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弐章:紫水晶ダンジョン杯
25.硬貨がさきか魔族が先か
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私たちが入っていった紫水晶ダンジョンは鬱陶しい環境だった。なかは湿気も多く気温もそれなりに高かった。だから露出度の多い防具の方がちょうどいいので、入り口で先生に外套をあずけていた。でも、やはりルドルフにこんな格好を見せるのは抵抗感があったけど、快適性を優先すればこうなってしまった。
「ヘレンといったよな、その恰好ってなんかのパーティーにでも行くのかよ!」
そんな突っ込みを入れられたが、たしかにパーティーなのかもしれなかった。この競技会は年によっては激しい格闘戦が組み込まれているというのに、なぜか今回はポイントを回ってグッズを二つ獲得すればいいという比較的難易度が優しかった、そう思っていたけど。
「ところでヘレン、建国50年記念銅貨って見たことあるか?」
「知らないわよ」
ルドルフの質問にそっけなく答えたけど、そんなもの興味なかったからだ。でも、記念銅貨って・・・なんだろう?
「そうかあ、俺はそれを聞いて困ったことになったと思ったぞ。あんたは暢気なところだと知らないんだ」
そうルドルフがいったところで目の前にマリーヌとその他一名とすれ違った。まだ始まって間もないというのにその他一名の男の眼はおかしかった!
「マリーヌさんたら、もう息があがっているのですか? そんなので大丈夫ですか?」
半分からかい気味で聞いたところマリーヌは半分切れ気味に言い返した。
「あんたもそうなるわよ! 兄が背負っているのが記念銅貨なのよ!」
そういわれ男の背中を見るとまるで装甲のような金属板を背負っていた。
「それが記念銅貨なの?」
「そおだよ! 早速見つけて幸運! と思ったけどこんなもの背負っていたんでは何日かかってもダンジョンを回るなんて無理だわ! だから一度戻るんだよ!」
そう、建国記念硬貨とはそれなりの大きさの金貨と同じ価値にするために銅地金を使ったものだった。だから、本当に重くて仕方のない代物だった。それにしても、ここはダンジョンでもそれなりの深度の場所だ。戻っていたら相当の時間を浪費してしまうのは確実だった。だからマリーヌは、この時点で難しくなってしまったようだった。
「まあ頑張ってねマリーヌさん」
そういうと、遠くなったマリーヌからあんたなんかに負けねえぞ! という怒鳴り声が帰って来た。それを聞いていたルドルフは振り返りざまにこういったの。
「だからな、ああならないためにも先にポイントを回ってから途中で魔族を捕まえればいいんだよ。できれば生け捕りがいいな! 自力でついてきてくれたらいいんだからな。だからちょっと手伝ってもらえないか、魔族を捕まえるのを」
そのとき、はじめてルドルフがまともな事をいった。
「ヘレンといったよな、その恰好ってなんかのパーティーにでも行くのかよ!」
そんな突っ込みを入れられたが、たしかにパーティーなのかもしれなかった。この競技会は年によっては激しい格闘戦が組み込まれているというのに、なぜか今回はポイントを回ってグッズを二つ獲得すればいいという比較的難易度が優しかった、そう思っていたけど。
「ところでヘレン、建国50年記念銅貨って見たことあるか?」
「知らないわよ」
ルドルフの質問にそっけなく答えたけど、そんなもの興味なかったからだ。でも、記念銅貨って・・・なんだろう?
「そうかあ、俺はそれを聞いて困ったことになったと思ったぞ。あんたは暢気なところだと知らないんだ」
そうルドルフがいったところで目の前にマリーヌとその他一名とすれ違った。まだ始まって間もないというのにその他一名の男の眼はおかしかった!
「マリーヌさんたら、もう息があがっているのですか? そんなので大丈夫ですか?」
半分からかい気味で聞いたところマリーヌは半分切れ気味に言い返した。
「あんたもそうなるわよ! 兄が背負っているのが記念銅貨なのよ!」
そういわれ男の背中を見るとまるで装甲のような金属板を背負っていた。
「それが記念銅貨なの?」
「そおだよ! 早速見つけて幸運! と思ったけどこんなもの背負っていたんでは何日かかってもダンジョンを回るなんて無理だわ! だから一度戻るんだよ!」
そう、建国記念硬貨とはそれなりの大きさの金貨と同じ価値にするために銅地金を使ったものだった。だから、本当に重くて仕方のない代物だった。それにしても、ここはダンジョンでもそれなりの深度の場所だ。戻っていたら相当の時間を浪費してしまうのは確実だった。だからマリーヌは、この時点で難しくなってしまったようだった。
「まあ頑張ってねマリーヌさん」
そういうと、遠くなったマリーヌからあんたなんかに負けねえぞ! という怒鳴り声が帰って来た。それを聞いていたルドルフは振り返りざまにこういったの。
「だからな、ああならないためにも先にポイントを回ってから途中で魔族を捕まえればいいんだよ。できれば生け捕りがいいな! 自力でついてきてくれたらいいんだからな。だからちょっと手伝ってもらえないか、魔族を捕まえるのを」
そのとき、はじめてルドルフがまともな事をいった。
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