るか? お前はただの犬だろう」
ロイの身体がかすかに揺れた。彼よりも高位だからといって許される発言ではない。思わず前に出ようとするがロイは譲らない。モルワードの前で膝を折り、ただ一言謝罪の言葉を口にする。挑発にはのらないという彼の意思だろうが、怒りと悔しさで心が押しつぶされそうだ。
「ならば、潔白を皆の前で証明すればいい」
険悪な空気を一掃する張り詰めた声。皆が一斉に頭を垂れ、声の主に跪く。
「陛下!」
ロイやモルワードに続いて私も深く腰を落として礼をする。
威厳と権力の鎧を纏い、誰よりも聡明で寛大と言わしめる賢王。美しいブロンドの髪に無色透明のダイヤをその王冠に掲げている。この国の象徴でもあり唯一の国王である。
「申し訳ございません。お父様」
災難に見舞われる私達を危惧しての登場だが、このような醜聞を父の耳に入れるのは憚られる。この程度の言いがかりを払拭できない自分が恥ずかしい。同じく横で首を垂れるロイも同じ思いなのが伝わってきた。
「陛下、この度は私共の失態によりこのような……」
ロイの言葉に被せて父王は手で発言を中断させた。深くため息を漏らして、この有様を嘆いている。
「弟よ、お前の発言から生まれた疑惑だ。偽りであればただでは済まぬぞ」
モルワードに言葉を投げかけて、父は審問官を入室させた。父はこの騒動に白黒をつける気なのだ。
「ティアラ、ロイ両名をこれから審議に参加させよ」
バラの式典を台無しにされ、同時に宰相家と王女の醜聞まで生まれた。これだけの貴族の前で顔に泥を塗られたのだ、王としてこれほどの屈辱はないだろう。静かな怒りを潜める父にかける言葉が見当たらない。
「疑惑が晴れるまでここにいる三人の位を取り上げる」
傍に仕えた近衛兵が私達三名の守護宝石を外していく。疑惑が晴れるまで地位を剥奪し、権限による不正を起こさせない取り組みだ。
「陛下、今回は我が家の管理不足が発端です。姫様は関係ありません、審問を行うなら私とモルワード卿だけにお願いします」
ロイがすぐさま進言し、私の無実を訴えようとするが父はまるで聞く耳を持たない。潔癖ならば証明されると言わんばかりだ。
「兄上、呪いの石やティアラ姫の下賜は紛れもない事実です。どうか真相を証明して下さい」
重ねるようにモルワードも発言を繰り返す。ここまで自信を持って発言するのなら、まだ秘策を持っているのだろう。近衛兵に連れられて三者それぞれが隔離という形で宮に閉じ込められる。
宮の窓から見える庭園を見て悲しさがこみ上げた。すでに火災は消し止められたが焦げ臭い匂いと灰が一面を覆っている。あんなに美しい花々が一瞬で失われてしまったのだ。
脳裏にモルワードの顔が張りついている。行われる尋問でどのような話が持ち上がるのか不安が押し寄せる。宰相家の人間を始め、たくさんの者が協議にかけられるのは想像に容易い。そして平民出の者も多数駆り出されるだろう。
――フェリド。
もし彼が尋問に駆り出されたなら不利だと確信している。真実と嘘が混ざれば状況が悪化するのは間違いない。フェリドと交友した事実を突かれたら弁解がややこしくなる。
いや、もしくはモルワードは知っていたのではないだろうか? そもそも最初から仕組まれていたとしたら?
疑念は一つの可能性を導き出す。フェリドは最初から不審な部分があった。リクシオンの耳飾りにまつわる物事を知り、宝石を見抜く眼力は平民のものではない。
心の警戒が高まる。考えればおかしな偶然だったのだ。城下町で出会い、王城で親睦を深めるなど。
己の浅はかさに指が震えている。私はとんでもない過ちを犯したかもしれない。
「別に平民の受入れが悪いと言っている訳ではないですよ。ただ今回に限っては問題があったのです」
あきらかな敵意に息が詰まる。
「平民出の庭師が、ある宝飾を所持していたのをご存じでしたか?」
モルワードと目が合うと彼はしたたかに目を細める。袖口から姿を現した品に驚きを隠せない。
「これ以上はおやめください、皆も居るのです。推測の段階で話など意味がありません」
ロイがなんとかしようと必死で弁論するが、すでにその場にいた貴族たちはモルワードの手元に目を奪われている。
金細工に宝石がはめ込まれた指輪が妖しく輝いている。それもただのリングではない、赤いルビーがはめ込まれた一品だ。
王城にルビーが持ち込まれた意味を考えると、ロイの狼狽にも納得がいく。
「呪いの石」
誰かが呟くと伝染するように周りも声を上げ始める。真っ赤な血を思わせるルビーは呪いに使われる不浄の宝石。悪魔との婚姻ともいわれるその品は、身に着けた者を苗床に様々な呪いを生んでいく。かつて王宮で起こった惨劇を知らぬ者はいない。命を食らう宝石として、根強く我らの禁忌とされている。
すぐにモルワードの意図を理解した。呪いの石を持ち込んだ庭師は宰相家推薦の平民だ。つまり宰相家が王家に呪いをかけ、傀儡政治を行うと暗に言っているのだ。
「下らない推測をまだ続けるつもりですか?」
彼からルビーの指輪を取り上げて、床に叩きつける。モルワードが仕組んだのか、本当に庭師が持っていたのかは問題ではない。国内の貴族が集まる場で、こんなに印象深く宰相家の失態が浮き彫りになるのが問題なのだ。
「ティアラ、もう止めるべきだ。まだ彼は何かを隠している」
