おんな戦闘員に憧れて

ジャン・幸田

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壱・拉致?

5.妄想

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 ハダカという言葉を聞いた私はドキドキしていた。目の前にいる三〇五さんも七〇七さんもハダカの上にインナーなしで戦闘員に改造されているんだと。だから、それって気持ちいいんじゃないかしら、そんな妄想に耽っていた。

 私は勝手に改造シーンを想像というか妄想していた。拉致されてきた女の子は無理やり着ているものを脱がされて手術台の上に無理矢理押し倒される。そして女の子は抵抗する、嫌よ嫌よって!

 すると、手術台の周りにいた人間らしさすらない白衣を着た狂った者たちはこういうんだ。お前はこれから女戦闘員に改造されるんだと!

 そして女の子の頭に怪しげなヘッドギアを装着されて洗脳される! 洗脳によって人間としての個性は消され女戦闘員として必要なものだけを上書きされるの。そして心が変わったところで次は身体を改造されるの。裸の上にあの黒い衣装を着せて、組織に対して忠誠を誓うのよ!

 そんなことを頭に浮かべていると、何かを察したのか三〇五さんがこう言ってきた。

 「本当に良いの女戦闘員にされるのは? 一応、生命の危険度は海外派遣される自衛官なみ、給料は国家公務員並みで恩給も付くし、それに福利厚生もあるわよ。でもね、女戦闘員の装備って任用中は脱げないのよ、分かる? おしゃれも出来ないし自由に外出も出来ない。それに恋愛なんて無理無理よ! まあ、同じ戦闘員同志で付き合っているのもいるけど、こんな皮を被っているんじゃ、ブ男だったら目も当てられないわよ! 悪い事は言わないから健忘剤をお飲みなさいよ!」

 どうも彼女はどうしても諦めさせようとしていたようだ。その理由は分からなかったけど。すると後ろにワゴン車が停止した。そのワゴン車には”キジネコ総合クリーンサービス”と書かれていて可愛らしいキジネコのイラストが描かれていた。そのワゴンから作業着姿の太った中年が降りてきてこちらへ真っすぐ近づいて来た。その中年はだらしないボサボサ頭でダサいメガネをかけ、作業着の襟にはフケが溜まっているようだった。ああ、なんてしょぼいんだこいつは! そう思っていたら・・・

 「遅いじゃないですか! この子の措置を決めてください! 副主任!」

 三〇五さんがそう言ったので、その人が秘密組織のメンバーだと分かって驚いた! 私の妄想では女の子を連れ去るのは怪人だとおもっていたからだ。たとえば死神天使やムササビマンといった異形の姿をしているのではなしているのではないかと。

 「悪い! 悪い! 折衝に行ってきたんだよ、来年度の予算の! 報告にあった女の子ってそっちか? まあ素材としては悪くなさそうだな!」

 それが私の組織への初めての接触だった。
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