結婚したのに! 悪役令嬢ってこんな話なの? メイドにされた処女妻は健気にいくしかない!

ジャン・幸田

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啓子が啓子を着る!

ソフィアの誓い(4)

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 ソフィアはおそらく全てを手に入れていたといえた。王国の最高権力者の寵愛、人民からは国を悪の手から解放した英雄、そして一生使いきるのは難しいといえる富だ。復讐の報酬としては最高のものであった。だが代償として心に空洞が生じ、そして友を失おうとしていた。

 カリンの想いを知ったソフィアがしたのは復讐によって得たものを全て捨て去り、カリンとともに何処かに姿を消した。二人がいたはずの部屋でソフィアの家臣が見たものは、二人が身につけていたはずの服が脱ぎ棄てられていた。二人は、服だけを残し退場してしまったわけだ。

 「ソフィアの誓い」の物語はこうして終わるのだが、一体二人はどうなってしまったのか? それは読者が選ぶようになっていた。最後の一節はこんな感じだった。

 ”復讐を果たし救国の女神ヒロインと後世よばれたソフィアは忽然と姿を消した。まるで存在していたことすら忘れさせられるように。そして罪人の娘のエリンも同じように消した。多くの人々はカリンが敵討ちの敵討ちを果たし自らも消滅する魔法を使ったと納得したが、二人の事を知っている人物はこう推測した。ふたりはしがらみのない世界へ全ての能力を消費し魔法を使い逃避行したのではないかと。そして二人は別の世界で幸せに暮らしているのではないかと。しかし、そのことを知る術はない。もしかすると、この世界が終わるまで待っても答えは出ないだろう。でも、信じたいのは、友情で結ばれた二人が不幸になったという結末は誰も見たくないだろう”

 簡単に言えば、二人はどうなったのか、自分で想像してねということらしかった。もしかすると二人に感情移入しすぎた作者が、結末を決めれなかったのかもしれない、そういうことなのかもしれないと思っている。
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