耳元で小さく呟くロイを後ろ目に、モルワードは口元を緩め余裕を持て余している。ロイは何かを感じとり、これ以上の深入りを拒絶している。
ひどく腹ただしい、皆の前で下らない茶番を行い、まだそれを続けるというのだ。睨みつけるとモルワードは軽く頭を傾げ、その研いだ牙をこちらに向けようとする。
「先ほどの庭師の件ですが、彼は姫様の下賜品を所持しています。呪いの石と共に贈られたと証言していますよ」
静まり返る室内で、モルワードの意味深な言葉だけが際立つ。庭師への下賜について思い当たるのは一つだけ、しかも形として残らない食品を選んでいる。モルワードが偽りを語っているのは明白だ。でも一筋の不安が拭えないでいる。どうしてそんな嘘をついて罠に嵌めようとするのか、勝算のない戦いに身を投じるような男ではない。
「呪いの石、そして姫様の下賜。もし陛下の耳に入れば、何をお思いになるでしょう」
核心をついた言葉に身体が震える。モルワードの狙いは宰相家だけではなく、私自身の失脚も含めてきている。真実かどうかはもはやどうでもいい、父王からの疑惑の目が私に向けば転機が訪れると考えているのだろう。警戒が甘かったのかもしれない、常に万全の態勢で臨むべき相手に隙を突かれている。
「何かの間違いでしょう、私が庭師にルビーを贈るなどあり得ますか? これ以上の愚弄を続けるならば叔父上もそれ相応の覚悟をお持ちでしょうね」
話を遮ろうとして、モルワードの冷たい手が私の腕を掴んだ。できるものなら、やってみろ、と言わんばかりの挑発だ。皆には印象深く映ったはずだ。宰相家と王女が揃ってよからぬ企みをしていると。王宮へルビーをもたらし、現王を呪って王位を手に入れる、そんな姿が彼らには視えているのだろう。
ロイが手を引いて私を背中に隠すように庇い立つ。いくらか睨みあい、モルワードは興味なさそうに鼻で笑った。
「選ばれないくせにナイトを気取るか? お前はただの犬だろう」
ロイの身体がかすかに揺れた。彼よりも高位だからといって許される発言ではない。思わず前に出ようとするがロイは譲らない。モルワードの前で膝を折り、ただ一言謝罪の言葉を口にする。挑発にはのらないという彼の意思だろうが、怒りと悔しさで心が押しつぶされそうだ。
「ならば、潔白を皆の前で証明すればいい」
険悪な空気を一掃する張り詰めた声。皆が一斉に頭を垂れ、声の主に跪く。
「陛下!」
ロイやモルワードに続いて私も深く腰を落として礼をする。
威厳と権力の鎧を纏い、誰よりも聡明で寛大と言わしめる賢王。美しいブロンドの髪に無色透明のダイヤをその王冠に掲げている。この国の象徴でもあり唯一の国王である。
「申し訳ございません。お父様」
災難に見舞われる私達を危惧しての登場だが、このような醜聞を父の耳に入れるのは憚られる。この程度の言いがかりを払拭できない自分が恥ずかしい。同じく横で首を垂れるロイも同じ思いなのが伝わってきた。
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モルワードに言葉を投げかけて、父は審問官を入室させた。父はこの騒動に白黒をつける気なのだ。
「ティアラ、ロイ両名をこれから審議に参加させよ」
バラの式典を台無しにされ、同時に宰相家と王女の醜聞まで生まれた。これだけの貴族の前で顔に泥を塗られたのだ、王としてこれほどの屈辱はないだろう。静かな怒りを潜める父にかける言葉が見当たらない。
「疑惑が晴れるまでここにいる三人の位を取り上げる」
傍に仕えた近衛兵が私達三名の守護宝石を外していく。疑惑が晴れるまで地位を剥奪し、権限による不正を起こさせない取り組みだ。
「陛下、今回は我が家の管理不足が発端です。姫様は関係ありません、審問を行うなら私とモルワード卿だけにお願いします」
ロイがすぐさま進言し、私の無実を訴えようとするが父はまるで聞く耳を持たない。潔癖ならば証明されると言わんばかりだ。
「兄上、呪いの石やティアラ姫の下賜は紛れもない事実です。どうか真相を証明して下さい」
重ねるようにモルワードも発言を繰り返す。ここまで自信を持って発言するのなら、まだ秘策を持っているのだろう。近衛兵に連れられて三者それぞれが隔離という形で宮に閉じ込められる。
宮の窓から見える庭園を見て悲しさがこみ上げた。すでに火災は消し止められたが焦げ臭い匂いと灰が一面を覆っている。あんなに美しい花々が一瞬で失われてしまったのだ。
脳裏にモルワードの顔が張りついている。行われる尋問でどのような話が持ち上がるのか不安が押し寄せる。宰相家の人間を始め、たくさんの者が協議にかけられるのは想像に容易い。そして平民出の者も多数駆り出されるだろう。
――フェリド。
もし彼が尋問に駆り出されたなら不利だと確信している。真実と嘘が混ざれば状況が悪化するのは間違いない。フェリドと交友した事実を突かれたら弁解がややこしくなる。
いや、もしくはモルワードは知っていたのではないだろうか? そもそも最初から仕組まれていたとしたら?
疑念は一つの可能性を導き出す。フェリドは最初から不審な部分があった。リクシオンの耳飾りにまつわる物事を知り、宝石を見抜く眼力は平民のものではない。
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