もし俺の嫁がリアルにやってきたら

ジャン・幸田

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一・俺の嫁来る!

本当に内臓も女なんだろうか(4)

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 トイレの使い方を見れば少なくとも男ではないと思ったけど、よく考えたらメイド服を着ているから当たり前だった。スカートなんだからしゃがまないと用を足せないのでしゃがむか座るしかないからだ。だいたい立ったまま用を足す女はあんまり聞いたことないし。

 夕方になり愛梨はそわそわしはじめた。突然やってきたけど帰りはゆっくりのようだった。

 「愛莉、これから帰るの?」

 ”そう、おうちにかえる”

 愛梨は筆談で答えると持ってきた手袋などを手提げの中に入れ始めた。その手提げはなぜか中学生でも使うようなものだった。まさか内臓の所有物ではとおもい名前が書かれているところを見るとマジックで黒塗りにしていた。

 「また、来てくれる?」

 ”あなたのお休みの時くるわね”

 そういって立ち上がろうとした瞬間、ハプニングが起きた。少しよろめいたのだ。その時、内臓の小さな声が聞こえた。

 「いけないわ」

 その声は可愛らしい鈴のような心地よいものであった。そう愛梨の内臓は女だった! 少なくともどこかの野郎が揶揄いにきたわけではなかった! だから嬉しかった!

 「大丈夫?」

 そう聞くと愛梨は筆談で答えた。やはり最後まで内臓はいないということにしたいみたいだった。

 ”やってしまったわね。でも楽しかったわ今日は”

 そういって彼女は帰ろうとしたけど、彼女はこんなことを書いた。

 ”よかったらわたしと姉妹にならない?”

 姉妹ってどういうことなんかよ! いったい?

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